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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
15章 グゼリオンス王国と南の大陸
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従魔

みんなシルフィード号から降りてやってくる

『マルス、まさか従魔を逆に従えて、国境を守らせるなんて・・・非常識すぎる』

フローネが苦笑いして言う

(絶対に来ないと言うのは、従魔達が味方だから!! マルス、何をしているのですか!!)

『人手足りないからね! 騎士も役に立たないから、仕方無いですよね』

マルスが笑顔で言う

『南から追加の部隊が入ってこれないのは、従魔が狩っているからですね』

フローネが呆れながら言う

『グラノちゃん達も、故郷に帰りたいからね』

マルスが笑顔で言う

『我が主達は、怖い! だから敵対は絶対にしない』

グラノちゃんが言う

『知能が有るなら良いですね・・・一生に1度の体験を、1年に何回味合わせるのですか?』

フローネが真剣に聞く

『一生に1度の体験? グラノちゃんに乗りますか? それともウルフの方が良いですか?』

マルスが笑顔で言う

『気持ち良いですよ! 背中に乗って肉って言ったら、怯えちゃいますけど』

リリシャが笑いながら言う

『え! あれはリリシャが振るから!』

キリシアが笑いながら言う

『折角だから乗りましょう』

フローネが微笑みながら言うと、グラノちゃんが頭を付けて、フローネが背に乗り、歩き始めると、フローネが無邪気に笑っている


『高くて見渡し良かったですね』

フローネが満足そうに言うと、順番に乗ってグラノちゃんが歩き回っている

『可愛いですよね』

リリシャが微笑みながら言う

『賢くて良いですが、リリシャとキリシアに何故近付こうとしないのですか?』

『え! 仲良くしてますよ!背中にも乗せてくれます』

リリシャが不思議そうに言う

『お仕置きされたくないから?』

マルスが呟く

『お仕置きですか・・・怖れているのですね』

フローネが納得したように言う


『副団長、見ている暇が有ったら、早く出発の準備してね』

マルスが眺めている副団長を見て言う

『え? 出発の準備?』

『キリシアに怒鳴られたい? それともメトリシアに怒鳴られたい? どっち?』

『すすすっすぐにします!!』

副団長が慌てて言うと、騎士達に準備をさせる

『副団長で大丈夫ですか?』

メトリシアが見て呟く

『役に立たなかったら置いていくかな』

マルスが呟く

『英雄騎士隊に後始末押し付ければ同じ事です』

メトリシアが笑顔で言う


『グラノちゃん、南の拠点を潰しに行くよ』

マルスが笑顔で言う

『主様、任せてください!』

グラノちゃんが言うと、魔獣達を引き連れて、南に向かって、出発する

『副団長! 付いていかないと、後始末も大変になるよ』

マルスが笑顔で言う

『え!従魔達が戦った後始末・・・』

副団長が苦笑いする

『戦う必要が無いから良いよね! それとも、先陣で従魔達より先に戦いたい?』

『解りました・・・出発します』

副団長が苦笑いして、騎士に出発を告げる

『英雄騎士隊は、一緒に向かうから、ベアーズ号に乗って貰うよ』

マルスが笑顔で言うと、英雄騎士隊員達が笑顔で姿勢を正す


『副団長、このまま国境を越えてしまいます』

騎士が真剣に言う

『攻められた仕返しとはいえ、従魔を先頭に戦うとは・・・仕事は後始末か・・・』

副団長が呟く

『自分達は何の為に行くのですか?』

『それは・・・英雄殿の機嫌取りかも・・ 従魔の世話役か?』

副団長が苦笑いしている

『王太子殿下の結婚式に参加しないで国境まで来たのに?』

騎士が真剣に言う

『従魔師団を見付けられないのは、全部英雄殿が狩ってから、あの魔獣に狩りを任せていたのだろう・・・探してもいない筈だ』

副団長が呟く

『騎士の威厳が無いです』

『それを言うな・・・惨め過ぎる』

副団長が泣きそうな顔で言うと、騎士達が苦笑いしている


翌朝、ベアーズ号にエミールとエレーヌとリベリア警備隊隊員2人と英雄騎士隊員が乗り込み始める

『ゴーレムに魔道車・・・やる気満々なのか?』

英雄騎士隊員が呟く

『強い従魔がいたら、吹き飛ばしますね』

エミールが微笑みながら言う

『ゴーレムで倒せない従魔がいないか楽しみです』

エレーヌが笑顔で言う

『デカイヤドカリ出ないですかね』

エミールが微笑みながら言う

『楽しみです! マルス師匠が改良した盾を使うのが』

エレーヌが微笑んでいる

『強敵を望みすぎですけど、自分達の分も少し用意して欲しいです』

英雄騎士隊員が真剣に言う

『キリシア師匠が、手加減出来ないので、無理です』

『キリシア様が終わってから、稽古してくれます。怪我しても治療しますね』

エミールとエレーヌが笑いながら言うと、英雄騎士隊員が苦笑いする

(やっぱり終わってから、仕事なのか)


マルス達は、シルフィード号に乗り込み、上昇を始める

『お仕置き開始!! 徹底的に叩き潰すよ』

キリシアが大声で言う

『人をエサと言うような、愚か者にお仕置きしますね』

リリシャが微笑みながら言う

『ほどほどにしてくださいね』

フローネが苦笑いしている

『そうですね。村を従魔で襲わせるなんて計画を立てた、ぐらいの低能ですから、少し痛い目を見れば良いのです』

メトリシアが微笑みながら言う

『メトリシア様、はしたないです』

ケニスが微笑みながら言う

『え!はしたない・・・』

メトリシアが苦笑いしている

『地獄に落ちろ、ぐらいの一言にしてくださいね』

ケニスが微笑みながら言う

『そっちの方が怖いですけど』

メトリシアが真剣に言う

『メトリシア様がお仕置きしたらダメですよ』

『え! それはつまらないです!!』

メトリシアが真剣に言う

『護衛役が代わりをしてくれます』

『え?ヒストリアが・・・楽しそうに腕を折るぐらいしか、してくれないです』

メトリシアが真剣に言う

『え! 楽しそうに腕を折る? ヒストリア折ったのですか?』

ケニスが驚いて、ヒストリアを見る

『えーと、愚か者の腕を死んだ村人の数折りました・・・ごめんなさい』

ヒストリアが慌てて言う

『ヒストリア、メトリシア様の真似はしないように気をつけてください』

ケニスが真剣に言う

『ケニス! 私の真似は余計です!』

『え!事実ですよね』

ケニスが真剣に言う

『え!骨は折ってません!死なない様にちゃんとしています!! リリシャ師匠の真似です!!』

メトリシアが真剣に言う

『真似でも、楽しんでいたらダメですよ』

ケニスが真剣に言うと、みんな笑い始める

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