リベリアで準備
数日後、出発の準備を終わらせる
『ソリナさん、クエリスさん屋敷の事は頼みました』
マルスが笑顔で言う
『はい、留守はお任せください』
ソリナとクエリスが笑顔で言う
『メトリシア、これは、ガベラス王国とヘルゼレス王国とリオンド・ベクラード王国宛の親書だ、必要なら使って欲しい・・・騎士団もリオンド・ベクラード国境と海軍も出撃して、警戒に当たっている』
ヘルトが真剣に言うと、手紙を手渡す
『ヘルト御兄様、お仕置きしてきますね』
メトリシアが笑顔で言う
『ほどほどに・・・』
ヘルトが苦笑いしながら言うと、クレシアが笑い始める
『好きに暴れてきてくださいね! 後始末は、ガベラス王国とヘルゼレス王国に押し付けてくれれば、嬉しいですね』
クレシアが笑いながら言う
『マルス師匠ですから、押し付けると思います』
メトリシアも笑いながら言うと、シルフィード号に乗り込み、シルフィード号は上昇を始める
『浮いた・・・高い・・・』
ウルストが青ざめ始める
『ウルスト、大丈夫ですか?』
イーレシアが心配そうに見ている
『落ちないと思うが・・・やはり怖いな』
『クリスちゃんを見習わないといけないですね』
イーレシアが微笑みながら、クリスとレディナとイリアの後ろ姿を見て微笑んで言う
『慣れは凄いな』
ウルストが呟く
『ウルスト、慣れろ・・・外の景色は最高だぞ』
ウイントレスが笑顔で言う
リベリアが見えてくると、城門に近付く
『お帰りなさい! 発着場にどうぞ!!』
門番が笑顔で言うと、シルフィード号は発着場に着陸する
『ここは・・・誰の屋敷ですか?』
ウルストが屋敷を見ながら聞く
『ここは、発着場だ・・・豪邸でも、誰も住んでないぞ・・・監視のため、警備隊があそこに常駐しているが・・・』
ウイントレスが真剣に言う
『誰も住んでない・・・こんな豪邸でも!!』
『マルスの思い付きで作った、発着場だ!! 発着場を作るのに、下に訓練場や休憩施設に倉庫も欲しいとなって、いつの間にか完成だ! 完成してから、見て驚くだけだ!!』
ウイントレスが真剣に言うと、ウルストとイーレシアが苦笑いしている
『王都の屋敷も凄いですが・・・人の住まない、王宮並の屋敷が有るなんて・・・』
イーレシアが真剣に見ながら呟く
『理解なんてしない方が良いぞ! 家が手狭になったから、建て替えるの一言で、豪邸が建つ! ちょっと出掛けてくると言えば、1国を救って、何も無かったように帰ってくる! 日常茶飯事だ!!』
ウイントレスが真剣に言う
『御父様!遅いから、置いていきます!!』
クリスが大声で言うと、全員馬車に乗って帰っていく
『誰が相手でも容赦ない・・・』
ウイントレスが、苦笑いしながら、クリスの乗った馬車を見送っている
『・・・え?簡単に置いてきぼり・・・クリスは、館に帰らないのか?』
ウルストが苦笑いしながら呟く
『家出娘だな・・・前回も結局帰ってこなかった』
ウイントレスが苦笑いして言うと、イーレシアが笑い始める
『それで良いのですか?』
『あの屋敷では・・・仕方無い・・・帰るぞ』
ウイントレスが苦笑いして言うと、警備隊隊員が馬車に案内する
キリシア達が屋敷に帰ると、ラーザが門を開けて出迎えてくれる
『ラーザ、ただいま!何か有った?』
『キリシア様、平和でした!』
ラーザが笑顔で言い、イリアと仲良く話し始め、みんな屋敷に入っていく
屋敷でゆっくりしている
『グゼンさんが来ました』
ラーザが呼びに来る
『グゼンさんお久しぶりです』
マルス達は外に出てグゼンに笑顔で言う
『マルス殿、今日はポーションを作って欲しいのですが・・・』
グゼンが挨拶しながら言うと、リリシャが微笑みながら馬車に歩いていく
『任せてくださいね』
リリシャが笑顔で言うと、馬車の中の薬草を見て浮かして持っていく
『やる気ですね』
マルスが、後ろ姿を見て呟く
『マルス師匠、あの量では、すぐに終わってしまいそうです』
エミールが真剣に呟く
『全員で行ったら、やること無いかな?』
『無いです! マルス師匠、何をしますか?』
『やることが無いか・・・』
マルスが考え始める
『たまには、散歩しないですか?』
エミールが笑顔で言う
『そうだね・・・オルガーとイースとオリスに、町案内しようか? 獣人だから、目立つけど』
『はい! 良いです』
エミールが笑顔で言うと、オルガー達を連れて出掛ける
市場に到着すると、店を見ながら歩いていく
『マルス師匠、なんだか・・・本当にみんな見られていて、落ち着かないです』
オリスが苦笑いして言う
『目立つけど、慣れるしか無いね』
マルスが苦笑いして言う
『はい、構いませんが、後ろを付けてくる人には気を付けます』
オリスが警戒しながら言う
『懲らしめますか?』
エミールが笑顔で言う
『面倒だから、放置で良いかな?』
マルスが苦笑いして言うと、オルガーとイースが微笑んでいる
警備隊詰所の前まで到着する
『何の行列でしょうか?』
オリスが数十人並んでいるのを見ている
『パン屋だけど、何でかな?』
マルスが真剣に見ていると、店から出てきた人が、パンを食べながら歩いていく
『新商品ですか? 食べます?』
エミールが笑顔で言うと、列に並んで待っている
『5つ下さい』
順番になると、エミールが硬貨を出して買い
『どうぞ』
店員から受け取り、それぞれ店を出で、食べ始める
『マルス師匠、中にクリームが入ってます! 甘くて美味しいです』
エミールが笑顔で言う
『これだから、みんな並んでも買うのかな?』
『はい!マルス師匠! 毎日食べたいと思います』
エミールが笑顔で食べながら言う
『アニーに作って貰おう』
『はい!』
エミールが嬉しそうに言う