レズオスの結婚式 後編
『レセナ様、えーと・・・少し宜しいですか?』
クレオルが真っ赤になって、レセナに言う
『クレオル様、どうかしましたか?』
『昨夜、御母様と話していたのですが・・・その、一緒にオテリオスに来てくれませんか?』
クレオルが真っ赤になって言うと、レセナが驚いている
『えーと、その・・・オテリオスに行くと言うと・・・それは』
レセナが真っ赤になっていると、ビレストが真剣に見ている
(もう少しハッキリ言いなさい!!)
『クライドルトからしたら、田舎で何も無いですが・・・民の為の王になるのを、支えて欲しいです』
クレオルが真剣に言う
『急なので・・・少し考えさせてください・・・』
レセナが赤くなって言うと、王太子を見ている
『レセナが決めて良いぞ! 嫁ぎ先決められず、悪いと思っていたが、これ以上の相手はいないだろう!』
王太子が笑顔で言う
『えーと、その・・・クレオル様、嫁いでも料理して良いですか?』
レセナが真剣に聞く
『はい! 美味しい料理を楽しみにしてます』
クレオルが笑顔で言うと、ビレストが微笑みながら見ている
『オテリオスに遊びに行って、決めても良いですよ! 行って合わなければ、帰ってくれば良いですね』
王妃が微笑みながら言う
『クレオル様、1度オテリオス国王陛下に挨拶をして、決めさせて欲しいと思います』
レセナが真っ赤になって言う
『はい!レセナ様!』
クレオルが笑顔で言う
『クレオル、良くやりましたね! レセナ様、仲良くしましょうね』
ビレストが微笑みながら言うと、みんなで祝いの乾杯を始める
『ジエル、早く決めなさいね』
王妃が笑顔で言うと、全員が見ている
『え! いえ、どうしたら』
ジエルが慌て出す
『それでは、セクラ様でどうですか?オルセント王国ですから、オルフェスタ・ガゼルド王国から割譲した領地の国王になれますよ! リベリアの英雄が受け取ってくれないと、嘆いていますから!』
王妃が笑顔で言う
『えーーーー! いえ、セクラ様を知りません!!』
ジエルが慌てて叫ぶ
『王妃様も遊ばれては困ります!』
セクラが笑いながら言う
『そうですか・・・それでは、メーレシア様はどうですか?ウルシナ公国なら、カーレスト子爵で良いですね!』
王妃が笑顔で言う
『メーレシア様?・・・え!もしかして』
ジエルが青ざめると、メーレシアが微笑みながら見ている
『嫌ですか・・・それなら、セレメトの姉のルメリアも良いですね! 公爵領を貰えますよ』
王妃が笑顔で言う
『え! セレメト様は、何処の国の・・・』
ジエルが青ざめる
『誰でも良いですよ! 王族が嫌なら! リベリアの英雄の弟子達の1人でも良いですね! 侯爵領でもリベリアの南東部でもエリゼトスでも、好きな領地を与えますよ』
王妃が笑いながら言う
『何だか、どんどん話が大きくなってますが・・・リリシャ、どうなっている?』
ジエルが青ざめて聞くと、クレセとリアクラナが青ざめている
(さっきから、王族ばかりなのですか・・・)
『爵位欲しいのですか? 爵位あげますね』
リリシャが笑顔で言う
『なるほど、それは良いな!どこの領地が良いか?』
国王が真剣に言う
『えーと、どうしたら良いか、わかりません・・・知らない人とは、どうしても・・・』
『それなら、メーレス様とで良いな! もう何回か話しておるのだろう』
国王が笑顔で言う
『え! しかし、身分が違いすぎます!』
ジエルが青ざめて言う
『先程、リリシャ殿の爵位の譲渡と言うことだから、侯爵だぞ! 身分も出来て良かったな!!』
国王が笑顔で言う
『こここここここっ侯爵!! 何故!!』
ジエルが叫ぶと、クレセとリアクラナが驚いている口を開けている
『リリシャ殿は、名誉侯爵位を持っているぞ!領地を貰ってくれないから、困っていたぞ! 丁度良い!』
国王が笑顔で言う
『は・・・・リリシャ、どうなっている?』
ジエルが青ざめて、リリシャを見る
『ジエル兄さん、どうするのですか?侯爵位とカーレスト子爵、どっちが良いのですか?』
リリシャが微笑みながら言う
『侯爵は・・・恐れ多いです。子爵で・・・』
ジエルが苦笑いして言う
『王妃様、カーレスト子爵で良いそうです! 決定ですね』
リリシャが笑顔で言う
『子爵を呼び出しましょう!メーレス様も良いですね』
王妃が笑顔で言う
『はい!よろしくお願いいたします』
メーレスが笑顔で言う
『良く決断したな!』
国王が笑顔で言う
『は? 何が・・・』
ジエルが苦笑いして言う
『ジエル兄さん、カーレスト子爵と言う事は、メーレス様と結婚の承諾と言う事です・・・リリシャにハッキリ言いました』
クレセが苦笑いして言う
『え! あーーーー! 嵌められた・・・無しと言うことでは・・・』
ジエルが焦って言うと、全員が見ている
『聞きましたよ! オテリオス王妃として、聞きましたよ』
ビレストが微笑みながら言う
『ジエル、決定だ! 訂正は受け付けない!』
国王が笑顔で言う
『エレストリアクレイス王国王太子として、祝いを言わせて貰う』
『ウルシナ公国公太子として、今後の交易の話をしたい!』
レオナルオが笑顔で言うと、メーレシアが微笑みながら見ている
『レトリアル・クレトリア王国王太子、セレメトとして、祝いを申し上げます』
セレメトが笑顔で言うと、クリスを見ている
『え! ・・・エレストリアクレイス王国、ウルシナ公国、レトリアル・クレトリア王国まで・・・』
ジエルが青ざめて、周囲を見ている
(絶対に逃げられない・・・)
『クレセとリアクラナも、婚約で良いですね!クレセは次期子爵ですから、直ぐに沢山言い寄られますよ』
王妃が笑顔で言う
『え! どうしたら・・・』
クレセがリアクラナを見て言う
『よろしくお願いいたします』
リアクラナが真剣に頭を下げると、みんな微笑みながら見ている
『リアクラナ・・・まだ好きとか、感情が湧かないが良いのか?』
クレセが真剣に言う
『はい! 前に言った通り、もし私が嫌なら、側室も持ってください! その覚悟は有ります!』
リアクラナが真剣に言う
『側室は考えない! 支えて欲しい!』
クレセが真剣に言うと、リアクラナが抱き付いて嬉しそうに笑う
『リアクラナさん・・・よい娘ですね!クレシアが気に入っているだけに、決まって良かったです』
王妃が微笑みながら見ている
『今日だけで、4組決定か! ここで結婚式するのが、楽しみだな』
国王が笑顔で言う
『ふふふ、クレオルも良く決断しましたね』
王妃が笑顔で言う
『これで安心できます。野心を持って、外交交渉されなくて済みます』
ビレストが笑顔で言うと、レセナとクレオルを見て満足そうに笑う
『ビレストも気に入っているのですね』
『ふふふ、御姉様がクレシア様を迎え入れた気持ちがわかりますね』
ビレストが笑い始めると、王妃も笑い出す