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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
673/1407

襲撃と魔道車

カミラ号は快調に町中を進んでいる。住民達は興奮して歓声をあげている


突如、カミラ号に魔法が放たれると、10人の男が武器を片手に魔道車に近付き、その後ろからキマイラ3頭が飛び出してくる

『賊だ!!迎撃しろ』

騎士が慌てて叫び、魔道車から離れる。男達が魔道車に次々と武器を突き立てるが、武器が弾かれ、必死に攻撃をしている


『これを突破してくれるのか?』

ヘルトが呟き、男達を見ている

『完全に包囲してから、潰すつもりでしょう』

クレシアが落ち着いて、見ながら言う

『一応、襲われているんだよな?』

『悲鳴でも上げた方が良いですか?』

クレシアが笑いながら言う

『暇だから、寝ているか?』

ヘルトも笑っている


キマイラが、魔道車に体当たりしたりしている

『そろそろ片付けるぞ!!』

リベリア警備隊隊員が大声で言うと、キマイラに飛び蹴りを入れて、魔道車から引き離す

『くそーー引け!!』

男が警備隊隊員を見て叫び、男達が逃げようとする。英雄騎士隊員が金属の棒で次々と殴り始め、全員を気絶させる


リベリア警備隊隊員はキマイラが噛み付きにくる。隊員はかわしながら剣を振り抜き、キマイラの首が地面に落ちて、力無く地面に横たわる。

『グォーーー』

キマイラ2匹が奇声をあげて突撃してくると、容赦なく両断していく


リベリア警備隊隊員は、鎧に着いた、キマイラの返り血を拭いている

『帰り血が魔道車に』

騎士が見て言う

『任せてください・・・・・アクア』

魔法学院生徒達が、水で洗い流して、魔道車は何も無かったように走り始める


『やっぱり、リベリア警備隊隊員は、強すぎる』

ヘルトが、真剣に隊員を見ながら言う

『キリシア様が鍛えすぎですね』

クレシアが微笑みながら言う

『それにあの鎧・・・カッコイイ』

『ふふふ、ギレリムさんが喜びますね』

クレシアが微笑みながら呟き、沿道の住民に手を振っている


国王達は、控え室で寛ぎながら、待っている

『お伝えします。ヘルト殿下が襲われました。リベリア警備隊隊員が、キマイラを3匹倒して、英雄騎士隊が暗殺者を全員捕らえました』

騎士が真剣に報告する

『そうか・・・中断か?』

『いえ、何も無かったように、続きをしています』

騎士が真剣に答える

『次は、英雄殿の屋敷か?』

国王が真剣に聞く

『もう、襲われていますが・・・無視して目の前で、食事をしています。結界内に入れず、賊が逃げようとしましたが、リベリア警備隊隊員2人で、ボコボコにしています』

騎士が苦笑いしている

『賊も不憫だな・・・襲う相手が悪すぎる』

国王が真剣に呟く

『本当に情報が無かったら、大変な事になってますよ』

王妃が真剣に言う

『あと、ミリアさんを罵った男2人が、パーティー会場で逆に倒れて、運ばれました』

『何ですって!! ミリアは怒ってますか!!』

王妃が大声をあげる

『それが言い返そうとした時、ルキア様が立ち塞がり、魔法学院の生徒と騎士学院の生徒達が、取り囲み罵声を浴びせてました。その際、レイナール様を怪我させてましたので、倒れた後、牢屋に投げ込んで有ります』

騎士が苦笑いしている

『何故レイナールが、怪我を!!』

『多分マルス殿の策謀と思われます。怪我もヒールされてますので、不明です』

騎士が苦笑いして、説明する

『ふふふ、解りました。後で思い知らせてあげますわ! ふふふ愚か者の末路、楽しみですわ』

アリシアが不適に笑っている

『アリシアは止めておきなさい! 可愛いミリアに手を出したら、どうなるか思い知らせますね』

王妃が不適に笑い出す

『どんな奴か、楽しみですね、ミリアを罵倒する愚かな奴は・・・休めると思わないでくださいね』

メトリシアが怒りを顕に言う

(ダメだな、口出ししたら、ヤバイ雰囲気だ)


魔道車が門付近に戻ってくると、突如炎に包まれる。炎の中から魔道車が出てくる

『古代の魔道車か!! 全力で魔法を放て!! グゼリオンス王国魔導師団の実力を見せよ!!』

ローブをまとった男が大声で言うと、次々と魔法が放たれる。騎士達は避難して、再突撃のタイミングを計っている


『大変です!! 強力な魔法で集中攻撃を受けてます』

騎士が慌ててマルスの元に報告に来ると、マルスが詳細を聞いて、英雄騎士隊員から杖を受け取り、走り出す。それを見ていた人達も後を追っていく


マルスが門の外を見て、飛び出して接近していく

『・・・・ファイヤーノヴァ!!』

ローブを着た男が巨大な炎を放ち、魔道車に命中すると、魔導車が炎に包まれる

『アクアボール』

マルスが魔法を放つと、炎から魔道車が出てくる

『これでも破壊出来ないか・・・貴様、宮廷魔術師か? 実力の違いを見せ付けてやろう』

ローブを着た男が言うと、次々と魔法が放たれる。マルスは全てかわして、近くの男から殴り飛ばしていく

『スリープフィールド』

マルスが魔法を使うと、男達が眠りに堕ちていく

『小癪な!!』

ローブを着た男が叫び

『・・・・シャドーランス』

影の矢がマルスに迫る

『ハイバリア』

影の矢はバリアに弾かれる

『バリアか・・・貴様、バーレスカの弟子か!!』

『バーレスカ? あいつなら倒したよ』

マルスが軽く言う

『は? 倒した? 何故だ!!貴様らはバーレスカの手先だろう!!食らえ!!』

ローブを着た男が怒鳴り

『・・・・ファイヤーノヴァ』

魔法を放ち、魔法がマルスに迫る

『ブリザード』

氷が炎に当たり、蒸発していくと、水蒸気に包まれ、マルスがバリアを張りながら、突進する

『バカな!!』

ローブを着た男が魔法を放とうと、杖を構える。マルスは接近して、バリアで弾き飛ばしてから、杖を振り上げて男を宙に浮かせ、足を掴み、地面に叩き付け始める

『ヒール』

マルスが男を転がすと、回復魔法で回復させる

『何故回復を・・・』

男が信じられない様に呟く

『殺さない様にしないとね』

マルスが微笑みながら言う

『ハイウエイト』

ローブを着た男が地面に横たわり、悲鳴をあげる

『パンシー』

マルスが魔法を使うと、ローブを着た男の腕輪が光輝く

『魔導具? 状態異常回復? 外した方が良いね・・・危なそうな魔導具持っているかも知れないからボコボコにするか』

マルスが呟くと、回復させてから、足を持って地面に叩き付け始める


英雄騎士隊員が周囲に集まり、男達を拘束している

『マルス殿、引き渡して貰えますか?』

ロイドが苦笑いして言う

『良いよ。聞き出したらね』

マルスが微笑みながら言うと、回復させる

『あなたは何者かな?』

マルスが笑顔で言う

『グゼリオンス王国宮廷魔術師、オルテイスだ・・・貴様何者・・・』

オルテイスが涙目で言う

『リベリアの英雄かな?』

マルスが笑顔で言う

『化物・・・バーレスカの手先め・・・だが我が師には勝てない・・・バーレスカを越える魔導の神だ』

オルテイスが言う

『バーレスカなら倒したよ!』

『嘘を言っても無駄だ・・・世界を救うために』

『本当なのに、それに侵略者が世界を救う? 頭おかしいのかな? 世界の平和を乱して、正義気取り?』

マルスが真剣に言う

『貴様らが泣き叫んでも、正義の鉄槌が下る』

『ダメだね! 何の罪も無い村を襲って獣魔のエサだと言う、頭がおかしい人しかいない国じゃ仕方無いか・・・魔法は封じるかな?』

マルスが考えて、オルテイスの腕や首を触り、魔力を詰まらせていく

『後は確か、魔力拡散の魔導具でも作るかな?』

マルスが呟くと、ロイドに任せて城に戻っていく

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― 新着の感想 ―
[一言] 別に見ず知らずの人間を片っ端から助ける道理は無いが放置して被害拡大した時にキレるぐらいならハナから殲滅すればいいだけだよね。
2021/10/06 16:50 退会済み
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