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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
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結婚式後編

結婚式が始まり、ヘルトとクレシアが入ってくると、クレシアの、純白のドレスにみんな視線が、釘付けになっている


『ミリア、解るかな?』

『4人ですね』

ミリアが呟くと、ケニスと歩いていき、英雄騎士隊員の顔に緊張感が現れる


ミリアが対象者に近付き

『スリープ』

『パンシー』

ミリアが連続で魔法を使い、男がその場に倒れ、英雄騎士隊員が、抱えて連れ出していく

『次は・・』

ミリアが4人眠らせると、戻ってくる


『汝、ヘルトはクレシアを妻として、共に苦難に立ち向かい、共に喜びを分かち合う事を、偉大なる慈愛の女神アーメリア様に違いますか?』

『はい、どのような苦難が合っても、クレシアと共に歩む事を誓います』

ヘルトが真剣に宣言する

『汝、クレシアはヘルトを夫として、どのような苦難にも共に歩み、共に喜びを分かち合う事を違いますか?』

『はい、どのような苦難にも、ヘルトと共に立ち向かい、ヘルトと喜びを分かち合う事を女神アーメリア様に誓います』

クレシアが真剣に誓う

『偉大なる慈愛の女神アーメリア様の祝福がヘルトとクレシアにあらんことを!!』

神官が大声で言うと、ヘルトとクレシアが、口付けをする。多くの人が祝福の声をあげている


ヘルトとクレシアが出口に向かって歩き始める

『クライドルトに天罰を!!』

男が叫び、ナイフを抜き、ヘルトを刺しにくる。咄嗟に近くにいた、アルクオドールがヘルトの前に立ち塞がり、ナイフは、アルクオドールの腹に突き立てられている

『アルーーー!!』

ルキアが叫び

『くそ!! 邪魔だ!!』

男が叫び、ヘルトを蹴り、ナイフをヘルトに向ける。片腕の男が闘気をまとい、男を殴り飛ばす。男は転がりながら、白目を剥いている

『アルーーー!大丈夫?』

ルキアがアルクオドールに言う

『少し痛かったけど、刃は通ってないよ』

アルクオドールが笑顔で言う

『え! あ!! 礼服でした』

ルキアが理解して安心して微笑む

『アーメルド伯、後で礼を・・・』

ヘルトが真剣にアルクオドールを見て言うと、出口に何も無かったように歩いていく


『もう1人いましたね』

リリシャが耳元で囁く

『そうだね、ゼタルいたのを忘れていたね』

『そうですね、前より動きが速かったですね』

リリシャが微笑んでいる

『魔石拾いぐらいさせようか』

キリシアが呟くと、みんな微笑んでいる

『この子達は・・・ゼタル、頑張りなさいね』

フローネが呆れながら、呟く


ヘルトとクレシアは、布を被った魔道車に乗り込み、布が取られると、参列者が驚きの声が上がる

『なんだあれは!!』

『動き出したぞ!!』

『あれは!! 欲しい!!』

騎士が先頭に、魔道車が進み始め、門から町中に出ていく。町中で魔道車を見た、住民達は歓声と共にヘルトとクレシアを見て熱狂的に声をあげている


『始まったか・・・どれだけの愚か者が現れるか』

ウイントレスがフローネの横に来て呟く

『襲われて欲しそうに言わないでくださいね』

フローネが微笑みながら言うと、アルクオドールとルキアが笑顔でやってくる

『礼服の凄さを思い知りました』

アルクオドールが笑顔で言う

『無理しないでね、ルキアが悲しむからね』

マルスが笑顔で言う

『ルキアも教えてくれなかったのですが、この礼服の付与魔法、どのような付加されてますか?』

アルクオドールが真剣に聞く

『ルキアが教えない方が良いと判断したなら、聞かない方が良いですね・・・』

フローネが真剣に言う

『マルス師匠の本気の礼服ですから!』

ミリアが笑顔で言う

『そうですか・・・気になりますが、聞かない事にします。ルキアが怖すぎると言うぐらいの、家宝として永代に使います』

アルクオドールが真剣に言う

『アル・・・この礼服は怖すぎます。アルには着ていて欲しいです。多少の魔法など余裕で防御できますから』

ルキアが真剣に言う

『ゼタルはどこに行った?』

マルスが気が付いて聞く

『出て行きましたよ。騎士に恥ずかしいからと言いながら』

ケニスが微笑みながら言う


パーティー会場に全員で向かい、料理を少し食べながら、セクラとメーレシアと話している。ミリアが料理を取りに向かう

『やっぱり!! 何でこんなところにいるんだ!! 才能の欠片も無いミリアが!!』

2人の男がミリアに近付き怒鳴る

『死んだ筈だよな!! 恥をしれ!!ミリア!!』

男達がミリアを笑いながら言っている。周囲の男と女が集まり、笑い始める

『えーと、どちら様ですか?』

ミリアが言う

『は? 才能も無いから、記憶も覚えられないのか!!』

男が大声で言って、周囲の人達がどよめき始める

『何か有りましたか?』

ルキアが微笑みながら聞くと、ミリアの前に立ち塞がる

『なんだ女!! そこをどけ』

男が言うと、少年が慌てた様に男に何かを言う

『何を考えている!! 本当に弱腰の本家だ!! くそ才能の無いミリアが、こんな所にいる方が悪い!!』

男が大声で不満そうに言うと、周囲に人が集まり、男達を囲み始める

『何をしている!!お前達はもう帰れ!!』

シルトバス伯爵がやってくる

『なんだ!!シルトバスの名を地に落としておいて、その言い方は!!』

『ふふふ、シルトバス伯爵、これはどういう事かしら?』

リリシャが微笑みながら言う

『うっ!! とにかくお前達は帰れ!! ミリアは死んだ!!似た人に迷惑をかけるな!! 良いな!!』

シルトバス伯爵が大声で怒鳴る

『ちっ!!』

男が舌打ちをする。帰ろうとするが、周囲の人達が睨んでいる

『なんだ!! どけーーー』

『帰る前に、ミリア様に謝れ!! 貴様達!!』

男が言い返すと、みんな、次々と罵声を浴びせ始める

『なんだ!!貴様達!! どけーーー!!』

男が男を振り払うと、レイナールに当たり、倒れ込む

『あ! レイナール様、大丈夫ですか?』

マルスが微笑みながら手を差し伸べる

『はい・・・痛!』

レイナールが痛い振りをする

『あ!! 姫様!!大丈夫ですか!!』

クセリオが慌てて、近付いて言う

『どかない方が悪い!!』

男が怒鳴り、歩こうとする。シルトバス伯爵は青ざめている

『貴様! 誰に向かって偉そうに!!許さない!』

男が言うと、男を取り囲んで、責め出す


『レイナール様、ありがとうございます。大義名分が出来ました』

マルスが耳元で言うと、クセリオが、笑いを堪えている

『あの頭の悪そうな人は?』

『ミリアの昔の知り合いでしょう。ミリアにあんな事を言って、生徒達は黙ってないですね』

マルスが笑顔で言う

『生徒だけで無いですよね』

『騎士学院の生徒と、卒業生もいましたね』

マルスが笑顔で言う

『魔法学院で有名な噂の、ミリアに才能の欠片も無い事を言った人が、あの人達ですね』

レイナールが微笑みながら言うと、微笑みながら見ている


『マルス師匠・・・ごめんなさい、1人で料理取りに行って』

ミリアが真剣に言う

『ミリア、一緒に居ましょうね』

ルキアが笑顔で言うと、まだ責めている人達を見ている

『ふふふ、ただで帰れると思っているのですか?』

リリシャが不適に笑い出す


男達が逃げるように囲みを脱出すると、急に苦しみだして、のたうち回り、痙攣している

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