魔法学院見学
アリシアがシーリスとリリアとレティナとイリアと魔法訓練場から戻ってくる
『お客様到着ですの?』
アリシアが笑顔で言うと、空いているウルシナ公太子の横に座る
『少し休んだら、魔法学院に遊びに行きます』
マルスが微笑みながら言う
『やるのですの?』
アリシアが笑顔で言う
『いつも通りですよ』
『マルス様、何か用意でも?』
セクラが真剣に聞く
『用意なんてしてないですよ!講師の無能者に、3年生が攻撃魔法とは何か見せるだけです』
マルスが笑顔で言う
『そうですわ! 講師達を泣かせますわよ』
アリシアが笑いながら言う
アリシアとウルシナ公太子が、話し始める
『マルス様、あの方は?』
メーレシアが真剣に聞く
『アリシア第一王女様です』
セクラが小声で言う
『え! 本当に・・・ふふふ御兄様を呼び出して正解です』
メーレシアが笑みを浮かべている
『ウルシナ公太子は、諦めますね』
メーレスが小声で言う
『え?メーレス様は、御兄様を狙っていたのですか?』
メーレシアが驚きながら言う
『嫁ぎ先の都合もあり、探している最中です。父様も選んだら、好きにして良いと言ってます。次の候補は・・・ジエル様です』
メーレスが真剣に言う
『ジエル様? どちら様ですか?』
『リリシャ様の御兄様です。物腰柔軟で良い人柄ですが、爵位を持ってないので、どうするか・・・』
メーレスが真剣に言う
『応援しますわ』
メーレシアが笑顔で言うと、嬉しそうにしている
『マルス様、ハルドさんとアーセルさんが、到着しました』
カミラが案内して連れてくる
『魔法学院には私とアーセルが案内します』
ハルドが真剣に言う
『それは頼む! どのように成長するのか、確認をしたかった!』
エレストリアクレイス王国王太子が笑顔で言う
『成長?』
セクラが疑問そうに聞く
『宮廷魔術師候補を送り込んだからな!』
『え! 送り込んだ・・・あ!! マルス様、何故教えてくれなかったのですか!!』
メーレスが大声をあげる
『もしかして、魔法学院で育てているのですか?』
セクラが真剣に聞く
『楽しみにしておいてくださいね』
メトリシアが笑顔で言う
『そう言えばハルド、正式な挨拶をしてないね』
マルスが笑顔で言う
『え! あ! 申し訳ありません、クライドルト王国宮廷魔術師長ハルドです。こちらは、宮廷魔術師副師長で妻のアーセルです』
ハルドが慌てて紹介する
『若いな・・・』
ルーセントが呟き、フローネを見る
ハルドの案内で魔法学院に向かい、数人の講師と共に、訓練場を覗き、2年生が真剣に魔法を放っている
『中々良い実力だ』
ルーセントが真剣に見ながら言う
『私よりも凄いです。的が壊れないのが不思議ですね』
セクラが真剣に言う
『流石はマルス殿の生徒だ』
エレストリアクレイス王国王太子が笑顔で言う
『こちらは普通の生徒です』
ハルドが真剣に言う
『え?これで!! 宮廷魔術師になれるぞ』
エレストリアクレイス王国王太子が真剣に言う
『そうですね・・・ルーセント師どうですか?』
セクラが真剣に聞く
『相当な実力者です。勧誘したいですね』
ルーセントが真剣に言う
『次は隣の練習場に行きます』
ハルドが真剣に言うと、3年生が練習している
『凄い・・・これ程の才能を持った人がいるとは・・・ん?レズオス!!』
ルーセントは、レズオスが指導しているのを見て、声をあげる
『ルーセント、久しぶりだな』
レズオスが笑顔でやってくる
『レズオスが教えているのか?』
『教える必要も無い!! 嫌と言うぐらいの実力者が手本をいくらでも見せてくれるからな!!』
レズオスが笑顔で言う
『ミリア、ルキア達を呼んできてね』
マルスが笑顔で言う
『はい!マルス師匠ー』
ミリアが笑顔で2階に上がっていき、みんながぞろぞろと降りてくる
『あの生徒達は?』
セクラが真剣に聞く
『マルス師匠のクラスです! ルキアとリーネがほとんど手本を見せてます』
メトリシアが笑顔で言う
『みんな、魔法練習見せてあげてね』
マルスが笑顔で言うと、全員が挨拶をしてから、魔法練習を始め、次々と魔法を放ち、爆音が鳴り響く
『これで生徒・・・宮廷魔術師の間違いでは』
エレストリアクレイス王国王太子が青ざめて言う
『来年の宮廷魔術師ですよ』
メトリシアが笑顔で言う
『来年も送り込む準備を・・・』
エレストリアクレイス王国王太子が呟き、メーレスとメーレシアが真剣に考えている
『・・・・ファイヤーボール』
ルキアとリーネが最大威力の魔法を使うと、大爆発と共に熱風が吹き荒れる
『ルーセント様、大丈夫ですか?』
リシリアが倒れそうなルーセントを支える
『すまない・・・こんな実力者が無名のままいるとは』
ルーセントが呟く
『大賢者研究会のメンバーですから、無名では無いと思います』
リシリアがほほ笑みながら言う
『ルーセントさんは、妹弟子の実力を知ってますか?』
マルスが真剣に聞く
『いや、知らないが・・・』
ルーセントが呟き、リシリアを見る
『知らない方が良い!! 師匠を越えた最高の弟子と認めている! リーベルとミドルは近付かない!!マルスとリリシャの弟子でも有る!!』
レズオスが真剣に止める
『そこまで言わせるとは・・・見ない方が良いのか?』
ルーセントが苦笑いする
『それでは、クララの魔法でも見ましょうね』
リシリアが笑顔で言うと、クララを見る
『クララ? 誰だ?』
『私の弟子です。師匠達に押し付けられました』
リシリアが笑顔で言うと、呼んで、クララが杖を片手に魔法の練習を始める
『・・・・ブリザード』
『・・・・ストーンハンマー』
『・・・・トルネード』
『・・・・シャイニングアロー』
『・・・・アクアアロー』
『・・・・セイントファイヤーボール』
『・・・・ファイヤーキャノン』
クララが魔法を放ち終わり、戻ってくる
『リシリア師匠、終わりました』
クララが恥ずかしそうに言う
『この間教えた魔法、完璧でしたよ』
リシリアが嬉しそうに言うと、座り込んでいるエレストリアクレイス王国王太子とルーセントとセクラとメーレスとメーレシアを見る
『レズオス・・・これよりも凄いのか?』
ルーセントがかすれる声で言う
『無詠唱で軽く放つ実力です』
レズオスが真剣に言う
『リシリア教えすぎ!』
マルスが呟く
『え? 楽しいので、ついつい、リリシャ様と教えました』
リシリアが笑顔で言う
『リリシャだからね。仕方無いね』
マルスが呟き、講師を見る
『次は、講師様の手本ですね! 頑張ってください』
マルスが笑顔で言うと、全員が講師を見る
『むむむむむむむ無理です!!!』
講師が慌てて叫び後退りしている
『講師なんかに言っても、ファイヤーアローぐらいしか撃てません!無駄です』
ルキアが笑顔で言う
『無駄です! 魔法の種類も少ないです!!』
リーネが笑顔で言う
『聞くだけ無駄です』
『そうそう! この1年間1度も教えて貰ってません。無駄すぎます』
リーネが大声で言う
『マルス様、無能者なんて無視しましょう』
ルキアが笑いながら大声で言う
『所で何種類使えますか?』
リーネが大声で講師に聞く
『この化物魔法使い!! うわぁぁぁぁーーーー』
講師が泣きながら、去っていく
『いつも通りだね』
マルスが笑いながら言う
『はい! ハルドもわざと、ルキアが言い放題の講師を選んでましたよね』
メトリシアが笑いながら言う
『やると思ってましたので、時間潰しに用意しました』
アーセルが微笑みながら言うと、全員アーセルを見てから、笑い出す
大賢者研究室に向かい、中を案内して、休憩をする
『マルス様、食事の準備が出来てますので、食堂へ来てください』
カミラが笑顔で迎えに来る
『食堂ですか?』
セクラが驚きながら聞く
『マルス師匠が昼にご飯を食べたいから作った食堂です。隣なのですぐです』
メトリシアが笑顔で言う
『時々夜食にサンドイッチ等も頼んで作って貰ってました』
アーセルが懐かしそうに言う