ミドルとリーベル
『ミドルはどうしたのですか?』
マルスがフローネに聞く
『屋敷を見て、シルフィード号から下りたくないと、駄々こねてます』
フローネが苦笑いして言う
『ミドル仕方無いね・・・鎧の付与魔法、みんなで練習しよう』
マルスが笑顔で言う
『良いですね。誰がやりますか?』
リリシャが微笑みながら聞く
『ミリアとエミールとメトリシアがオルガーとオリスとイースの分をしてね。後はリリシャとエビリアとクレスタとリシリアと自分でやるよ』
マルスが笑顔で言う
『やったーー! 私の分も有る!!』
リシリアが喜び、エビリアとクレスタが手を取り合って喜んでいる
『全力で書き込みの練習をします』
ミリアが真剣に言う
『ふふふ 楽しみです』
リリシャが不敵に笑い始める
翌朝、付与魔法した防具を持って、訓練場に向かう
『警備隊隊員さん!貸し出し用の防具です。無くさない用に気を付けてくださいね』
エミールが笑顔で言うと、警備隊隊員達が青ざめながら、防具を受け取り着替えに行く
『オルガー、オリス、イースは、エミールとミリアとメトリシアから受け取ってね』
マルスが笑顔で言うと、オルガーとオリスとイースが防具を見て青ざめている
『マルス師匠・・・凄い鎧ですよね』
オリスが真剣に聞く
『エミールとミリアとメトリシアに、お礼を言うこと!怪我しないように頑張ってね』
マルスが笑顔で言う
『はい! エミール様、ミリア様、メトリシア様、ありがとうございます』
オリスが頭を下げる
『やっと付与魔法させて貰えました! 早く壊してくださいね』
エミールが笑顔で言う
『あ! 壊してくれたら、やり直せます』
ミリアが笑顔で言う
『え? 壊せるのですか?』
オルガーが真剣に聞く
『いつかは壊せます。それまでに、もっと練習してマルス師匠に近付きます』
エミールが笑顔で言う
警備隊隊員が着替えて戻ってくると、キリシアと訓練を始め、リビングに向かう
『付与魔法は終わったのですね』
フローネが微笑みながら言う
『ギレリム達は?』
『ギレリムなら、グラベルの所に行きましたよ、ライオスとクララが一緒に行きました』
フローネが微笑みながら言う
『ミドルは?』
『まだ下りてこないですね・・・』
『リーベル様に、礼服を届けて欲しいから、連れていきますね』
マルスが笑顔で言うと、みんなでシルフィード号に向かう
『マルス・・・』
ミドルがマルスを見て呟く
『リーベル様に礼服を届けに行くよ! レズオスに挨拶した?』
マルスが真剣に言う
『リーベル姉様・・・行きます』
ミドルが泣きそうな顔で言うと、礼服の箱を渡して、魔法学院に向かう
『マルス、何か用ですか?』
リーベルが驚きながら言う
『ヘルトの結婚式の礼服を届けに来ました。』
マルスが笑顔で言うと、ミドルが箱を置く
『ミドル、大丈夫ですか?』
リーベルが心配そうに聞く
『マルスの屋敷何なんですか!! リーベル先輩、監視してください!! 怖すぎます』
ミドルが泣きそうになりながら叫ぶ
『屋敷・・・もう無理です。近付かない方が良いですね』
リーベルが苦笑いすると、ミドルが泣きそうになりながら、リーベルと話し始める
『遊んでから、帰りますね』
マルスが笑顔で言うと、研究室に向かう
訓練場の前を通りかかる
『覗きましょう』
リリシャが微笑みながら言うと、1年生が一生懸命練習をしているのを微笑みながら見ている。講師が気が付き、睨んでいる
『そこの部外者、何か用か!!』
生徒達が気になり始めると、講師が怒鳴りながら、歩いてくる
『懐かしかったので、見てました』
リリシャが微笑みながら言う
『捕まりたくなかったら、さっさと・・・・え!! エミール!!』
講師が怒鳴りながら、エミールを見て青ざめて固まる
『どうしたのですか?』
エミールが微笑みながら言うと、エレーヌが微笑みながら見ている
『卒業生は、お帰りください・・・手本は入らないので・・・』
講師が青ざめながら言うと、マルスとミリアとメトリシアを見る
『どうかしましたか? 生徒達が待っていますよ』
リリシャが微笑みながら言う
『え? ・・・』
講師が青ざめながら生徒達の方に戻っていき、練習を再開する。生徒達は不思議そうに時々リリシャを気にしている
(凄く綺麗な人達・・・卒業生かな?)
『師匠、何かありましたか?』
エリカがマルス達を見付けてやってくる
『講師が指導出来ているか、見てましたよ』
リリシャが微笑みながら言う
『講師が指導を? 無理ですよね?』
エリカが笑顔で言う
『無理でも、講師なのですから、やって貰わないといけないですよね』
エミールが微笑みながら大声で言うと、エビリアとクレスタが笑い始める
『無理なの解っているのに、どうして3年生に指導を頼まないのですか?』
『ハルドとアーセルの講義を一生懸命聞く事しか出来ない講師ですから、自分の身分を守ることしか出来ません』
エレーヌが大声で言う
『本当に時間の無駄です』
エリカが大声で言う
『講師様、あんなことを言われて良いのですか?』
生徒が真剣に聞く
『あの人達に関わりたくない!! 化物魔法使い達!!』
講師が怒りを抑えながら言う
(何で怒らないの? どうして?)
レズオスがマルス達を見付けて、慌ててやってくる
『何か有りましたか?』
レズオスが苦笑いして聞く
『つまらないですね・・・折角怒らせて、手本を見せようと思っていたのに』
エミールが笑顔で言う
『前回の件で警戒されてます』
レズオスが真剣に言う
『研究室で練習してから帰ろう』
マルスが笑顔で言うと、歩き始める
『えーと、ほどほどにしてください』
レズオスが真剣に言う
大賢者研究会の研究室から、次々と爆発音と衝撃波が外に伝わり、講師や生徒達は驚き、噂話をしている
『我が主、エスカから、オルセントが来たと連絡だ』
シリウスが真剣に伝える
『解った! リリシャ、オルセントの飛空艇が来訪したよ』
マルスが笑顔で言うと、メトリシアが3階から東の空を見る