グラノちゃんと獣魔達
マルスは従魔の魔道具を抜き取り、従魔が咆哮を上げて気絶すると、回復魔法で傷の治療する
『お前達は、南の大陸から来たから、暫く従魔のままね、お前達は好きに逃げて良いよ』
マルスが従魔に言うと、従魔達が全員震えながら、マルスを見ている
『我が主、恐怖に後ろを見せたくないようだ!あんなお仕置きを見せたら、魔獣でも恐れる』
シリウスがリリシャを見て言う
『人間に迷惑をかけないなら、今回は見逃す! 早く行かないと、肉になるよ』
マルスが大声で言うと、シリウスが咆哮する。従魔達が咆哮すると、魔獣達は慌てて逃げ出す
ベアーズ号が到着すると、エミールとエレーヌとオルガーとオリスとイースが乗り込み、男達を檻に入れる
『もう少ししたかったですね』
リリシャが笑顔で言う
『次の拠点でお仕置きしてね』
マルスが笑顔で言う
『次の狩りしよう!』
キリシアが笑顔で言う
『獲物は、愚か者ですね! 集めたら、全員でお仕置きしましょうね』
リリシャが微笑みながら言う
『次の所で、侵攻計画を聞き出すよ』
マルスが笑顔で言うと、エスカフリーダムに乗って向かう
エスカフリーダムで空から見ていると、従魔の集団を見付ける
『マルス師匠!ライノです!! 珍しい』
メトリシアが笑顔で言う
『ライノとバッファロー? この大陸にいない魔物かな?』
マルスが見ながら言う
『叩き潰すよ!!』
キリシアが笑顔で言うと、マルスに抱き付いて、飛び降り、リリシャも続いて飛び降りる
『みーつーけーた!!』
キリシアが笑顔で言う
『なんだ!!小娘!! どこから現れた!!』
鎧を着た男が大声で言うと、周囲に男達が集まり、従魔が集まる
『あんたが、中隊長? 』
キリシアが笑顔で言う
『何者だ!! どこまで我らの事を!! 生きて帰れないと思え!!』
『どっちが?グゼリオンス王国従魔師団ごときが、相手にもならないよ』
キリシアが笑顔で言う
『手足を食いちぎってから、聞き出せば良い!! お前達エサの時間だ!!』
鎧を着た男が大声で言うと、従魔達が雄叫びをあげ、バッファロー達が角を向けて突撃してくる
『ハイウエイト』
マルスが魔法を使うと、バッファロー達は頭から地面に転び、苦しみに呻き声をあげている
『パンシーフィールド』
バッファロー達は、ピクピクしながら麻痺している
『早く次は?』
マルスが笑顔で言うと、男達が青ざめて後退りしようとする
『お前達!! 撤退の時間を稼げ!! 行け!!』
残りの従魔達が一斉に突撃してくると、キリシアはかわして、一気に鎧を着た男を槍で凪払い、腕が砕ける音と共に弾き飛ばし、木に当たり、男は気絶する
『スリープミストフィールド』
マルスが魔法を連発すると、従魔は全部その場に倒れる
『あぎゃーーーーーーー!! なんだーー!!』
男達が苦しみだして、地面を転がりながら苦しみだす
『ふふふ、エサですか? 良いですね!! 教育が必要ですね』
リリシャが微笑みながら言うと、次々と魔法を使い男達がのたうち回り。気絶すると、急に苦しみだして、目を見開き、目を覚まし、のたうち回り始める
マルスは、ライノに接近する
『ニンゲン!! これも命令・・・死ね』
ライノが呟くと、突進してくる
『ハイバリア』
ライノはバリアに当たり、体液をばらまきながら地面に横たわる
『ハイウエイト』
マルスが魔法を使い
『グォォォォォォーーーーー!!!』
大きな断末魔をあげると、白目を剥いて動かなくなる
『あれ?やりすぎた?』
マルスが慌てて回復魔法を使い、魔道具も抜き去りライノを見ている
『ニンゲン・・・恐ろしい・・・』
ライノがマルスを見て怯えながら言う
『知能が有るなら、敵対するか決めてね』
マルスが笑顔で言うと、ライノは腹を地面に付けて頭を地面に付ける
『ニンゲン、敵対しない・・・従属する』
ライノが怯えながら言うと、マルスを見ている
『聞くけど、あの人間、どうしたい?』
『魔道具さえ無ければ、吹き飛ばす』
『まだ情報を聞きたいから、ダメだよ! 人格は崩壊するだろうけど』
マルスが見て言う
『言うこときく・・・』
『ライノは名前は?』
『名前など無い』
『グラノちゃんでどうかな?』
マルスが笑顔で言う
『グラノちゃんで良い!』
『他の従魔と話せる?』
『話せる・・・今は無理だろう』
『え!何故?』
マルスが驚いて聞く
『あれでは、なにも聞けない』
グラノちゃんが周囲を見渡して言う
『我が主、まだ魔法をかけたままだぞ・・・忘れるのも大概にした方が良いぞ』
シリウスが呆れ気味に言うと、マルスが回復魔法を使い始める。従魔達は怯え地面に頭をつけて、マルスを見ている。
『主様、全員怯えている。主様が怖いと言っている』
グラノちゃんが言う
『南の大陸から来たのは、向こうに集まるように言って』
マルスが笑顔で言うと、従魔達が移動すると、残った従魔の魔道具を次々と引き抜いて、回復魔法を使っていく
『グラノちゃん、こいつら解放するって言っておいてね。次見付けたら、狩るからね』
マルスが笑顔で言うと、男達の荷物を漁り、侵攻計画の証拠を見付けて読み始める。グラノちゃんが魔物達に言うと、魔物達は慌てて逃げていく
『この内容は本当かな?』
マルスが微笑みながら、鎧を着た男に聞く
『返事無い』
マルスが呟くと、シリウスがため息している
『マルス、回復してね』
キリシアが笑いながら言うと、マルスが回復魔法を使い、もう一度聞く
『今から止めようとしても遅い!! 動乱に泣き叫ぶと良い!!』
鎧を着た男が大声で言う
『言いたくなったら教えてね』
マルスが微笑みながら言うと、リリシャの方に歩いていき、キリシアが容赦なく槍で弾き飛ばして、男の鎧を砕き始める
『お前達はどこまで計画を知っている?』
マルスが男達に聞く
『もう遅い! 王太子の結婚式で諸国の使いも皆殺しだ!!』
男が叫ぶ
『あぎゃーーーーーーー!!』
男が苦しみのたうち回る
『ふふふ、ヘルトの結婚式で何をするのかしら? 言わなくても楽しいから良いけど』
リリシャが微笑みながら睨む
『こいつらが正規兵だね。喋りたくなければ、喋らなくて良いよ! 弟子達も遊びたくてウズウズしているからね』
マルスが微笑みながら言うと、グラノちゃんと話しに向かう




