旅立ち
翌日、フローネの家に馬車で向かい
『フローネ先生いますか?』
『師匠、おはようございます』
『エミール、おはよう』
『準備出来た様ですね』
『はい、先生。後はこれに付与魔法をしたいです』
ギレリムの腕輪をみせる
『直ぐにやりましょう』
マルスは魔方陣を発動して魔方陣の中に腕輪を置き、魔石に魔方陣を書き込む。3個連続で完了する
書き込んだのは、硬化構造強化、中度魔法防御、中度毒防御、中度麻痺防御、中度気絶防御。2個の小魔石には精神強化と生命力強化
『3個共成功しました』
『魔法防御に毒、麻痺、気絶とんでもない腕輪を作りましたね』
『全力で作ったので成功して良かったです』
次は弟子用の2つの腕輪を作る。
エミール用は硬化構造強化、中度魔法防御、中度精神強化。2個の小魔石に生命力強化と体力強化
ルメイル用は硬化構造強化、中度魔法防御。2個の小魔石に体力強化と生命力強化
『これも完璧です』
『ありがとうございます』
『名前を付ける必要があります』
『3つは魔道防御の腕輪、後はエミールの腕輪とルメイルの腕輪で良いかな?』
『良いと思います』
リリシャが言うとフローネも頷いている
『どれも国宝級の腕輪です。ポンポン国宝級を作る、とんでもない付与魔道士ですよ』
『今回は気合いをいれていましたから』
『旅の途中で無詠唱は見せないように気を付けてくださいね。出来れば呟くふりぐらいしてから魔法を使ってくださいね』
『わかりました』
マルスの言葉にリリシャも頷く、そして腕輪を取り付ける
『キリシア、出来たよ』
キリシアに腕輪を渡し、付けてもらう
『中々綺麗だね』
キリシアは笑顔になる
『エミールの腕輪はこれね』
エミールに渡して付けてもらう
『ルメイルのはこれだよ』
ルメイルに渡して付けてもらう
『これは魔道具だから、絶対人に渡したらダメだからね』
『わかりました。ありがとうございます』
『どのような付加されたのですか?』
『エミールの腕輪は硬化構造強化、中度魔法防御、中度精神強化。ルメイルの腕輪は硬化構造強化、中度魔法防御』
2人は固まる
『この腕輪は他言もしないようにね』
『こんな凄い腕輪を預かって良いのですか?』
『旅の途中で何があるか解らないからね』
『大切に致します』
ルメイルはそう言って頭を下げる
『ありがとうございます。大切にします』
エミールも頭を下げる
馬車に乗りギルドに向かう
ギルドに付き
『ヘザーネ』
『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、、エミールさんおはようございます』
『今から交易都市まで出掛けて来るから挨拶にきたよ』
『わかりました。出発前に来ていただいてありがとうございます。このところの迷宮探索と、依頼を受けて頂いたのでランクアップしています。』
『そうなの?』
『キリシアさん、リリシャさん、マルス君はシルバークラス下に、エミールさんとルメイルさんはランクアップしていません。3人のギルドカードを預かります』
『わかった』
3人はギルドカードを渡す
『キリシアさん、リリシャさん、マルス君のギルドカードです』
シルバーのギルドカードを受け取る
『シルバーのギルドカードだね』
エミールは横で見ていて笑顔で
『師匠、おめでとうございます』
『エミール、ありがとう』
『じゃあ行って来るね』
『この手紙を持っていってください』
『これは?』
『この手紙は何かあった時に使ってください。ギルドマスターと警備隊隊長からの身元保証になりますので』
『ありがとう』
『無事に戻ってくるのを待っています』
ヘザーネに見送られてギルドを出る
冒険者達が[リベリアの英雄、無事に帰ってこいよ]と言っている
馬車で町の門に向かい、外に出る
『気を付けて旅をしろよ』
門番に見送られて交易都市に向かう