腕輪
翌朝、マルスが金庫を完成させる
『マルス師匠、早速設置に行きますか?』
エミールが笑顔で言う
『そうだね』
マルスが笑顔で言うと、リリシャを見る
『リリシャ、何か有ったの?』
マルスがリリシャの様子に聞く
『マルス、クレシア様の結婚式近いですが、何か記念に贈り物を考えていました』
リリシャが真剣に言う
『何も用意してないね』
マルスが苦笑いする
『何が良いでしょう?』
『クリス様に聞く?』
マルスが考えて言う
『厨房器具は全部マルスが用意してしまったから、考え付かないだけです』
リリシャが真剣に言う
『腕輪でも用意する? 暗殺対策も必要だよね』
マルスが腕輪を見て言う
『それは・・・良いですね! 材料は何が良いかしら!』
リリシャが笑顔になって言う
『金とかより・・・ホワイトミスリルかブルーミスリルなんてどうかな?』
『良いですね! 早速形を作ってきますね』
リリシャが笑顔で言うと、素材を取りに行く
『王族に贈り物だと、宝石も必要になりそうです』
エミールが呟く
『買いに行った方が良いかな? 必要になったら売ってくれるって、言っていたよね』
マルスが笑顔で言う
『あ!! キリシア師匠に相談しておきますね』
エミールが笑顔で言う
『マルス!!オテリオス王国に買い物で良いのね』
キリシアが笑顔でやってくる
『クレシア様のだからね』
『直ぐに行くよ!!』
キリシアが笑顔で言う
『ちょっと待ってね。ヘルトにも何が作った方が良いのかな?』
『男だから・・・剣で良いと思うよ』
キリシアが笑顔で言う
『メトリシアとケニスに聞いてみようか?』
マルスが笑顔で言うと、メトリシア達の所に行く
『マルス、こんな感じでどう?』
リリシャが腕輪を作り装飾を始めている
『オテリオス王国まで行って、宝石でも入れたら良いかな―って思ったんだけど、どうかな?』
マルスが真剣に言う
『ふふふ、凄い腕輪にします!! 何色が良いかしら』
リリシャが不敵に笑いながら言う
『メトリシア、ヘルトには、何が良いかな?キリシアは剣で良いと言っていたけど』
『ヘルトお兄様に? 剣でも良いと思います! 宝剣にしましょう!!』
メトリシアが眼を輝かせて言う
『わかった!』
マルスが笑顔で言うと、ミスリルで剣を作り、エミールが装飾を始め、メトリシアとエビリアとクレスタが鞘の装飾を始める
マルスとエミールは出来上がった剣を持って、ギレリムの店に向かう
『あ!! マルス様! 直ぐに呼んできます』
レイナが笑顔で言う
『中に入って良いかな?』
『はい!マルス様』
レイナが笑顔で言うと、鍛冶場に行く
『マルス、何か用か?』
ギレリムがマルスを見て聞く
『これを鍛えてね』
マルスが剣を差し出すと、ギレリムが真剣に見ている
『装飾までしてきたか・・・ミスリルなんて豪華だな』
ギレリムが真剣に見ながら言う
『ヘルトに贈ろうと思っているよ』
『は? ヘルト殿下に・・・献上か・・・ふふふ任せておけ!!』
ギレリムが笑顔で言う
『使う宝石買いに言ってくるから、後で埋め込むね』
マルスが笑顔で言う
『任せろ!!』
ギレリムがニヤニヤしながら言うと、剣をじっくり見ている
翌朝、マルス達は、シルフィード号に乗って王都に向かい、王都の門が見えてくると、降下する
『お帰りなさい』
門番が笑顔で言う
『国王陛下に用が有るので、王城に向かいます。』
ヒストリアが笑顔で言うと、ゆっくり王城に向かって進み、王城の裏に着陸する
『何か有りましたか?』
騎士団長がやってくると、不安そうに聞く
『お父様に許可を貰いに来ました』
メトリシアが笑顔で言うと、王城に入っていく
(まさか!! 潰しに行くのか・・・)
部屋に入ると、国王がメトリシアを見て苦笑いする
『お父様! ちょっと宝石が欲しいので、オテリオス王国に行ってきます。 ヘルトお兄様に内緒でお願いします!』
メトリシアが笑顔で言う
『は? オテリオス王国に? そう言うことか・・・』
国王が考え始めると、王妃と前国王が入ってくる
『どうしたのですか?まさか・・・』
王妃が心配そうに聞く
『オテリオス王国に宝石を買いに行きたいそうだ!クレシアへの贈り物用だから仕方無いな』
国王が笑顔で言う
『それなら、アリシアも連れて行きなさい! メトリシアばかり遊んで、文句を言ってましたから』
王妃が笑顔で言う
『それは良いな・・・どうせ王城に来ないのだから』
前国王が呟く
『親書を書くから、少し待ってなさい』
国王が笑顔で言う
『ついでにレトリアル・クレトリア王国に迎えに行って貰った方が、良いかも知れないな』
前国王が呟く
『海の旅より、空の旅の方が安心できます』
王妃が微笑みながら言う
『レトリアル・クレトリアにも親書を書く』
国王が笑顔で言う
シルフィード号で屋敷に向かい、着陸する
『マルス師匠、お帰りなさい』
カミラが笑顔で出迎える
『直ぐに買い物に出掛けるけど、アリシア様は?』
『リビングだと思います』
カミラが笑顔で言うと、マルスとメトリシアとヒストリアが迎えに行く
『帰りましたの』
アリシアが微笑みながら言う
『アリシア御姉様、買い物に行きますよ! 準備してください』
メトリシアが笑顔で言うと、手紙を渡して、アリシアが読み始める
『やっりましたわ!! 旅行ですの!! カジェリア!直ぐに準備しますわ!!』
アリシアが満面の笑顔で叫び、走って部屋を出ていく
『アリシア御姉様、凄い喜んでいますが、転ばなければ良いのですけど』
メトリシアが呟くと、階段から転げ落ちる音とアリシアの悲鳴が聞こえる
『アリシア御姉様!!』
メトリシアが慌てて向かう
『大丈夫ですの・・・イタタ!!』
『御姉様!! ヒール』
メトリシアが慌てて回復魔法を使い始める




