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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
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ミドルと屋敷

ルメイルがミドルを連れて戻ってくると、屋敷を見て青ざめて、震えている

『ミドル、早く入りなさい』

フローネが真剣に言う

『ししししっ師匠!!!! 何ですか!! この建物は!!』

ミドルが大声を出して、フローネを見る

『あなたが来ないから、呼び出されたのですよ』

フローネが真剣に言うと、リビングに連れていく

『ミドル、久し振り』

マルスが笑顔で言う

『マルス・・・どうなっているのですか?』

ミドルが涙目で言う

『手狭だから、建て替えたよ! 見て回る?』

『いや!! 見ない! 見るのも怖い!!』

ミドルが頭を抱え始める

『ミドル、何で呼ばれたか、解りますか?』

リリシャが真剣に聞く

『え! 解りません!!』

ミドルが涙目で言う

『こう言う事か・・・リーベルが気が弱いからダメだと言ったのは』

レズオスが真剣に言う

『震える小動物みたいで可愛いですね』

ヒリアが呟く

『あ! それ良いです』

メトリシアが笑顔で言う

『ミドル、挨拶しなさい』

フローネが真剣に言うと、ミドルがレズオスを見て慌てている

『マルスの商会を預かっている、ミドルです』

ミドルが慌てて頭を下げる

『レズオスだ! リーベルから聞いている。こっちはヒリアだ』

レズオスが笑顔で言う

『ヒリアです。よろしくお願いします』

ヒリアが微笑みながら言う

『え? もしかして・・・レズオス様!!』

ミドルが慌ててフローネを見る

『息子のレズオスです。今は事情があって、マルスに世話になっていますね』

フローネが微笑みながら言う

『どうして?』

ミドルが呟く

『ガベラス王国で宮廷魔術師をしていたが、完膚なきまでに叩き潰された。お母様に会って、驚いたぞ! 更にガベラスを追放されて、クライドルト王国に戻ってきてリーベルに会ったら、ルーセントにも会うのだから、驚いたぞ』

レズオスが笑顔で言う

『ミドル以外のフローネ先生の弟子が揃っていたのに、ミドルが来ないから、残念だった』

マルスが笑顔で言う

『は!! ルーセント様も!!何故!!』

ミドルが慌てている

『ミドル、ヘルト殿下の結婚式の時は、王都に来なさいね』

フローネが微笑みながら言う

『え!呼ばれてないので、行きません』

ミドルが青ざめている

『レズオス様とヒリア様の結婚式に出席しないなんて、良いのですか?』

リシリアが真剣に言う

『え!! おおおおめでとうございます!』

ミドルが慌てて言う

『来ないとダメだぞ! ルーセントも来訪するのだから!』

レズオスが真剣に言う

『来訪?』

ミドルが苦笑いしている

『魔法王国オルセントの宮廷魔術師だからね』

マルスが笑顔で言う

『え!! オルセントの宮廷魔術師!!』

ミドルが驚いている

『来なかったら、間違いなく、オルセントの飛空艇で迎えに来て貰います。セクラ王女様に』

マルスが笑顔で言う

『あ!!セクラ様ならやりそうです! リベリアを見てみたいと言って喜んで来そうです』

メトリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す

『それは!! 絶対にやめてください!! 王族と話すのは、疲れます』

ミドルが青ざめて言う

『目の前に王族がいるよ』

キリシアが笑顔で言う

『あ!!メトリシア様申し訳ありません』

ミドルが慌てて言う

『ミドルは失言もするから、教えない方が良いよね』

マルスが真剣に言う

『はい! 失言します!』

メトリシアが笑顔で言うと、ミドルが苦笑いしている


『あ! 紹介するね、ヒリアさんの妹のメリアさんとリリアさん、メリアさんとは話すことが有ると思うからね』

マルスがメリアとリリアを紹介する

『え?何故ですか?』

『ミドルが来ないから、クレシア様を手伝ってくれています。』

エミールが笑顔で言う

『マルス様がいない時、商会の貸出について、窓口を手伝っています』

メリアが笑顔で言う

『え! ありがとうございます』

ミドルが慌てて言う

『マルス様に養って貰っている身ですので、役に立てて嬉しいです』

メリアが笑顔で言う

『え?養って貰っている?』

ミドルが疑問にフローネを見る

『ミドルは失言しますので、聞かない方が身の為です。バラすと国王陛下が怒ります』

フローネが微笑みながら言う

『え! えーと、国家機密ですね』

ミドルが苦笑いしている

(聞かない方が良い・・・気になる)


オリバンとキスカが入ってくる

『ミドル、商会の収支について、お父さんお母さんに説明して! 何言っても信じないから』

マルスが真剣に言うと、ミドルが細かく説明を始めると、オリバンが青ざめていく

『信用した?』

マルスが聞く

『マルス、冗談よね』

キスカが真剣に言う

『ミドル、毎月金貨1枚渡してね』

マルスが笑顔で言う

『はい! やっと少し受け取って貰える・・・』

ミドルが嬉しそうに呟く

『え?やっと受け取ってくれる?』

キスカが疑問そうに聞く

『全く受け取って貰えず、資金が貯まる一方ですので・・・』

ミドルが苦笑いしている

『あ! ミドル、金庫作ってないよね? 後で作って持っていくね』

マルスが笑顔で言う

『金庫・・・ステラさんが管理している、金庫ですか?』

『同じのを作るね』

マルスが笑顔で言う

『あんな途轍もない金庫は要りません!! 盗まれたらどうするのですか!!』

『え?盗んでくれたら、嬉しいかな?どうやって壊したか聞きたくなるよ』

マルスが笑顔で言う

『ミドル、マルス相手に何言っても仕方無いですよ』

フローネが微笑みながら言う

(金庫なんて、作って遊んでいてくださいね)

『あ!マルス師匠が金庫の構造を考え始めた!悪巧みしている顔になってます』

メトリシアが笑顔で言うと、みんな微笑んでいる

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