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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
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倉庫と魔石

『マルス師匠、倉庫出すの大変です』

メトリシアが苦笑いしている

『溜め込んだね』

『使わないから、どんどん溜まります・・・少しギルドに引き取って貰います?』

リリシャが山積みの魔石を見て苦笑いしている

『ヘザーネさんを呼んできますね』

エミールが苦笑いして言う

『久し振りだから、一緒に行こう』

マルスが真剣に言うと、馬車で冒険者ギルドに向かう


冒険者ギルドに入ると、冒険者達がマルスとエミールとエレーヌを見ている

『ヘザーネいますか?』

マルスが職員に聞く

『え? どの様な御用件ですか?』

職員が疑問そうに聞く

『リリシャも連れてきた方が良かったかな?』

マルスが苦笑いして言う

『あ!! すいません! 直ぐに呼んできます』

職員がリリシャの名前を聞いて、思い出したように慌てて奥に行く

『マルス君、エミールさん、エレーヌさん、お久し振りです。今日はどの様な御用件ですか?』

ヘザーネが笑顔で出てくる

『頼みが有るんだけど、ちょっと建て替えしようとしていたんだけど、キリシアが溜め込んだ魔石を少し引き取って欲しいから、屋敷まで来て貰っても良いかな?』

マルスが真剣に言う

『キリシアさんが?・・・相当量が有りそうですね』

ヘザーネが苦笑いして言う

『見てから決めて良いから』

『解りました。ギルドマスターに聞いてきます』

ヘザーネが微笑みながら言うと、奥に向かい、戻ってくると、ヘザーネと一緒に屋敷に帰る


『ヘザーネさん、どうかしたのですか?』

フローネが不思議そうに聞く

『マルス君から魔石の買い取りのお願いに来てくれたので、確認に来ました』

ヘザーネが微笑みながら言う

『魔石の? マルス、何をしているのですか?』

フローネが真剣に聞く

『倉庫を1度壊して、建て替えます。キリシアが溜め込んだ魔石を引き取って欲しいだけです』

マルスが笑顔で言う

『は? もしかして・・・』

フローネがヘザーネを見ている

『魔石の依頼も溜まっていますので、引き取れるだけ引き取ります』

ヘザーネが笑顔で言うと、フローネもいやな予感に一緒に倉庫に向かう


『リリシャ、連れてきたよ』

マルスが笑顔で素材庫に入り言う

『あ! ヘザーネさん、よろしくお願いしますね』

リリシャが笑顔で言うと、山積みの魔石を見せる

『やっぱり・・・・』

フローネが頭を押さえながら呟く

『もしかして・・・これ全部ですか?』

ヘザーネが青ざめて聞く

『あと、地下の宝物庫にもこの頃いれていたので、そちらもお願いしますね』

リリシャが笑顔で言うと、宝物庫に向かい、中に入る

『この量・・・買い取りに来ないと思えば・・・ここに有ったのですね』

ヘザーネが埋め尽くされた、魔石を見て呟く

『魔石使う量が少なくなったから、溜まる一方だよね』

マルスが真剣に言う

『1日で数百拾いますから、どのぐらいかわからないですね』

リリシャが苦笑いして言う

『運ぶのも大変ですが、この量の買い取りは、相当な金額になります・・・』

ヘザーネが考え込み始める

(無理です!! 大魔石が数千単位で有るなんて! ギルドが破産します!!)

『金貨より、量を減らさないと・・・運ぶのが大変すぎます』

マルスが真剣に言う

『やっぱり、総出で馬車で運ぶ方が良いかな?』

リリシャが考え始める

『どう見ても、金貨数万枚分有るから、取り敢えず飛空艇発着場の倉庫にしまうしか無いよね・・・魔石の消費方法も探さないとダメだよね』

マルスが真剣に言う

『そうしましょう』

リリシャが真剣に言うと、ヘザーネがホッとしている

(え?助かったの?)

『ヘザーネさん、依頼の分で欲しい分、持って帰ってくださいね』

マルスが笑顔で言う

『はい! 勿論です・・・あ!! 依頼書持ってきてないです!』

ヘザーネが思い出して叫ぶ

『ヘザーネも慌てていましたか?』

リリシャが微笑みながら聞く

『魔石を引き取ってから依頼に回せば良いと考えてましたが、この量は考えてなかったです』

ヘザーネが苦笑いして言う

『数百年分の魔石が目の前に有れば、仕方ないですね・・・マルス、王都はどうなってますか?』

フローネが苦笑いして聞く

『え? 同じぐらいかな?』

マルスがミリアを見ながら言う

『えーと、これよりは少ないです! 魔石なんてどうでも良いので!!』

ミリアが笑顔で言う

『ミリア・・・魔石は、付与魔法使いにとっては、宝ですよ』

フローネが真剣に言う

『え!あぁぁぁ!! 必要です!! この頃、魔道具作ってなかったので、気にしてませんでした!!』

ミリアが笑顔で言う

『常識も何もかも忘れてしまいましたね』

フローネがため息を吐きながら言う

『え!! いくら才能の欠片も無い私でも、フローネ先生酷いです!!』

ミリアが泣きそうになっていると、みんなミリアを見ている

『ミリア、才能が無いなんて、もう言わないでください』

フローネが少し呆れ気味に言うと、みんな笑っている

『え? だって・・・才能の欠片も無い最低の人ですから!』

ミリアが涙目で言う

『クライドルト王国名誉賢者が、才能の欠片も無いなら、誰に才能が有るのですか?』

『えーと、マルス師匠とリリシャ師匠です』

ミリアが真剣に言う

『2人は天才です!才能が有るなんて、言ったらダメですね。数千年に1人の実力者ですよ』

フローネが真剣に言う

『えーと、エミール先輩とエビリアさんとクレスタさんです』

『魔法学院卒業して、どこにも入れなかったのですけど・・・』

エビリアが真剣に言うと、クレスタが笑っている

『回復魔法も、攻撃魔法も使えなかった、才能が無かったですよ』

エミールが微笑みながら言う

『え? あ! レティナちゃんとイリアちゃんが才能ある人です!!』

ミリアが笑顔で言う

『レティナちゃんとイリアちゃん・・・常識を教える時間が無かったですね・・・大失敗です』

フローネが落ち込んでいる

『え! フローネ先生? 大丈夫ですか?』

ミリアが心配そうに言う

『失敗は、全員ですね・・・常識も何もかも吹き飛んでしまってますから・・・マルスのせいですね』

フローネが呟く

『え!!自分のせいですか!!』

マルスが声をあげると、みんな笑い出す

『マルスだから仕方無いですね』

リリシャが笑いながら言う


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