リベリアでゆっくり？
キスカとオリバンが、青ざめながらウイントレスを見ている
『レティナ、あの方は・・・』
キスカが不安そうに聞く
『ウイントレスのおじさーーん』
レティナが笑顔で言う
『貴族様なのですか？』
『うん！クリスちゃんのお父さん』
『クリスちゃんの・・・え！！リベリア！！』
キスカが慌て出すと、ウイントレスが気が付いてやってくる
『クリス、こちらは？』
ウイントレスがクリスに聞く
『マルス様とレティナちゃんの御両親です！ライオちゃん、可愛いですよね！』
クリスが笑顔で言う
『はじめまして、お会いできて嬉しく思います』
ウイントレスが真剣に言うと、フローネが苦笑いしている
（倒れないで・・・頑張ってください）
『ととととっとんでも有りません！！ マルスが迷惑ばかりかけて申し訳ありません』
キスカが慌てて叫び、頭を下げる
『ライオちゃんは、マルス殿の弟ですか？』
『はっはっはい！』
キスカが震えながら言う
『大きくなったら・・・マルス殿のように強い男になって欲しい！ 常識の範囲で良いが・・・』
ウイントレスが真剣に言う
『常識の範囲で？』
マルスが聞く
『常識の範囲なら、クリスの婿になって欲しい』
ウイントレスが笑顔で言う
『は？』
クリスが驚いている
『ライオちゃんは貴族で無いですよ』
フローネが苦笑いしている
『構わん！！ クリスが結婚しなかったらだから！』
ウイントレスが笑顔で言う
『年の差が有りすぎますね』
フローネが真剣に言う
『本人次第だ！！ それかウルストに娘が出来たらでも良いぞ！！』
ウイントレスが笑顔で言う
『お父さん？』
レティナがオリバンの顔を覗き込む
『あなた！！』
キスカが揺すると、倒れる
『立ったまま気絶ですね』
フローネが苦笑いしている
『ウイントレスのせいだから、馬車に乗せて連れ帰ろう』
マルスが苦笑いして言う
『お父様が話し掛けるからです！ ライオちゃん、お姉ちゃんと一緒に行きましょうね』
クリスが笑顔で言うと、イリアが抱き、クリスが顔を覗き込んでいる
『子供達は良いですね』
フローネが微笑んでいる
屋敷に到着すると、門からロメイルとケメルが顔を出してから、門をあける
『お帰りなさい』
ロメイルが笑顔で言う
『変わったこと無かった？』
キリシアが笑顔で聞く
『いつも通り、平和です』
ケメルが笑顔で言うと、屋敷に入っていく
『マルス様の御両親様まで来訪ですか？』
ステラが笑顔で聞く
『村に居にくくなったから、ここで暮らすことになります。部屋を用意しないと・・・』
『裏の屋敷なら、部屋が空いてます』
ステラが笑顔で言う
『はじめまして、レズオスです。こちらは、ヒリアです』
レズオスが真剣に言う
『ご丁寧に』
ステラが微笑みながら言う
『レズオスはフローネ先生の息子で、ヒリアさんは、婚約者です。メリアとリリアは、ヒリアさんの妹です』
マルスが笑顔で言う
『フローネ様の！！』
ステラが驚いている
『マルス様に養って貰っていますので、何でも手伝います』
メリアが笑顔で言う
『メリアさん、今回はお客様ですよ！ゆっくりしてね』
リリシャが笑顔で言う
『リリシャ様、ありがとうございます』
メリアが微笑みながら言うと、それぞれ部屋に向かう
マルスがリビングで寛いでいる
『マルス、人が多いですね』
リリシャが真剣に言う
『発着場使う？ それか・・・大型魔方陣の解体して、建てちゃう？』
マルスが笑顔で言う
『やりましょうか？シュルトに直ぐに資材持ってきて貰いましょう』
リリシャが笑顔で言う
『警備隊に遊びに行ってくる』
キリシアが笑顔で言って、出掛けようとする
『キリシア、手狭だから、シュルトに資材持ってきてって言っておいて！ 大型魔方陣解体しちゃうから』
『わかった！！ 直ぐに持ってこさせる』
キリシアが笑顔で言って出ていく
『直ぐに始めないと、資材が山になりますね』
リリシャが真剣に言う
『そうだね』
マルスが笑顔で言うと、大型魔方陣の建物に向かい、中の物を出して、整理と掃除を始める
『この付近の魔導書、もう読まないかな？』
マルスが魔導書を見ながら言う
『そうですね、男爵家から貰った魔導書、そんなに詳しくなかったから、余り参考になりませんでしたね』
リリシャが真剣に見ながら言う
『整理するにも、本を管理して貰う人が必要かな？』
『写しもして欲しいですね・・・』
リリシャが考え始める
『司書を探した方が良いのかな？』
『あ！ 魔力補充係の人に写して貰いますか？』
リリシャがが笑顔になり、言う
『小遣い稼ぎして貰おう』
マルスが笑顔で言う
魔導書を馬車に山積みにして、飛空艇発着場に運び始め、書庫に山積みにしていく
『マルス師匠、こんなに本が有ったのですね』
メトリシアが改めて見て苦笑いしている
『読んでない本も沢山有るけど、必要ない本も有るかな？』
『この歴史書は、もう完全に必要無いです・・・フローネ先生の歴史書が有りますから！』
ミリアが笑顔で言うと、本を捲っている
『この魔導書、間違いだらけです』
エビリアが読みながら言う
『この記述も間違ってます・・・あ！これも！』
クレスタが読みながら言う
『真剣に読んだら、日が暮れるよ』
『マルス、早く全部運びましょう！ 読んでも必要ない本ですから』
リリシャが笑顔で言う
『あ！ リリシャ師匠が意味ない本と認めました！』
メトリシアが大声で言う
『使えない魔法は、調べた方が早いですが、使える魔法は、マルスが教えてくれます』
リリシャが笑顔で言う
『あ！ そうです！ 師匠が教えてくれます！』
『マルス師匠が読んで、理解してくれれば、必要ないです』
『マルス師匠、沢山魔導書読んで、魔法教えてください』
『え！ 魔導書の記述探してよ』
マルスが苦笑いして言うと、みんな笑い出す
