レズオス
3日後、魔法学院の魔法練習場の建て替えを終わらせると、みんな笑いながら魔法を放っている
『ふふふ、壊れないですね』
『ファイヤーテンペスト』
リリシャが魔法を放つと、炎の玉が次々と現れ、次々と爆発している
『プリーズストーム』
エミールが魔法を放ち、氷の嵐となり、氷ついていく
入口からリーベルが覗き、震えている
『あ! リーベル様!! そんな所にいないで、中に入ってください』
ミリアが見付けて言う
『いえ・・・入りたくないです!! 常識外の魔法ばかり放たないでください!!』
リーベルが叫ぶ
『ファイヤーキャノン』
フローネが笑顔で魔法を放ち、大爆発する
『うそ・・・師匠まで・・・』
リーベルが青ざめると、レズオスが苦笑いしながらやってくる
『レズオス、リーベル、魔法の練習しなさいね』
フローネが笑顔で言う
『お母様、魔法の威力が上がりましたね』
レズオスが苦笑いしている
『そうですか? リシリアに追い付けませんよ』
フローネが微笑みながら言う
『ファイヤーキャノン』
リシリアが魔法を放つと、大爆発して、熱風が吹き荒れる
『何か問題でも?』
フローネが笑顔で言う
『師匠まで常識外に・・・』
リーベルが苦笑いしている
『リーベル、鍛練しないと、クララちゃんに追い越されますよ』
フローネが微笑みながら言う
『え?クララちゃん?』
リーベルが苦笑いしている
『リシリアの弟子ですよ! リーベルとレズオスが弟子を育てないから、リシリアしか弟子がいませんね』
フローネが笑顔で言う
『え! それは・・・』
リーベルが苦笑いしている
(リシリアの弟子!! 聞いてないですよ!! 一緒にいるなら、既に常識外ですよーーー)
『リシリア殿の弟子ですか? 会った事無いですが・・・』
レズオスが考え始める
『そうですね・・・リベリアでお留守番してますね、あれ? いない間リベリア最強の魔法使いですか?』
フローネが考えながら言う
『フローネ先生、その通りですね! この間の怪我した人全員治療して、ライオスとラーザが賊を叩き潰しましたから』
リリシャが笑顔で言う
『そうでしたね! 毎日警備隊の治療していたら、魔力制御も魔力量も相当になってますね』
フローネが微笑みながら言う
『益々リベリアの変化が気になる』
レズオスが苦笑いしている
『1度一緒にリベリアに帰ります? レズオスの故郷を見せてないですよね』
リリシャが笑顔で言う
『そうだな・・・ヒリアに相談しよう』
レズオスが真剣に考えながら呟く
『ミドルにも会ってませんよね?』
リーベルが思い出して聞く
『会ってないな・・・結婚式には来るのだろう』
レズオスが呟く
『え? 結婚式? えーとヘルト殿下の結婚式ですか?』
リーベルが驚きながら言う
『同時期にレズオスさんとヒリアさんの結婚式やることにしましたよ! ルーセントさんも来るでしょうから』
リリシャが笑顔で言う
『え! おめでとうございます!!レズオス兄さん』
リーベルが驚きながら言う
『そうそう、オルクスさんからの礼服預かっていますから、ヘルト殿下の結婚式は、着なさいね』
フローネが笑顔で言う
『え? 礼服を! いやな予感が・・・』
リーベルが苦笑いしている
『全員同じですから、アルクオドールもルキアさんもですよ』
フローネが微笑みながら言う
『それなら良いです!』
リーベルが笑顔で言う
『屋敷に取りに来ますか?それとも近くなったら、届けさせましょうか?』
フローネが微笑みながら言う
『汚すと悪いので、ギリギリで大丈夫です』
リーベルが笑顔で言う
(絶対に屋敷には行きません!! 常識外の屋敷なんて!!)
翌朝、シルフィード号に乗り込むと、リベリアに出発する
『ヒリアは、初めてでしたよね』
フローネが微笑みながら言う
『はい! 飛空艇に乗れる日が来るなんて、嬉しいです』
ヒリアが満面の笑顔で言う
『毎日、見ていても、乗ってなかったですね』
レズオスが真剣に言う
『空から見ると、本当に何でも見えます』
ヒリアが笑顔で言う
『この双眼鏡で見ると、良いです』
レティナが笑顔で手渡す
『凄いです。1人1人の顔まで見れます』
ヒリアが微笑みながら覗いている
『リリアちゃん、クリスちゃん一緒に見よ』
レティナが笑顔で言うと、窓際で並んで外を見ている
リベリアの町が見えてくると、降下して門に近付く
『お帰りなさい!!発着場にどうぞ』
門番が笑顔で言い、発着場に着陸する
『凄い・・・凄い豪邸ですね』
ヒリアが発着場を見て笑顔で言う
『ここはマルスが作った発着場ですよ。誰も住む気が無い豪邸ですね』
フローネが微笑みながら言う
『は? 誰も住んでない豪邸・・・』
レズオスが苦笑いする
『凄い・・・』
メリアが立ち尽くしながら呟いている
『えーと、前の時の屋敷では無いと思いましたが・・・』
キャスカとオリバンが呆然としている
馬車が到着すると、ウイントレスが降りてくる
『あ! クリス!! やっと帰ってきたか!!』
ウイントレスが笑顔で言う
『レティナちゃんとリリアちゃんと遊ぶ為です!! 直ぐに御姉様の所に帰ります』
クリスが笑顔で言う
『クリス・・・』
ウイントレスががっかりしながら言う
『ウイントレス、寂しいのですか?』
フローネが笑いながら聞く
『ウルストが帰ってくるから良いが・・・クリスは自由気まま・・・』
ウイントレスが苦笑いしている
『レズオス、こっちに住むのか?』
ウイントレスが真剣にレズオスを見据えている
『ヒリアにリベリアの町を見させる為です』
『どうだ? この屋敷は?』
ウイントレスが笑顔で聞く
『マルスの計画性の無さは解ってますが・・・無人の屋敷は、想定してません』
レズオスが真剣に言う
『ここに住むと思ったが、迷宮から遠いから、住まないと言っているぞ』
『マルスだから仕方ないです。そのうち、町1つ作って、住まないと言いそうです』
レズオスが笑いながら言う
『その通りだ!! やりそうだな!町1つ消し飛ばすのは、余裕だろうから』
ウイントレスが笑い出す




