お仕置き
『マルス師匠! 1人で何やっているの!!』
メトリシアがシルフィード号から降りてくる
『この悪いグゼリオンス王国の愚か者を頼んだよ』
マルスが笑顔で言う
『ムカつくから、時間潰ししてます!!』
メトリシアが大声で言うと、浮かしてシルフィード号に乗せる
『この魔物は、ベアーズ号で運ぼうかな?』
マルスが真剣に言う
『手伝います!! リリシャ師匠とキリシア師匠は?』
エビリアが真剣に聞く
『あ!! 置いてきちゃった』
マルスが苦笑いして言う
『急いだ方が良いですか?』
エビリアが苦笑いすると、ベアーズ号が着陸して、魔物を乗せ始める
『グルルル』
大きなベアが警戒して、唸り声をあげる
『今なら、早く遠くに逃げて良いよ! タイガーや人間に迷惑をかけないでね』
マルスが笑顔で言うと、タイガー達がマルスの後ろから、睨んでいる
『人間・・・怖い・・・』
大きなベアが地面に顔を付けて言う
『少し言葉喋れる?』
『すこち・・・』
『理解は出来る? 出来ない事は、首を振ってね』
マルスが笑顔で言う
『わかった・・・』
大きなベアが言うと、マルスが聞き取れる事を聞く
『マルス師匠、どうですか?』
クレスタが聞く
『結構利口だね、ベアーズ!このベア、嘘言っていたかな?』
マルスが言うと、ベアーズが現れる
『言ってないぞーー我が主に敵対したら、あの肉のようになる!! 解ったら2度と人間に敵対するな!』
ベアーズが真剣に言うと、大きなベアと話し込んでいる
『この愚か者の仲間が、向こうの山の付近に最後の1人がいるそうだ!!』
ベアーズが真剣に言う
『潰してから、戻ろう』
マルスが笑顔で言うと、大きなベアの案内で従魔を倒して、男を捕らえてからエスカの元に戻る
みんなで向かう
『マルス!置いていかないでよ』
キリシアがタイガーを触りながら言う
『この子、可愛いですね』
リリシャも撫でながら笑顔で言う
『もしかして、タイガーを撫でていたの?』
『そうだよ! 触りたいと言ったら触らせてくれたよ』
キリシアが満足そうに言う
『グゼリオンス王国の愚か者が、襲っていたよ! どうする』
マルスがメトリシアとミリアが浮かせて持ってくる、男達を見ながら言う
『え! タイガーに危害加えたの!! 許さない!!』
キリシアが大声で言う
『ふふふ、時間あるので、たっぷりお仕置きしましょうね』
リリシャが笑顔で言うと、立ち上がり男達の方に歩いていく
『任せたよ』
マルスが笑顔で言うと、大きなベアが入口から覗いている。タイガー達は、魔物を美味しそうに食べている
『お兄ちゃん!』
レティナが笑顔でマルスにの元に来る
『あのね! タイガーちゃん触りたい』
レティナが大きな声で言う
『タイガーさん達ご飯中だから、待とうね』
マルスが笑顔で言う
『うん!! 後で頼んでね』
レティナが笑顔で言うと、入口の大きなベアを見ている
『主殿! あの人間は何をしたの?』
エスカが不思議そうに聞く
『従魔のエサと言って、村を襲ったり、町にも侵攻したね! 後はタイガーを襲い、従魔にしようとしたから、許さないよ』
マルスが笑顔で言う
『人間はいろんなのがいるからねー!』
エスカが笑いながら言う
『我が主殿の実力を見て、腕試ししたのを後悔している。本気の主殿は強いと言っていたぞ』
コテツが言う
『従魔は雑魚だからね! そう言えば、大きなタイガーの放ったの闘気だよね?』
『その通りだ!魔法使いには、有効だ』
『やり方教えてね』
マルスが笑顔で言うと、闘気を練り、コテツにコツを教わっている
タイガー達が腹を満たして、横になり始めると、1体のタイガーがマルスの近くで横になり、マルスを見ている
『主殿、触って良いそうだ』
コテツが言う
『よろしくお願いいたします』
レティナが笑顔で言うと、撫で始め、イリアも撫で始める
翌朝、男達をベアーズ号に閉じ込め、マルスはエスカフリーダムに乗り、上昇していくと、アースコントロールで岩をどかして、外に出る
『我が主、わざわざ岩を元に戻したのは・・・一族の為か?』
『休む場所は必要だからね』
マルスが笑顔で言う
『一族も我が主の強さと優しさが伝わったと思うぞ』
コテツが下を見ながら言う
『ミラージュ』
エスカが言うと、エスカフリーダムは、姿が消える
『何かしたの?』
『光を屈折して、簡単に見えなくなったよ』
エスカが笑顔で言う
『そんなことも出来るんだね』
マルスが驚きながら考え始める
『エスカは、天空の城の道しるべ~。天空の城の出来る事は、大抵出来るよ』
エスカが笑いながら言う
『我が主、シルフィードが慌てているぞ』
シリウスが呟く
『あ!! 見えなくなったから?』
『そうだ!伝えておく』
『頼んだよ』
『エスカすごいでしょ~。だけど戦う能力無いから、守ってね』
エスカが笑顔で言う
『結界とかシールドは?』
『あるよー』
『クーレセスとベアーズが護衛かな?』
マルスが笑顔で言う
『久々の空楽しい~~!』
エスカは笑顔で言うと、速度を上げて飛び始める