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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
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コテツ

翌朝、マルス達は、シルフィード号に乗り込み出発する

『マルスの両親の部屋は、直ぐに用意しておきますね』

リリシャが嬉しそうに言う

『リベリアの家も改築しないとね』

マルスが考えながら言う

『発着場に住んで貰う?』

キリシアが笑顔で言う

『部屋の隅で、過ごしそう』

リリシャが笑いながら言うと、みんな頷いている


山奥のタイガーの生息地に近づくと、タイガーを見付けて、マルスがシルフィード号から飛び降りる。

大きなタイガー達は、マルスを見て警戒しながら、見ている

『やっぱり忘れちゃったか』

マルスが呟き苦笑いしていると、1匹の大きなタイガーが近付いてくる。マルスに近付くと、マルスをじっくり見てから、横になり、マルスを見ている。マルスが触り出すと、気持ち良さそうに喉を鳴らす

『この辺りに、コテツはいるかな?』

マルスが触りながら聞くと、マルスの顔をジーと見てから、立ち上がり、歩き出して、マルスを見る

『案内してくれるの?』

マルスが聞くと、タイガーは歩き始め、マルスが着いていく


大きな岩場に着くと、タイガーは岩に向かって歩いていき、岩の中に消える

『結界!!』

マルスが驚いて岩に近付き、岩の中に入る。光が差し込む岩の上に、白いタイガーが横たわっている

『人間何用だ!!』

白いタイガーの横の、大きなタイガーがマルスに言い睨んでいる

『エスカフリーダムを探している!』

マルスが真剣に言う

『人間ごときが!! 食い殺すぞ!!』

大きなタイガーが怒鳴り、マルスに敵意を向ける

『ダメなのかな?』

『我に力を示したなら、聞いてやる』

大きなタイガーが言うと、高速で接近する

『ハイバリアフィールド』

マルスがバリアを張ると、大きなタイガーが執拗に攻撃をしている


『結界ごとき!!』

大きなタイガーが光を集め出して、閃光を放ち、バリアに当たり、衝撃波が周囲に伝わる

『何とか耐えられたね』

マルスが苦笑いしている

『こうなったら!』

大きなタイガーが咆哮すると、もう1匹のタイガーが近付き光を集め出して、多くのタイガーが包囲する

『止めよ!!』

大きな白いタイガーが言うと、タイガー達が白い大きなタイガーを見ている

『怪しい結界など破れる!』

大きなタイガーが言う

『1対1ならすでに負けている。多数で相手するなら、その者も本気を出すだろう。そうなれば、被害は避けられぬ!』

大きな白いタイガーが言うと、大きなタイガーやタイガー達が距離を取る


『人間よ、スパイダーより救ってくれたこと、感謝する』

『時間無かったから、全員救えたか解らないけど』

『種族が違い、敵対してもおかしく無い状況で、手助けは、ありがたい! 面白き人間だ!』

『魔族のせいだから、これからも共存したいですね』

マルスが笑顔で言う

『何の用だ? 人間よ』

『コテツを探していたんだけど、有っているかな?』

『かつて呼ばれていた』

『エスカフリーダムは、どこに有るか知っている? バルドルの伝言見てきたんだけど』

マルスが真剣に言う

『エスカフリーダムだと!! 何故その名を!!』

コテツが驚き叫ぶ

『この虎!! まだ解らぬか!! 図体だけの馬鹿者!!』

シリウスが怒鳴る

『む? その声この感じ・・・久しいな、威張り狼』

『威張り狼だと!! 減らず口まだ直らんか』

『我ももう寿命だ・・・最後に会えて嬉しいぞ! エスカは後ろの岩の中に有る、バルドルが飛行石を壊して、ここに封印した・・・バルドルも帰ってこなかった』

コテツが悲しそうに言う

『バルドルは、1人で戦い遥か西の孤島に、歪みを封印したようだよ』

マルスが出来事を説明する

『コテツちゃん久しぶり』

アーメリアが現れ、コテツを見る

『その声!!アーメリア様!! 再び会えるなんて、嬉しい!!』

『思念体でも、会えて嬉しいわ!!』

アーメリアがコテツの側に行くと、タイガー達が警戒している

『本当に嬉しい・・・』

コテツが涙を流している


マルスはコテツの後ろの岩に手を触れると、アースコントロールで岩をどかす

『これがエスカフリーダム!』

マルスが呟く

『入口は、あの付近だ』

シリウスが言うと、入口から中に入り、艦橋に向かう


シリウスに聞いて、結晶に手を振れて

『我が名、マルスの名のもとに、目覚めよ、偉大なるエスカ!!』

マルスが魔力を流しながら言う。緑色の髪をした羽根の有る人が現れる

『誰?』

マルスをぼんやり見て呟く

『あなたがエスカ?』

マルスが真剣に聞く

『長く寝ていたようだけど・・・ん?アーメリアが半透明に見える』

エスカがボーとしながら言う

『エスカ、久しぶりですね! 良く寝ていましたか?』

アーメリアが微笑みながら言う

『空を飛べなくなって・・・バルドルとコテツは?』

エスカが思い出したように言う

『コテツは、案内します』

マルスが笑顔で言うと、外に向かいコテツの元に行く。エスカはコテツを見て驚きながら、コテツと話し込んでいる


『あなたは、転生した主?』

エスカが真剣に聞く

『記憶が無いから、良く解らないけど、7つまで、守護結晶に触れたよ』

マルスが笑顔で言う

『最後は、天空の城の記憶ですね』

エスカが笑顔で言う

『それで、探してました』

マルスが真剣に言う

『直ぐに向かいましょう・・・飛行石が無い!!』

エスカが思い出して、苦笑いしている

『他に破損は無いですか?』

マルスが真剣に聞く

『え! ちょっと調べる・・・魔導炉動いてない』

エスカが苦笑いしている

『おっちょこちょいは治らないか!』

シリウスが不機嫌そうに言う

『あれ? シリウス居たの? 居たなら、居たと言いなさい』

エスカが、シリウスに近付き言う

『見れば解るだろう!』

『存在感が無いから、解らないよ! もう少し存在感示してよね!! もう!!』

エスカが笑いながら言う

『う! このおっちょこちょい!!』

『おっちょこちょいは、本当だから良いの!!』

エスカが笑いながら言うと、シリウスがそっぽを向く



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