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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
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ハルドとアーセル

魔法学院の卒業式翌日、ハルドとアーセルの結婚を祝う食事会が始まる前に研究室にみんな集まる

『マルス様、本当に感謝してます。大賢者研究会に入れていただき、まさか、宮廷魔術師までなれるとは、思ってませんでした。マルス様の教えを元に一生懸命修練します』

ハルドが真剣に言う

『マルス様、メトリシア様、ミリア様、エミール様、エレーヌ様、ルキア様、リーネ、エリカ共に学んだ月日は、私にとって生涯の宝です。マルス様本当に感謝してます。この恩、いつか返せるように、精進します』

アーセルが真剣に言うと、涙目になっている

『ハルド、アーセル、宮廷魔術師の権力争いに、巻き込まれないように気をつけてね。宮廷魔術師なんて、お飾りだけど、どこにも愚か者と権力欲の塊がいるから・・・能無し共に思い知らせてあげてね』

マルスが笑顔で言う

『大丈夫です。御父様とヘルト御兄様が後ろ楯です!宮廷魔術師の改革、よろしくお願いします』

メトリシアが笑いながら言う

『男爵が文句言ってきたら、教えてね! 潰してあげるから』

リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑い出す

『何か言ってきたら、リリシャ様の言葉を男爵に伝えます。』

ハルドが笑いながら言う

『ハルドが領地欲しがったら、領地用意して貰えるか聞いてあげますね』

リリシャが笑いながら言う

『侯爵領なら直ぐに、貰えます』

メトリシアが笑いながら言う

『いえ! 領地より研究をしたいです』

ハルドが真剣に言うと、アーセルが笑い始める

『領主も人気無いですわ』

アリシアが笑い出す

『最後に、結婚祝いを兼ねて用意したから、使ってね』

マルスが笑顔で言うと、エミールとエレーヌが箱をハルドとアーセルの前に置く

『開けてよろしいですか?』

ハルドが真剣に言うと、箱を開けて、杖を見て驚いている

『マルス様! この杖、凄い魔力を感じます』

アーセルが真剣に見ながら言う

『結構リリシャとエミールとミリアが装飾に凝っていたからね』

マルスが笑顔で言う

『マルスも凝っていたでしょ』

リリシャが微笑みながら言う

『フローネ先生が魔方陣1つと限定したからね』

マルスが笑顔で言う

『魔方陣1個?』

ハルドが笑顔になり呟く

『マルス様が付加を1つなんて、珍しいですね』

ルキアが笑顔で言う

『鑑定してから、1つか考えてね』

マルスが笑顔で言うと、ハルドとアーセルが鑑定して固まる

『ハルドさん、アーセルさん、どうしました?』

リーネが心配そうに聞く

『ママママっマルス様!! 1つで無いです!!』

ハルドが慌てて叫ぶ

『こんな凄い杖、頂く訳にはいきません!!』

アーセルが慌てて叫ぶ

『え? どうしたの?・・・え?4つ!!』

ルキアが驚いている

『贈り物は受け取らないと、ダメですよ』

リリシャが微笑みながら言う

『作るの結構苦労したから、使ってね』

マルスが笑顔で言う

『え! こんな凄い杖どうしたら・・・受け取れません!!』

ハルドが青ざめている

『魔方陣は1つだけどね』

マルスが笑顔で言うと、紙を見せる

『え? こんな複雑な魔方陣・・・見たことが無い』

アーセルが真剣に見て言う

『凄すぎて・・・どうしたら良いか解りません』

ハルドが青ざめている

『ハルド、アーセル、杖の名前を見てね!』

マルスが笑顔で言う

『え! ハルドの杖』

『アーセルの杖・・・・』

ハルドとアーセルが呟くと、顔を見合わせる

『ハルド、アーセル、返却は出来ませんよ』

リリシャが微笑みながら言う

『リベリアの英雄様、この杖の名に恥じない、実力をつけるように鍛練をします!』

ハルドが真剣に言う

『ハルドを支え、永代に渡り、杖を引き継げるようにします』

アーセルが真剣に言う

『魔道具だから、壊れたら言ってね! 新しい杖作るから』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑い出す

『マルス師匠です!! 魔道具壊して欲しい発言です』

メトリシアが笑いながら言うとハルドが真剣に杖をみている

(この杖に恥じない行動をしないと!! マルス様、多くの御恩必ず返す日がやってくると、信じて精進します!)


マルス達は食堂に移動して、準備が終わるのを待っていると、生徒達が集まり、ハルドとアーセルが来るのを待っている

『間に合ったようだな』

国王と王妃が笑顔で入ってくる

『ここここ国王陛下!!』

生徒達が慌てて立ち上がり、頭を下げる

(国王陛下が何故!! ハルドとアーセルの結婚式に!!)

『御父様、何故こちらに?』

アリシアが驚いて言う

『来たら悪いのか? 貴族が誰も来ないのであろう!料理を楽しみに来たのだから、良いだろう』

国王が笑顔で言う

『アリシアの隣にしましょう』

王妃が笑顔で言うと、生徒達が青ざめながら見ている

『国王陛下、生徒達が青ざめています。一言お願いします』

マルスが笑顔で言う

『そうだったな! 料理好きなおじさんだと思うように!!』

国王が笑いながら言う

『御父様も真似ですか?』

メトリシアが笑いながら言う

『良いだろう? 言ってみたかったぞ!』

国王が満足そうに笑いながら言うと、生徒達が唖然としている

(マルス様は何者だ!! 国王陛下に簡単に話した・・・やっぱり、そうなのか!!)


生徒達が落ち着きを取り戻すと、ハルドとアーセルが入ってくる

『ハルド、アーセル、おめでとう!!』

生徒達が次々と祝福をしていくと、国王と王妃を見て、ハルドの顔がひきつる


偉大なる慈愛の女神アーメリア様に誓いの言葉を!!ハルドは、アーセルを妻として、共に歩むことを誓うか?

『誓います』

アーセルは、ハルドを夫として、共に歩むことを誓うか?

『誓います』

辛い時も、苦しき時も、幸福な時も、共に助け合い苦難に立ち向かい、一緒に進むことを誓いますか?

『誓います』

ハルドとアーセルは、見つめ合い言う

『アーセルと共に、死する時まで愛し、共に歩むことを、アーメリア様に誓います』

ハルドが真剣に言う

『ハルドを支え、死する日まで愛し、共に歩むことを、アーメリア様に誓います』

アーセルが真剣に言うと、ハルドを見詰め、ハルドが口付けをする

『ハルド!アーセル!おめでとう!!!』

全員が祝福をする


食事が運ばれて来ると、ハルドとアーセルは席に着き、みんな美味しそうに食べ始める


国王が立ち上がる

『ここで、ハルドとアーセルの友に報告しよう! ハルドの正式な宮廷魔術師長就任と、アーセルの宮廷魔術師副師長就任を発表する!! 長く空席で有ったが、2人の実力に文句有るものはいるか?』

国王が真剣に言うと、生徒達が驚いてハルドとアーセルを見ると、ザワザワしている

『御父様、ここで発表して良いのですか?』

メトリシアが真剣に聞く

『友達に祝福して貰う方が良いだろう? 宮廷魔術師達は、全員ハルドとアーセルを睨んでいたからな!』

国王が真剣に言う

『そう言うことですか? ハルドとアーセルが困ったら、友達が支えろと言うことですね』

メトリシアが微笑みながら言う

『ハルドとアーセルをみんなで支えるぞ!!』

マルスが大声で言う

『ハルド!!アーセル!!困ったら手伝うぞ!!』

生徒達が笑顔で叫ぶと、みんな次々と言う


『最後に、これからはアーセルと共に全てを分かち合い歩みます。至らぬ事が多くあると思いますが、その時は手助けをお願いします』

ハルドが真剣に言う

『最後に、マルス師匠、エミール師匠、メトリシア師匠、ミリア師匠、ルキア先生、大賢者研究会に入会させて貰えて、本当に感謝してます。ここで学んだ事を元に、多くの人が目指す宮廷魔術師として頑張ります。本当にありがとうございました。』

アーセルが真剣に言うと、涙を流しながら頭を下げると、ハルドも頭を下げる。生徒達は立ち上がり、拍手をしている。国王と王妃は、満足そうに微笑んでいる


厨房の奥で、ハルドの両親とアーセルの両親が聞いて泣き始め、泣き声に全員が見る

『え! 何故?御父様、お母様!!』

『何故ここに?』

アーセルとハルドが振り向き見て驚いている

『子供の式に親が見に来たら悪いのか?』

ハルドの父親が苦笑いして言う

『花嫁姿を一目見に来ただけだ!!』

アーセルの父親が真剣に言うと、苦笑いする

『ふふふ、誰にも文句は言わせません』

王妃が微笑みながら言うと、ハルドが見る

(王妃様、感謝します)

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