ミーヤ
マルス達は、カミラとソリナを連れて、魔法学院に向かう
『リーベル様、居ますか？』
マルスがリーベルの部屋に行く
『マルス・・・師匠まで！！何か用ですか？』
リーベルが慌てて言う
『今年の卒業生で、行く宛が決まってないのは、何人居ますか？』
マルスが笑顔で聞く
『え？ えーと数人います・・・師匠どう言うことですか？』
リーベルが苦笑いしてフローネを見る
『マルスの思い付きです。カミラさんとソリナさんに、人を育てさせるつもりです』
フローネが苦笑いして言う
『常識が有るので、良いですが・・・』
リーベルが苦笑いすると、３年の教室を回り、カミラとソリナに人を選んでもらう
３人の生徒がカミラとソリナと一緒に戻ってくる
『マルス師匠、この３人にします』
カミラが笑顔で言うと、３人とも入ってきて、固まる
（うそ！！ あのマルス！！え？どう言う事！！）
『取り敢えずは、基礎を作り直す為に、王都の商会で、魔力補充からかな？』
マルスが笑顔で言う
『はい、交代で躾ます』
カミラが笑顔で言う
『カミラ！！ 可愛い娘を選んで来たらダメでしょ！』
リリシャが真剣に言うと、みんな１人の女生徒を見ている
『それは・・・そうですけど、真面目で良いとは、思いました』
カミラが苦笑いすると、１人ずつ自己紹介して、最後の女生徒の番になる
『メリトリアノスから来ました。ミーヤです・・・才能が足りませんが、一生懸命頑張りまちゅ』
ミーヤが青ざめてガチガチになって言うと、真っ赤になっている
『メリトリアノス子爵家の出身なのですか？』
マルスが微笑みながら聞く
『祖父の代で落ちこぼれました・・・両親も昨年亡くなりましたので、もう帰る場所は無いです・・・攻撃魔法が苦手なのですが、大丈夫でしょうか？』
ミーヤが涙混じりに言う
『回復魔法は少し出来るのかな？』
『・・・・・・・・ヒール』
ミーヤが魔法を使うと、淡い光が輝き、不安そうにマルスを見る
『ソリナさんより優秀かな？』
マルスがソリナを見て言う
『え？ そう言えば、卒業した時、回復魔法は使えませんでした』
ソリナが苦笑いする
『え！ そうなのですか？』
ミーヤが驚いている
『毎日回復魔法を使っていたら、かなり上達しました』
ソリナが笑顔で言う
『デストラのお陰かな？』
『はい！ その通りです』
カミラが笑い始める
『直ぐに住む場所も用意しないと！！』
マルスが思い出して言う
『商会の近くで、直ぐに見つけます。 商会を見たこと有りましたか？』
カミラが苦笑いする
『あ！！ まだ行ってない』
マルスが苦笑いする
『マルスですね・・・人任せですね』
フローネが笑い出す
『そう言えば、ミドルに会って無いような』
マルスが考え始める
『マルスが帰ってくると、出歩きませんね』
フローネが苦笑いする
『帰ったら、ミドルにも会わないといけないですか？』
マルスが考えながら言う
『必要なら会いに来ます』
フローネが苦笑いして言う
『ウォールターには会わないといけないかな？』
『後で会いに行きましょう』
メトリシアが笑顔で言う
『卒業したら、秘密は守れるかな？』
マルスが微笑みながら聞く
『はい！マルス様』
３人が驚きながらも、真剣に返事をする
マルス達は、商会に向かう
『マルス様、お久しぶりです』
ウォールターが笑顔で言う
『鎧着てないと、商人に見えますね』
『ここで鎧など着ていても、意味は有りません』
ウォールターが笑いながら言う
『３人魔法使いを修行させたいだけど、近くに良い部屋有るかな？』
マルスが真剣に聞くと、詳細に説明する
『魔力補充してくれるなら、この上の部屋を使って貰って良いです！！ 元々魔法使いを雇ったら、使わせる為に用意していました。 店番も少しして貰えるなら、嬉しいです』
ウォールターが笑顔で言うと、部屋を見せてもらう
『広いね』
マルスが笑顔で言う
『その内必要だと、ヘルト殿下が言っていましたので、敷地は広い場所を選ばせて貰いました。』
ウォールターが笑顔で言う
『あれは倉庫かな？』
マルスが裏に有る建物を見て聞く
『今は空ですが、倉庫です』
『その内建て替えるかな？』
マルスが呟くと考えている
『あ！マルス師匠が悪巧み始めた？』
メトリシアが嬉しそうに言う
『結構貴族も来るから、応接室用に良い部屋作ろうと思っただけだよ』
『あ！！ 作りましょう！！』
メトリシアが笑顔で言う
『時間が出来たら、作ろうね』
マルスが笑顔で言う
商会を出ようとする
『魔力の補充をお願いします』
ルシエラがランプを持ってやってくる
『こちらへどうぞ』
魔法使いが笑顔で言うと、ランプを受け取り補充を始める
『え？ マルス様！！』
ルシエラがマルスを見て声をあげる
『ルシエラさん、お久しぶりです』
マルスが微笑みながら言う
『マルス様が何故こちらに！！ ちょっと待っていてください』
ルシエラが慌てて馬車に向かい、メーレシアを連れてくる
『マルス様！！ お久しぶりです』
メーレシアが満面の笑顔で言う
『メーレシア様もお元気そうで良かったです』
マルスが微笑みながら言う
『マルス様は何故こちらに？』
『魔力補充要員の部屋を確認に来ました』
『マルス様が補充をされるのですか？』
『補充はしないですよ。今年の魔法学院卒業する人を住まわせる為です』
『マルス様の屋敷は、あの飛空挺が着陸している場所ですよね？』
『はい、そうです』
『凄い広い屋敷で驚きました！ 町の人に聞いたら、王族が住んでいるとか、色々な噂が有ります！』
『メトリシアも一緒に住んでいるので、王族が住んでますね』
マルスが微笑みながら言う
『あ！！ メトリシア様！！ そうでした！ マルス様、今度ウルシナ公国の屋敷にも遊びに来てください！』
『時間が出来たら、伺いますね』
『絶対ですよ！！』
『はい』
マルスが微笑みながら言うと、みんなマルスを見ている
（マルス師匠、簡単に約束したら、面倒になります）
『今からお屋敷に伺ってもよろしいですか？』
メーレシアが赤くなりながら言う
（勢いで言ってしまった！！ どうしましょう）
『え？ 今からですか？ フローネ先生、どうしましょうか？』
『マルスですね』
フローネが呟く
『マルス師匠、準備も有るので、余り時間は無いと思います』
エミールが微笑みながら言う
『準備？』
『ハルドとアーセルの結婚式の準備です。 あ！！ ２人に何あげよう！』
マルスが思い出して言う
『マルス師匠ですね』
メトリシアが笑い出す
『帰ったら、杖でも作りましょう』
リリシャが笑顔で言う
『そうだね、付加内容どうしようかな？ 魔方陣１つが良いですか？』
『１つにしておいてください』
フローネが苦笑いして言う
『１つにまとめる魔方陣を考えます』
マルスが真剣に言うと考え始める
『あ！マルス師匠の悪巧み始まった！！』
メトリシアが笑いながら言うと、みんな笑っている
