アーメルドとリベリア
エミール達は、捕まえているグゼリオンス王国の男達のお仕置きを始めている
『マルス様、やっぱりお仕置きですね』
レスリアが微笑みながら言う
『レスリアもストレス発散してくる?』
『え? ストレスですか?』
『死ななければ、何しても良いよ』
マルスが呟くと、レスリアもお仕置きに参加する
『なるほど、手加減抜きでやり放題、楽しいですね』
レスリアが笑顔で言う
『魔法の練習台です!! もっと捕まえましょう』
メトリシアが笑いながら言う
『メトリシア様、ケニス様にはしたないと言われます』
ヒストリアが笑顔で言う
『ヒストリア、内緒です!! ヒストリアも何回腕を折ってましたか?』
『村で死んだ人の数です! 許す気になりません』
『ヒストリアも過激になりました』
メトリシアが楽しそうに笑い始める
『マルス師匠、どうしますか?』
エミールが真剣に聞く
『時間が無いから、1度王都に戻りたいけど、リベリアも気になる』
マルスが真剣に言う
『リベリアでリリシャ師匠とキリシア師匠が待っています。1度寄ってから、王都に帰りましょう』
エミールが真剣に言う
『この内容じゃあ、キリシアがキレている可能性が有るよね・・・早く行った方が良いね』
マルスが真剣に言うと、全員頷く
領主の館に戻ると、アルクオドールが笑顔で出迎えてくれる
『ルキア達は?』
『疲れたようで、部屋に行ったら、直ぐに寝てしまいました。 兵士の話では、多くの人を治療してくれたそうです。』
アルクオドールが微笑みながら言う
『ゆっくり休んで貰おう・・・魔導船のせいで迷惑をかけて申し訳ありません』
マルスが真剣に言う
『魔導船のせいで攻められても、魔導船の護衛達が救ってくれた事も大きいです! 噂になれば、2度と半端な戦力で攻撃はしないです』
アルクオドールが笑顔で言う
『今後を考えると・・・魔法使いも必要だったかな?』
マルスが呟き、考え始めると、アルクオドールが驚いている
『マルス師匠の悪巧み、始まります』
メトリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『行く宛の無い卒業生いたら、カミラかソリナに鍛えてもらって、魔導船の回復魔法担当に育てようかな?』
マルスが呟く
『それは良いです!! 安心できます! 直ぐに調べましょう』
エミールが微笑みながら言う
『宮廷魔術師より凄い護衛役を育てましょう』
メトリシアが笑いながら言う
『王都に帰ったら、直ぐに探します!!』
ミリアが真剣に言うと、アルクオドールが苦笑いしている
(育てるつもりか・・・英雄様の生徒の実力なら、登用したい)
翌朝、リベリアに向かう為に、出発の準備をする
『ルキア、昨日は町中の人々を助けてくれて、ありがとう』
アルクオドールが微笑みながら言う
『アルの役にたてたなら、嬉しいです。』
『ルキアの素性について、問い合わせが朝から来ているけど、婚約者と発表しても、良いかな?』
アルクオドールが真剣に聞く
『え? 少し恥ずかしいです。目立つの好きではないので・・・』
ルキアが真剣に言う
『ルキアが有名になりたくなければ、言わない』
『アル、我が儘言って、ごめんなさい・・・』
ルキアが真剣に言う
『ルキア、次期奥方様と噂を流して貰えば、結婚に反対する人はいなくなると思います。』
メトリシアが微笑みながら言う
『え? それは・・・そうですけど・・・』
『奥方様だから、ルキアの名前は出ないよね』
マルスが真剣に言う
『あ!! それなら良いです!! アル、良いかな?』
ルキアが笑顔で言う
『勿論だよ! ルキア』
アルクオドールが笑顔で言う
ベアーズ号に乗り込むと、リベリアに向かって出発する。リベリアが見えてくると、町の外で解体している兵士達を見付ける
『マルス師匠、遅かったようです。怪我人いなければ、良いのですが・・・』
エミールが心配そうに言う
『キリシア達が間に合ったようだね、あの跡は、キリシアだよね』
マルスは、一直線に人の丈5人分程の跡が残っているのを見付ける
『キリシア師匠の斬擊凄すぎます。』
エミールが微笑みながら言う
『この程度の戦力でリベリアを襲うなんて、愚か者です』
メトリシアが笑顔で言う
ベアーズ号は降下して、リベリアの門に近付く
『お帰りなさい! 着陸場所にどうぞ』
門番が笑顔で言い、ベアーズ号は発着場に着陸する
『マルス様! 凄い建物です』
ルキアが驚きながら言う
『発着場だけど、魔法練習場や訓練場を兼ねているからね』
『これがリベリアの住まいですか?』
ハルドが真剣に聞く
『ここは誰も住んでないよ!』
マルスが笑顔で言うと、下に降りていく
『嘘・・・こんな豪邸が無人・・・』
アーセルが驚きながら呟く
『発着場作る時に、魔法練習場作るなら、休憩や書庫も欲しいから、マルス師匠が作りました!』
メトリシアが嬉しそうに言う
『流石マルス様です』
ルキアが微笑みながら言う
『マルス殿! 非常時なので護衛します』
警備隊隊員がやってくる
『グゼリオンス王国の奴らは、お仕置き中?』
『え! 何故知っているのですか!!』
『村で襲われて、アーメルドも襲われたからです。』
マルスが笑顔で言うと、閉じ込めている男達の所に向かう
『お仕置き済みですね・・・牢屋に入れますか?』
警備隊隊員が真剣に言う
『王都に連れていって、騎士団長に責任を取らせます。軍隊が侵入に気が付かないのですから!』
メトリシアが笑いながら言う
『畏まりました。』
警備隊隊員が笑顔で言うと、馬車が到着して、警備隊隊員が説明する
『帰ってきたか』
ウイントレスが苦笑いして言う
『近隣の村や町に緊急事態を伝えてください。南東部から、グゼリオンス王国軍が侵入したと・・・』
メトリシアが真剣に言う
『既に使いは出したが、国王陛下に相談も必要と思われる』
『直ぐに王都に向かい、御父様に伝えます。どうせ騎士団で対応不可能ですので、リベリア警備隊の出撃準備をしておいてください! グゼリオンス王国軍は、リベリア警備隊と魔導船警備海兵の実力を知らなすぎます』
『アーメルドは魔導船警備担当が撃退か?』
『急いで向かいましたが、ゼオン達がキマイラ8匹とグゼリオンス王国従魔団兵士3人を捕らえてました』
メトリシアが笑顔で言う
『リベリアの半分以下か・・・』
ウイントレスが苦笑いする
『怪我人は?』
『警備隊隊員は、楽しそうに狩っていたぞ! 最初に侵入された時に、数名怪我したが、クララ殿が治療していたぞ! 住民達も速やかに避難して、冒険者達も直ぐに行動してくれたから、被害はほとんど無い』
ウイントレスが笑顔で言うと、詳細に聞く
『帰ってきたのですね』
フローネとライオスとクララが馬車でやってくる
『フローネ先生、ただいま』
マルスが笑顔で言う
『ウイントレスから聞いたようですね』
フローネが真剣に言う
『キリシアは怒ってますか?』
『いつも通り、潰しに行くと行ってます。アーメルドが心配です』
フローネが真剣に言う
『アーメルドはゼオン達が退治してくれました』
マルスが笑顔で言う
『え? もうアーメルドに行ったのですか? 狩りはしなかったのですか?』
フローネが驚いている
『クライソン子爵家の村で、襲っているのを見付けて、倒した後、グゼリオンス王国の狙いを聞いて、直ぐに向かいました』
マルスが笑顔で詳細を説明する
『やっぱりマルスですね・・・グゼリオンス王国も余計な所を攻撃して・・・』
フローネが呆れながら言うと、ウイントレスが笑い始める