表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
613/1407

村の出来事

『マルス師匠、どうしたのですか?』

マルスが空を見上げ立ち止まり、エミールが聞く

『煙・・・火事かな?』

マルスが見ている方角を、みんな見る

『村の方角です!! 何が起きた?』

ルキアのお兄さんが真剣に言う

『マルス様、向かいましょう!! 領民に何か有ったら、大変です!!』

ルキアが真剣に言うと、みんな頷き、馬車に魔物を乗せて、煙の方角に出発する


『助けてーーー!!』

村の方角から、子供達が逃げるように走ってくる

『道を空けろ!! 』

マルスが大声で怒鳴ると、子供達は慌てて道を空けると、馬車は、そのまま村に向かって突き進む

『マルス様! どうして助けないのですか!!』

『ルキア! 村に救援が必要と判断しただけ! もし時間勝負なら、停まっている時間も勿体無い!!』

『あ!! マルス様!』

ルキアが馬車の進む方向を真剣に見る


『グォーーーー!!』

魔物が暴れながら、人を食いちぎる

『キマイラ!!』

ルキアのお兄さんが青ざめて叫ぶと、マルスは馬車を飛び降りて走り出す。マルスがキマイラに接近すると、キマイラは噛み付きにくる

『ハイバリアフィールド』

マルスが魔法を使い、キマイラは顔面からバリアに当たり、血を流しふらつく。マルスは剣を抜き、闘気をまとい、剣を伸ばして移動しながら剣を振り抜き、キマイラの頭を斬り飛ばす。キマイラは、地面に横たわる


『凄い・・・あんな化け物を瞬殺なんて』

ルキアのお兄さんが呟き、メトリシア達が近付こうとする

『バリアフィールド』

エミールが魔法を使い、バリアを張り、みんなエミールを見る

『エミール先輩、どうして?』

ルキアが不思議そうに言う

『何かいます! マルス師匠も警戒してますよね?』

エミールが真剣に言うと、みんなマルスを見て、警戒を始める

『ふはははは!! まさか、こんなエサ場に、中々強い奴がいるとは!!』

キマイラに乗った男が笑いながら言う

『貴様、何者だ! 何故村を襲った!』

『エサを食べさせる為だな! この頃人を食らわせて無かったから、良い飯だ!』

男が笑みを浮かべて言う

『何故だ!! どうして人間を食べさせるなんて!』

『こいつらには、エサが必要なんだよ! それにもう少ししたら、たっぷり食べさせられるけどな!』

『グルルル』

キマイラが喉を鳴らしている

『全部倒すしか無いか・・・どこから来た?』

『あの世で後悔すると良い! こんな山奥の村なんか助けた事を!!』

男が笑いながら言うと、後ろから、大きなキマイラが3匹現れる

『どうして・・・こんな所にキマイラが・・・それになんで言うことを聞く?』

『グゼリオンス王国の秘術、従属魔の力、思い知るが良い!!あの世でリベリアの英雄とやらに怨み言を言え!!』

男が怒鳴ると、キマイラ達がマルスに接近する

『マルス師匠、もう良いですか?』

エミールが微笑みながら言う

『良いよ、逃がさないようにね』

マルスが言うと、エミールがバリアを解いて

『ファイヤーキャノン!!!』

ミリアとメトリシアとエミールが魔法を放ち、3匹のキマイラに命中して、大爆発と共にキマイラの胴体が粉々に吹き飛ぶ

『可愛いキマイラを!! 貴様ら!! 覚えてろ!!』

男が吹き飛んだキマイラを見て慌てて叫び、逃げようとする

『ハイウエイト』

マルスが魔法を使う。男が乗るキマイラが地面に倒れ込み、骨が砕ける音がすると、マルスはルキア達を見る

『・・・・ファイヤーボール!!!』

ルキアとハルドとアーセルが魔法を放ち、キマイラに当たり、爆発して、キマイラが動かなくなると、爆風により、男がマルスの近くに転がる

『聞きたいんだけど、どうしてこの国に来た?』

マルスが微笑みながら言う

『バカな・・・貴様ら何者だ!!』

『聞いてるのは、こっちだ!! 言え!!言いたくなければ、言わなくても良いけど、地獄巡りして貰うよ』

マルスが真剣に怒鳴る

『我が国の敵になり得る、リベリアの英雄達を殲滅するためだ!! 貴様らもすぐに魔物のエサだ!!死にたくなければ、命乞いしろ! 今なら命だけは助けてやる』

男がマルスを見て言う

『仲間はどこにいる? 』

『今頃アーメルドとリベリアは、皆殺しになっているだろう!! 我らがグゼリオンスの力、見るが良い!』

男が叫ぶ

『え! アーメルドを!!何故?』

ルキアが驚いて、叫ぶ

『魔導船を奪い、クライドルト王国の戦力を落とす為だ!!』

男がルキアの顔を見て笑う

『お仕置きだね。メトリシア、任せた』

マルスが真剣に言うと、メトリシアとミリアが魔法を使い始め、男が悲鳴をあげ始める


『リベリアは警備隊がいるけど、アーメルドが心配だな』

マルスが真剣に言う

『マルス師匠! すぐにアーメルドを助けに向かいましょう!! これは侵攻です!』

エミールが真剣に言う

『キリシア達に連絡するより、先に行動が必要かな? それより、仲間が近くに居ないか、調べないといけないかな?』

マルスが真剣に言う

『取り調べして、聞き出してきます』

エミールが微笑みながら言うと、男の方に歩いていく

『マルス師匠・・・目が笑ってないです・・・物凄く怒ってます』

エリカが、マルスの後ろに隠れるようにして、小声で言う

『任せて大丈夫だけど、言葉喋れるかな?』

マルスが苦笑いして言う

『エミール様のあの魔力・・・リリシャ様にそっくりです・・・凄すぎます』

ハルドが青ざめながら言う

『警戒出来てないから、警戒しないと・・・ルキア達は、村人達の手当を頼んだよ』

マルスが真剣に言う

『はい! マルス様!!』

ルキアが大声で言うと、リーネと村人を見付けて、怪我の手当を始める。ハルドとアーセルも回復魔法を使い始める


ルキアのお兄さんは、手紙を書いて動ける村人に預け、領主の館に使いに行って貰う


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ