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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
14章 平和な日々
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ウイントレスと騎士団長

迷宮探索と魔法学院に通いながら月日が過ぎ、魔法学院の入学試験とハルドとアーセルの卒業までもう少しとなる

『マルス師匠、シルフィード号とクーセレス号が飛んでいます』

ミリアが笑顔で言う

『キリシア達が来たみたいだね。出迎えるよ』

マルスが笑顔で言うと、発着場に向かう


『マルス、迷宮探索に行くよ』

キリシアが笑顔で降りてきて言う

『今から行くの?』

『明日で良いよ』

キリシアが笑顔で言う

『わかった。時間できたらみんなで行こう』

マルスが笑顔で言う

『マルス、ルメイルの鎧持ってきたから、後で付与魔法してね。ランプも300個持ってきました』

リリシャが笑顔で言う

『時間できたらやるね』

マルスが笑顔で言うとルメイルを見る


『ウイントレス様も一緒に来たのですか?』

降りてくるウイントレスを見て言う

『ウルストが話が有ると言うからな・・・領地を余り空けたくないが、仕方無い』

ウイントレスが真剣に言う

『マルス師匠、イーレシア様の事ですか?』

メトリシアが微笑みながら言う

『イーレシア? 誰だ?』

ウイントレスが真剣に聞く

『ウイントレス様が、クリスちゃんに早く帰ってくるように言うから、ウルスト様が何故帰らないか、聞きました』

マルスが笑顔で言う

『ウルストも帰ってこないが、その件で相談と言っていたぞ』

『会ってからの、楽しみですね。ウルストに自分の名前など人に言わないように、注意しておいてくださいね』

マルスが笑顔で言う

『ヘルト御兄様が注意してくれましたが、ウイントレス様、お願いします』

メトリシアが微笑みながら言うと、ウイントレスが苦笑している

(あれほど注意したのを・・・詳しく聞くしか無いか・・・視線が怖いが)


『お兄ちゃん』

レティナがマルスに抱き付いて言う

『レティナ久しぶり、元気だった?』

マルスが頭を撫でながらいうと、レティナが笑顔で頷き、屋敷に向かう

『え!御父様、何故こちらに?』

クレシアがウイントレスを見て言う

『クレシア、クリスは、いるのか?』

ウイントレスが真剣に聞く

『ヒリアさんと勉強中です』

クレシアが微笑みながら言う

『そうか・・・ウルストが話が有ると言っていたが、何の用か解るか?』

『え?聞いてないのですか?』

クレシアが真剣に聞く

『話が有るとしか、手紙にかいてなかった! 知っているのか?』

『ウルスト・・・本人に聞いてください! ウルストしっかりしなさい!!』

クレシアが真剣に言う

『何か有ったのですね? マルスも知っているようですが、余程の事ですか?』

フローネが真剣に聞く

『クリスに帰れと、説得する前に、ウルストが帰りたくないって、言うのだから、本当に何とかしてください』

クレシアが真剣に言う

『似た者姉弟か・・・誰に似たんだ!』

ウイントレスが真剣に言う

『ウイントレス、若い時、冒険者していたのは、誰ですか?』

フローネが微笑みながら言う

『う! それは領民の生活を知る為だ』

『似ていますね』

フローネが微笑みながら言う

『それを言わないでくれ』

ウイントレスが苦笑いすると、みんな笑い始める

(フローネ師には勝てない・・・俺に似たのか)


ヘルトと騎士団長がやってくる

『英雄殿、本日はどのような目的ですか』

ヘルトが真剣に聞く

『・・・・』

『えーと、クレシア、今日は何か有るか?』

ヘルトが苦笑いして聞く

『心を込めて言ってくださいね、今焼き菓子を作っています。リビングにどうぞ』

クレシアが微笑みながら言う

『キリシア殿、今回の用件は?』

『暇潰し!! 必ず先にクレシアと話しなさい!!』

キリシアが笑顔で言う

『解りました。・・・え? ウイントレス公も来訪していたのですね』

ヘルトがリビングに行くと、驚いている

『ヘルト殿下、お久しぶりです。ウルストが何かしましたか? マルス殿の名前を漏らしたとか?』

『ウルストから聞いてないのですか?』

『話が有るから、王都まで呼びつけられた!!何の用かも知らせないで呼びつけた!』

ウイントレスが真剣に言う

『ウルスト・・・後が大変だぞ』

ヘルトが苦笑いを始める

『騎士団長暇そうだね。訓練する?』

キリシアが笑顔で言う

『滅相もないです!訓練の相手なんて勤まりません』

騎士団長が慌てて言う

『つまらない!』

『英雄騎士隊なら、訓練場にいるよ』

マルスが微笑みながら言う

『仕方無いから、根性叩き潰す』

キリシア笑顔で言う

『キリシア、叩き潰すではなく、叩き直すでしょ』

リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑い出す

(危ない危ない・・・)

『騎士団長、ケーレスとレーゼンに訓練つけてね』

マルスが微笑みながら言う

『え? 誰だ?』

『門の所で、いつも会っているでしょ』

『あの少年達か? 仕方無いな・・・いや止めとく』

騎士団長が考えて慌てて言い直す

『あれ?逃げるの?』

『騎士団長、時間有るから、少し鍛練してくると良い』

ヘルトが笑いながら言う

『いや・・・絶対やらない』

『ヒストリアに逃げたと、言っておきますね』

メトリシアが微笑みながら言う

『え! ヒヒヒヒヒストリアに!!・・・仕方無い、鍛練すれば良いのだな!!』

騎士団長が嫌々言う

(何を企んでいる・・・まさか!)


外に出ると、ケーレスとレーゼンとカミラがやってくる

『ケーレス、レーゼン、騎士団長様が、鍛練の相手してくれるから、楽しむように!』

マルスが笑顔で言う

『はい!! 頑張ります』

ケーレスとレーゼンが真剣に言う


ケーレスが訓練用の剣を持ち向かい合う。合図と共にケーレスが闘気をまとう

『は!! まとった!! ちょっと待て!!』

騎士団長が慌てて闘気をまとい、剣を構える。ケーレスは接近して剣を振り、団長が受け止め、打ち合いを始める。

『互角か・・・凄い』

ウイントレスが真剣に呟く

『マルス!後で鍛えるよ!!』

キリシアが笑顔で言う

『キリシアがやる気だした』

リリシャが微笑みながら言うと、ケーレスは、騎士団長の剣を受け流して、腹に強烈な一撃が当たり、騎士団長は後ろに吹き飛ぶ

『勝った!! ヤッターー』

ケーレスが嬉しそうに叫ぶ


『キリシア殿!!何でこんなに鍛えたーー!』

騎士団長がキリシアに言う

『え?まだ鍛えてないよ!』

『え!何故闘気まとえるんだーー!』

『ケニスが教えているからね。次はレーゼンだよ』

マルスが笑顔で言う

『嫌だ!!絶対に勝てない!!』

『逃げたら、みんなに笑われるよ!ねぇーー騎士さん』

マルスが笑顔で言うと、騎士達が苦笑いしている

『若い子供から逃げたら、騎士として、恥ずかしいぞ』

ヘルトが笑いをこらえながら言うと、レーゼンが訓練用の剣を持ち、騎士団長と向かい合い、合図と共に打ち合いを始める。

レーゼンが騎士団長の剣をかわして、腹に一撃をいれると、騎士団長は大の字に倒れる

『勝ったーー!』

レーゼンが嬉しそうに叫ぶと、ケーレスとハイタッチしている

『騎士団長、簡単に負けたら、ダメだよね?』

キリシアが笑顔で言う

『どうしたら、達人を育てられるんだーーー!!』

騎士団長が叫ぶ

『頑張って騎士を育ててね。またケーレスとレーゼンの練習台になってね』

マルスが笑顔で言う

『練習台?・・・もう一騎討ちはしないぞ!!』

『それは、挑まれたら、逃げて良いのかな?』

『英雄殿の関係者は、剣の達人だから、何を言われてもやらない!!』

騎士団長が叫ぶ

『次は、カミラに稽古つけてね』

マルスが真剣に言うと、みんなカミラを見る

『え?確かアリシア様の元護衛役だったな・・・』

騎士団長が呟く

『魔法学院出身で、落ちこぼれだったよね』

『確かに落ちこぼれでも、信頼が有ったな』

騎士団長が考え込むと、カミラが訓練用の剣を持って騎士団長の前に行く

『魔法使いか・・・かかってこい』

騎士団長が笑顔で言う。カミラは闘気と魔力で身体強化して、騎士団長に接近して剣を振り抜くと、騎士団長は反応出来ないで、後ろに吹き飛ばされる

『え? 受け止められませんでしたか?』

カミラが驚いている

『何でだ!! 何で闘気をまとっている!! どうしてだ!!』

『カミラは、魔法剣士だよ』

マルスが真剣に言う

『あ!!この王国で2人しかいない、魔法剣士です』

メトリシアが笑顔で言う

『カミラ、稽古するよ!! 楽しそう』

キリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す

『もう絶対にしないぞーーー!!』

騎士団長が大声で叫び、騎士達が笑い出す

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