リヴァイアサン
シルフィード号が近付き着陸する
『マルス師匠、凄い魔法でした!!』
メトリシアが笑顔で言う
『調べていた雷属性ですね。海で使うと面白いですね』
エミールが微笑みながら言う
『マルス、あの魔法教えて貰ってないよ! 後で教えてね』
リリシャが微笑みながら言うと、全員笑い出す
『海竜と友達になったの?』
キリシアが笑顔で言い、海竜を見ている
『従属する事を誓おう・・・我が名はリヴァイアサン』
海竜達が頭を氷につけて言う
『しゃべれるのリヴァイアサンだけ?』
『少しだけしゃべれます』
海竜が震えながら言う
『意志疎通出来るから良いね』
マルスが笑顔で言う
『しかし本当に驚かない人間だな』
リヴァイアサンがマルスを見て言う
『シリウスでなれたよ』
マルスが笑顔で言う
『我が主は、別格だ!リヴァイアサンよ』
シリウスが言う
『もしや!! 魔導王様の近くで偉ぶっていた狼か?』
『貴様!! 海の中でしか戦えない奴に言われたくない!!』
『相変わらず偉ぶっているな!』
『この!! 海蛇』
『海竜だ!!』
『同じにしか見えないぞ!!』
『作り物の狼に言われたくない!!』
『このーーー!!』
シリウスが怒鳴る
『クスクス、相変わらず面白いですね』
アーメリアが現れて笑い出す
『もしや!! アーメリア様!!』
『リヴァちゃんも元気そうね! リヴァちゃんの子供?』
アーメリアが笑顔で話し始める
『アーメリア様も友達だったの?』
マルスが笑顔で聞く
『御父様が飼っていた、リヴァちゃんです。海に遊びに行くと、背中に乗せて貰い良く遊びました』
アーメリアが楽しそうに説明を始める
『アーメリア様の友達なら、言ってくれれば良かったのに』
『数千年ぶりですから、忘れられている可能性も有りましたよ』
『リヴァちやんよろしくね』
マルスが笑顔で言う
『は? リヴァちゃんと呼んで良いのは、アーメリア様だけだ!! リヴァイアサンと呼べ』
『嫌なの? リヴァちゃん』
キリシアが笑いながら言う
『リヴァちゃんです』
リリシャが微笑みながら言う
『良いですね。リヴァちゃん』
アーメリアが笑いながら言うと、みんな笑い出す
『リヴァちゃん、寝床の魔物を殲滅しようか?』
マルスが笑顔で言う
『アーメリア様がいるなら、案内しよう』
リヴァイアサンが言う
『マルス、この獲物どうするの?』
リリシャがシャークを指差す
『リヴァちゃん食べる?』
マルスが笑顔で聞く
『少し腹は減っている』
リヴァイアサンが言うと、海竜達が同意している
氷を砕いて、海竜達がドラゴンフィッシュを食べ始め、食べ終わると、寝床に案内して貰う
『ここが寝床?』
マルスが呟き、岩場を見ている
『もっと近付けば解ります。』
アーメリアが楽しそうに言う
『岩場の島の中が、海に!! 神殿も』
エビリアが興奮気味に言う
『人が近付けない島なんだ!』
マルスが笑顔で言うと、シルフィード号は島の中心部に降下する
『ここが我が寝床だ!』
リヴァイアサンと海竜達が海から顔を出して言う
『もしかして、海の出口に魔物が集まったの?』
『悔しいがその通りだ! 魔物共め』
『魔物まだ沢山いる?』
『大丈夫だ! あれだけの魔法が撃ち込まれたら、逃げ出すだろう』
リヴァイアサンが真剣にマルスを見て言うと、海竜達が震えている
『我が主の恐ろしさ解ったか!! 海蛇』
シリウスが上機嫌で言う
『リヴァちゃん! あそこの鱗は何?』
リリシャが笑顔で聞く
『欲しければ持っていけ! 鱗が剥がれた物だから』
『生地が出来ますか?』
ミリアが嬉しそうに言う
『確か鱗の繊維を取り出して、織れば生地が出来ます』
メトリシアが笑顔で言う
『ローブ作れるかな?』
『はい!マルス師匠!!』
エミールが笑顔で言う
『魔物の大量発生、気になるな』
マルスが真剣に考え始める
『あの島の東に有る、魔力が乱れ始めた! 魔力の暴走だ』
リヴァイアサンが真剣に言う
『え? あそこなら、この間神殿の修復して、強力な魔物も倒したよ』
『は? ちょっと待て!! ・・・乱れが元に戻っている』
リヴァイアサンが驚いている
『じゃあ解決だね!』
マルスが笑顔で言うと、神殿から海竜が現れる
『人間・・・ここは我らの寝床!! 去れ!!』
海竜が咆哮をあげる
『リヴァちゃんの奥さん?』
アーメリアが微笑みながら聞く
『説明してくる』
リヴァイアサンが言うと、海竜の元に行き話をして戻ってくる
『失礼しました、助けて貰った事感謝します』
海竜が真剣に言う
『友達になってくれますか?』
マルスが笑顔で聞く
『勿論です! あのシャークを倒してくれた事に感謝します』
『怪我しているの?』
マルスが体を見て聞く
『情けないですが・・・』
海竜が言うと、傷口を見せて貰い、回復魔法を使い傷を癒し、海竜達は嬉しそうに海を泳いで戻ってくる
一晩浜辺でゆっくりすると、王都に戻ることにする
港に戻り、リヴァイアサン達が氷漬けの魔物を陸にあげる手伝いをしてから、リヴァイアサン達は帰っていく
『お兄ちゃん、あれは海竜?』
レティナが笑顔で聞く
『友達だよ!今度会ったら挨拶してね』
マルスが微笑みながら言う
『マルス様!! かかかっ海竜と友達に』
メーレシアが驚きながら聞く
『友達になったよ』
『マルス師匠に不可能は無いです』
メトリシアが笑顔で言う
『マルス様が言われるなら、信じます』
メーレシアが微笑みながら言う
『海竜の領域に入らないように、みんなに言ってください、海竜と戦いたくないですよね?』
『マルス様、お祖父様と御父様に海域保護を約束させます』
メーレシアが笑顔で言う




