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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
13章 レトリアル・クレトリア王国とウルシナ公国
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海竜

公王がヒストリアの動きを見て呆然としている

『お祖父様、ヒストリアさん、凄いですよね』

メーレシアが微笑みながら言う

『は? 夢だな・・・凄いと言うより、人間か?』

『少し話しましたが、人柄も良くて、素晴らしい人です』

ルシエラが笑顔で言う

『もしかしたら、ヒストリア1人で我が国の騎士は全滅できるのか?』

『30人相手に訓練していると聞きました』

メーレシアが微笑みながら言う

『絶対に夢だ・・・しかし民の笑顔は良いものだな』

公王が呟くと、食い入る様に町を見ている

『お祖父様、夢では無いです! 現実を見てください! 英雄様が来てくれなければ、この国は滅んでいました! 事実だけは、理解してください』

メーレシアが真剣に言う

『メーレシア・・・現実? 冗談は・・・』

公王が苦笑いしてる

『報告します! 西の島に海竜が打ち上げられています! まだ動いているので、指示を!』

騎士が真剣に言う

『次は海竜か・・・夢だな』

公王が言う

『マルス様に相談してきます』

メーレシアが笑顔で言うと、公王は、馬車に乗り込み頭を抱えている


『マルス様、相談があります』

メーレシアが真剣に言う

『メーレシア様何か有りましたか?』

『西の島に海竜が漂着したそうです』

メーレシアが真剣に言う

『は? 海竜だと!!』

公子が青ざめて叫ぶ

『海竜見たいから、見に行きますね』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠!早く行きましょう! 交易なんてどうでも良いですから!!』

メトリシアが笑顔で言うと、公子が苦笑いしている


シルフィード号に乗り込むと、海竜の元に向かう

『大きいです! 海蛇より大きいです』

エビリアが笑顔で言うとみんな見ている

『マルス、傷だらけだね。可哀想』

キリシアが真剣に呟く

『近くに行って見てくるね』

マルスが笑顔で言うと、シルフィード号から飛び降りる


マルスが近付くと、海竜がマルスを見て敵意を向ける

『人間・・・近付けば食いちぎるぞ』

『しゃべれるんだね。どうして、こんなにボロボロなの?』

『人間ごときが・・・ドラゴンフィッシュの大群ごときに負けるとは・・・人間にトドメを討たれる不名誉』

海竜が呟くと、うなだれるように頭を地面に置く

『動かないでね、リカバリー!!』

マルスが魔法を使い、海竜の体を癒していく


『これで泳げるかな?』

マルスが笑顔で言う

『人間・・・何故助けた!!』

『珍しいから、それに知能が有るなら、敵対しないだろうからね』

マルスが笑顔で言う

『人間ごときが・・・借りはいつか返す・・・』

『ドラゴンフィッシュはどこにいるの?』

マルスが笑顔で聞く

『我の寝床まで、侵入してきた』

海竜が悔しそうに呟く

『殲滅しよ』

マルスが笑顔で言う

『は? 人間ごときが!! 生意気言うな!!人間が水中の魔物に勝てる訳無いだろ!!』

『集めてくれたら、一網打尽に捕まえるよ』

マルスが笑顔で言う

『しまった!! この気配、子供達が危険だ!!』

海竜が慌てて言うと、海に飛び込み進み始める

『あ!!逃げた!! シルフィード、追うよ』

マルスが笑顔で叫ぶと、シルフィード号に飛び乗り、海竜の後を追う


『マルス師匠!!海竜の先に大量の魔物が!!』

エビリアが叫び、みんな見る。魚群と2匹の海竜が逃げ惑い暴れている

『面倒だな!! 周囲を氷漬けにするよ』

マルスが笑顔で言うと、シルフィード号は低空飛行になり、全員で海を凍らせる。マルスはアクアコントロールで水の柱を作ると、インダクションで魔物を誘い込む

『ブリザード』

リリシャとエミールが凍らせると、海に氷の柱が浮かぶ

『あれは危険だな』

マルスがアクアコントロールで、海竜を海面から浮かして、氷の上に降ろす

『あれがドラゴンフィッシュ? 大きいね』

リリシャが微笑みながら言う

『フリーズアロー』

エミールが氷の矢を放ち、ドラゴンフィッシュを凍らせる

『マルス師匠! ドラゴンフィッシュ、全部氷の上に出してください! 殲滅します』

エミールが笑顔で言う

『厚い氷を作ってから、出していこうか?』

マルスが笑顔で言い、海を氷らせる


海竜は氷の上に飛び乗り、マルスが誘導した海竜の元に向かう。マルスは海竜の元に飛び降りる

『人間・・・すまないが、治療してくれるか?』

海竜が申し訳なさそうに言うと、マルスが傷口を確認しながら、回復魔法を使っていく。もう一匹の海竜も、氷の上に飛び乗りマルスの元にくる

『人間よ・・・感謝する』

海竜が頭を氷につけて言う

『ドラゴンフィッシュを集めて氷漬けにするよ』

マルスが笑顔で言う

『もう人間を見下すことはしない・・・あれが人間の魔法使いか?』

海竜がドラゴンフィッシュを氷の上に誘導して、凍らせているのを見ている

『あれ? リリシャ!! 手加減しないで遊び過ぎ』

マルスが叫ぶ

『我が主、やり方を教え過ぎだ。海面近くの魔物など全部集めるぞ』

シリウスが言う

『仕方ないか・・・危険が無ければ良いからね』

マルスが笑顔で言う

『危険だ!! すぐに逃げろ』

海竜が叫ぶ。氷の塊が砕けて大きなシャークが飛び上がり、シルフィード号に迫る。シルフィード号はバリアを張りシャークを防ぐ

『デカイ!! もしかして、あれに追い出されたの?』

『数に押されただけ・・・事実だ』

海竜が悔しそうに言う


マルスは巨大なシャークが、向かって来るのを見ながら魔法を準備する

『サンダーキャノン』

マルスが魔法を放ち、海面に当たり周囲に光の帯が広がり、魔物が浮き上がってくる

『この程度じゃあ無理か』

マルスが微笑みながら言う

『サンダーバースト』

マルスが魔法を放つと、シャークの魚影に当たり物凄い光と稲光が周囲に延びる

『やり過ぎた?』

マルスが苦笑いする

『人間の魔法なのか? 恐ろしい』

海竜が呟くと、2匹の海竜が震えている

『ブリザード』

巨大なシャークを氷漬けにしていくと、周囲に浮いている魔物も集めて氷漬けにする


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