王都陥落
キリシアとフローネがやってくる
『お仕置き中に何!! 早く要件言ってよ!』
キリシアが槍を担ぎながら言うと、メーレシアが驚いている
『キリシア、面倒事になったけど』
『え!! 嫌!!マルス!!どうにかして!』
キリシアが大声で言う
『こちらは、ウルシナ公国のメーレシア公女様です。援軍の要請に来たみたいだけど、レトリアル・クレトリア王国に余裕は無いのは、解っているよね』
マルスが真剣に言う
『そうだけど・・・戦争の手伝いはしない!!』
『相手は魔物だって』
『どんな魔物!! 食べれるの?』
キリシアが大声で聞く
『スナイル系統の魔物が多く、クラブやヤドカリも大量に・・・普通の武器では、太刀打ち出来ません』
メーレシアが涙目に言う
『ん? 食べたら美味しいかな?』
キリシアが聞く
『蟹とヤドカリの仲間なら、美味しいかも知れないですね』
フローネが微笑みながら言う
『狩りに行くよ!!』
キリシアが大声で言うと、みんな笑い出す
『その前に、売られた喧嘩の後始末しよう』
マルスが笑顔で言う
『わかった!! 潰したら、狩りに行くよ』
キリシアが笑顔で言う
『え? よろしいのですか?凄く危険ですが・・・』
メーレシアが真剣に言う
『危険? 強いなら楽しみ!!』
キリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『ウルシナ公国と言う事は・・・魔力の通る生地が有名ですね』
フローネが考えながら言う
『はい、水蜘蛛も有りますが、白いラミーは、特産品です。特に古代から続く、魔力の通るウルシナラミーの品質は、最高です』
メーレシアが笑顔で言う
『マルス、欲しい?』
リリシャが微笑みながら聞く
『礼服用に買いに行こう!』
マルスが笑顔で言う
『あ!! 礼服の生地!! 絶対に必要です!!』
メトリシアが笑顔で言う
『決まり!! 絶対寄り道するよ!!』
キリシアが笑顔で言う
『本当にそんな事の為に来て頂けるのですか?』
メーレシアが驚いていると、後ろでルシエラが呆然と見ている
『人相手だとつまらない!!』
キリシアが笑いながら言うと、全員笑い出す
『もう面倒だから、明日、王都を落としてから、公爵も潰そう』
マルスが笑顔で言う
『わかった!! 今回は私の分も用意して!!』
キリシアが大声で言う
『じゃあ城に乗り込もう! 時間が勿体無いからね』
マルスが笑顔で言う
『ふふふ、マルスがやる気を出しましたね』
リリシャが微笑みながら言う
『え! 本気ですか? 』
サメリアが苦笑いしている
『全軍に後始末する準備をさせます・・・可哀想に、早く行きたくなったからと言って、問答無用で潰されるなんて』
海軍隊長が呟く
『伯母様、今から騎士を王都に向かわせてください! 明日の昼までに、王都に着くように伝えてください』
メトリシアが笑顔で言うと、近衛兵が苦笑いする
『え! まさか・・・本当に王都を1日で落とすのですか?』
サメリアが苦笑いしながら聞く
『もう止まらないですね・・・軍艦に乗せて、連れていく方が早いですね』
フローネが真剣に言う
『すぐに全軍出撃準備をさせます』
海軍隊長が真剣に言うと、サメリアが苦笑いする
騎士と兵士達が慌てて出発すると、翌朝、シルフィード号とベアーズ号に乗り込み出発する
『これが飛空艇の速さ』
サメリアが呟くと、フォルメリアが呆然としている。王都が見えてくると、騎士達が必死に走っている
『あれ?予想より早いね』
マルスが笑顔で言うと、エミールが笑い始める
『あ! 王都から兵士が出てきています』
エレーヌが笑顔で言う
『門を開ける必要が無くなった! このまま、門まで飛ぶよ! キリシア準備良いかな?』
マルスが笑顔で言うと、キリシアが笑顔で頷く
シルフィード号が、降下して門に近付くと、リリシャとエビリアとクレスタとミリアとメトリシアが魔法で、兵士達を眠らせ始める
『え!! 私の取り分!!』
キリシアが大声で叫ぶ
『え? もしかして・・・もう門を無力化』
サメリアが苦笑いすると、ベアーズ号が着陸しようとする
『マルス師匠、このまま王城に乗り込んだ方が早いですよね』
エミールが笑顔で言う
『マルス!! 王城に行くよ!! 早くしないと、リリシャに全部取られる』
キリシアが大声で叫ぶ
『仕方無いね・・・王城に乗り込もう』
マルスが笑顔で言うと、ベアーズ号は王城に進み始める
王城の門の上を通りすぎると、キリシアがマルスに抱き付いて飛び降りる
『スリープフィールド』
マルスが魔法を使うと、周囲の兵士が眠り倒れる
『マルス!!取り分は!!』
『あそこから出てきたよ! 雑魚が』
マルスが笑顔で言うと、キリシアが笑顔で走り始める。兵士に近付き、問答無用で両腕を砕き、弾き飛ばし始める
『キリシア、こっちは全部眠らせたよ』
マルスが笑顔で言う
『中を調べよう』
キリシアが笑顔で言うと、マルスがサーチを使いながら、兵士を見つけて、キリシアが両腕を砕き、気絶させて進む
『みーつけーた!』
キリシアが笑顔で言うと、豪華な服を着た男達が睨む
『このような事をして、ただで済むと思うなよ!!』
男が怒鳴る
『売られた喧嘩、責任キッチリ取ってね』
キリシアが笑顔で言うと、次々と兵士を凪払う
『ばっばっ化物!! くるな!!』
男が後退りしながら叫び、キリシアが近付き凪払うと男の腕が砕けて、床に転がりながら悲鳴をあげている
『お仕置き開始』
キリシアが笑顔で言うと、マルスが回復魔法を使い、キリシアが次々と四肢を砕いている
一方、王都に到着した騎士達が苦笑いしている
『もう門が開いている・・・兵士は・・・寝ている』
騎士が呟く
『半分は、ここで公爵軍を拘束!! 精鋭は続け』
近衛兵が叫ぶと、馬で疾走する。王城の門が見えてくると、シルフィード号から降りた英雄騎士達が、門を開き出迎える
『どうなっている?』
近衛兵が苦笑いして聞く
『拘束を頼みます。もう容赦無いので』
英雄騎士隊隊員が苦笑いしながら言うと、近衛兵達が唖然と見渡してから、騎士達が拘束を始める
『これは・・・』
近衛兵がマルスとキリシアを見ると苦笑いする
『もう来ちゃった? こいつが将軍かな?』
キリシアが槍で投げ飛ばすと、男が床を転がる
『ひぃーーーーー!! 頼む! 降伏させてくれ!!』
男が近衛兵の足を必死に掴み、懇願している
『その男、王都内の女を、どうしたのか聞いてから判断してね』
キリシアが睨みながら言うと、近衛兵が聞き取りをして、顔面を蹴飛ばす
『あれ? 怒った?』
マルスが笑顔で言う
『怒りが収まりません』
『殴ります? 』
マルスが笑顔で金属の棒を渡すと、近衛兵にやり方を教えると、四肢を砕くと、マルスが回復魔法で治療する
『ふふふ、陛下の仇!!』
近衛兵が叫びながら殴り、マルスが回復魔法で回復させる