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迷宮訓練

翌日、迷宮に向かい、18層まで最短距離で進む

小部屋にいるパペットウッドをリリシャのファイヤーストームで焼き払う

『リリシャ、魔力を最大まで高めてファイヤーストーム使ったらどうなるのかな?』

『魔力最大まで集めて使ったこと無かったね』

マルスの言葉にリリシャは考えながら答える

キリシアが魔石を拾い終り、次に向かう

リリシャは杖を持つ手に魔力を集めて

『ファイヤーストーム!』

魔法を発動すると、部屋全体に炎が発生して、パペットウッドを焼き付くす

『威力がめちゃくちゃ上がった!何をしたの?』

キリシアは驚きながらリリシャを見る

『魔力を最大まで集めて放ったけど、ここまで違うとは思わなかった』

リリシャ本人も驚いている

『多分、無詠唱は魔力量で威力を変えられるんだと思う』

マルスの言葉にリリシャも納得する

『魔力が上がれば、まだまだ強くなるということだね』

『直ぐに魔力切れになるから使用量を考えれば良いかな?』

『大部屋では有効かもしれないです』


次の小部屋ではマルスが試す

ファイヤーストームを使用して部屋を焼き尽くす。魔石回収後

『もう少し多めに使用すれば部屋全体を焼き尽くせるかな?』

『制御する量を調節して魔法を使うと結構練習になるね』

リリシャの言葉にマルスも頷く

そう言いながら、次々と焼き尽くす

『全部焼き尽くしたみたいだね』

キリシアが言うとリリシャも『一蹴してしまいましたね』

『魔石も重いから帰る?』

『そうだね』

キリシアとリリシャは上に向かって帰り始める


ギルドに到着して

『ヘザーネ、ただいま』

『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、お帰りなさい』

『これ買い取りお願いね』

魔石を次々と置いて買い取りをお願いする

『キリシアさんこれ全部1日で?』

『リリシャが練習で夢中になって焼き尽くしたから』

ヘザーネは魔石の色と大きさを見ながら数えていく

『全部18層の魔石・・・・』

ヘザーネは立ち上がり掲示板に向かい依頼書を持ってくる

『キリシアさん、この依頼書に少し回すつもりは無いですか?』

『どうしたの?』

『実は依頼者からクレームが入っていて・・・依頼出しても誰も受けてもらえないと』

『そうなんだー。良いけど、依頼先まで持っていくの面倒だから』

『手数料として銀貨2枚支払えば、ギルドが代わりに納品します』

『それなら良いですよ』

キリシアはヘザーネに言う

『この依頼は個数の指定が無いので、何個渡しますか?』

『100個ぐらいで良いのかな?』

『ひゃ、100個ですか?』

『多いかな?』

『相手の懐次第ですが、宮廷魔術師ですので大丈夫だとは思います』

『よろしくお願いします』

『依頼に100個で残りは買い取ります。残りが125個ですので金貨250枚ですが、銀貨2枚手数料を頂きますので、金貨249枚と銀貨8枚になります。口座に預けますか?』

『口座にお願いします』

『解りました。依頼の代行納入したら報告します』

『じゃあヘザーネ、またね』


『フローネ先生、いますか?』

『師匠、お帰りなさい』

エミールが出てくる

『エミール、ただいま』

『エミールは、魔法学院の入学試験の勉強はしている?』

『いえ、まだです』

『そろそろ始めないとね』

『実技はどんな試験なの?』

『魔法発動の速度と威力と正確さをみる試験だね』

リリシャが言うと

『リリシャとマルスが徹底的に教えれば大丈夫だね』

キリシアが言うと

『2人が徹底的に教えるのは良くないです。卒業までは自粛してください』

フローネが言い、続けざまに

『あなた達のレベルだと、宮廷魔術師試験でも受けさせるつもりですか?』

リリシャは苦笑いする

『昔の私よりも優秀ですから、間違いなく合格します』

『師匠、ありがとうございます』

『後は座学ですね』

『そちらは私が教えます』

フローネが言う

『先生、お願いします』

エミールが頭を下げる

『エミールは付与魔法も勉強する?』

『はい!やりたいです』

『あそこの魔石で練習するようにしようね。足りなくなったら用意するから』

リリシャが言うと

『付与魔法を勉強するには、まず、練習と魔力制御も重要ですからね』

フローネが言うとリリシャも頷く

『魔法学院入学から卒業までの費用はどのぐらいあれば良いかな?』

キリシアが言うとフローネが

『入学金が金貨20枚で授業料が30枚ですね。3年で110枚と寮が1ヶ月金貨3枚ですので、108枚ですね』

『そんなにするのですか?』

エミールは暗い顔をする

『その程度なのですね』

キリシアが言うとフローネが苦笑いする

『あなた達の金銭感覚が狂っていますが、ランプを売った費用で大丈夫ですよ』

『ランプの費用は貯めておいてください』

キリシアが言う

『もう貯まっているのですか?』

『今日の魔石はギルドに売却で250枚でしたし、依頼の売却費用が400枚になると思いますので』

『え?・・・』

エミールとフローネは固まる

『どうしたの?』

『あなた達またとんでもない事を。何をしたのですか?』

『18層のモンスターを全部狩ってきちゃっただけです。リリシャが』

キリシアが言うと

『え?全部って何をしたのですか?』

『一部屋ずつ全部焼き尽くしただけだから楽勝ですよ』

エミールはフローネを見る

『エミール、真似しちゃダメですよ。リリシャとマルスのようになったら魔法学院に行けなくなりますよ』

フローネは呆れながら言う

『はい、わかりました』

エミールは改めてとんでもない師匠達だと思う


『明日はボムにする?』

『そうだねボム狩りしよ』

『鉱石で何か作って貰う?』

『防具作って貰おうか?』

『そうだね』

『まさか明日も1つの階層を全滅させる気ですか?』

『弱いからそうなるかも』

キリシアが言うと

『ボムを弱いと言うのはあなた達だけです。倒す事が出来ず、爆発するのが普通です』

フローネが言う


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