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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
13章 レトリアル・クレトリア王国とウルシナ公国
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港町侵攻とマルス

日が暮れ始める

『ゆ~らゆ~ら~ゆ~らゆ~ら~ゆ~ら~ゆ~らゆ~ら~』

『リリシャ師匠・・・つまらないです』

笑顔で歌いながら船を揺らしているリリシャに、ミリアが真剣に言う

『楽しいですよ、あ!!ミリア,少し遊びます?』

リリシャがミリアを見て言う

『はい!! リリシャ師匠』

ミリアが笑顔で言うと、楽しそうに船を揺らし始める

『リリシャ、いつまでやるのですか? 日が暮れますよ』

フローネが呆れながら言う

『フローネ先生もやりますか? メトリシア,交代です』

『そうですね! やりましょう』

フローネが笑顔で言うと、楽しそうに揺らし始める

『アニーとナディアとレティナちゃんとイリアも交代で遊びましょう』

リリシャが笑顔で言うと、レティナとイリアが協力して船を揺らし始める


日が暮れると、ゼオンがライトで照らし始める

『リリシャ,いつまでやるの? マルスが町を殲滅しちゃうよ』

キリシアが真剣に言う

『え! 楽しいからやめません!ミリアの笑顔を見ても止めますか?』

リリシャが笑顔で言う

『え! えーと止められない・・・可愛い』

キリシアがミリアを見て小声で言う

『やっぱり! もうしばらくやりますね』

リリシャが嬉しそうに笑顔で言う


『ゼオン・・・えーと、本当に終わりませんが、良いのでしょうか?』

サメリアが真剣に聞く

『止めようにも・・・私では無理です! 乗っている人は・・・生きているのか?』

『えーと・・・圧倒的と言うより、相手になっていないですが、もし戦争になっていたら、リベリアの英雄だけは、敵に回したく無いと思います・・・』

サメリアが真剣に船を見ながら言う

(怖い・・・本当にいつまで続くの?)


マルスは、ウンディーネ号が到着しないのを心配して、水平線を見ている

『我が主・・・待っても来ないぞ、まだ船を揺らしている』

シリウスが呆れた口調で言う

『迎えにいかないと終わらないかな? エミールはもう門を破壊して、陣取っているけど、船で逃げられそう』

マルスが呟くと、慌ただしく人が船に乗っているのを見る

『逃げられたら、面倒だぞ』

『最速で飛んで迎えに行くしか無いか』

マルスが決心すると、全速力でウンディーネ号に向かう


マルスがベアーズ号から飛び降りると、甲板に着陸する

『リリシャ!! 早くしないと、逃げられるよ!!』

マルスが大声でリリシャに言う

『ん?逃がしませんよ』

リリシャが笑顔で言う

『こいつらはどうでも良いけど、港の軍隊を逃がさないようにしないと、面倒だからね!!』

『え! あ!! 忘れていました・・・』

リリシャが苦笑いしながら、みんなを見る

『えーと・・・ごめんなさい!!楽しくて、作戦忘れていました』

メトリシアが真剣に言うと、全員頭を下げる

『時間無いから・・・もう無理かな? 海兵さん達は、すぐに降伏勧告して、敵を拘束!!』

マルスが大声で言うと、海兵達が次々と乗り込み船員を拘束して、船底に閉じ込める


『マルスどうする?』

リリシャが申し訳なさそうに聞く

『エミール達がお腹を空かせているから、ベアーズ号で回収するけど、ウンディーネ号は、港の沖で魔導船がくるのを待ち伏せしてね』

マルスが真剣に言うと、オルガー、オリス、イース、英雄騎士隊4人とベアーズ号に乗り込みエミールを迎えに向かう


『失敗したな・・・楽しかったけど』

リリシャが呟く

『マルスがいないと、ダメだね』

キリシアが苦笑いして言う

『マルス・・・いつも横に居て欲しい』

リリシャが真剣に呟く

『弟の様に思っていたけど、存在が大きくなったね』

キリシアが笑顔で言うと、リリシャが頷いている


町に戻ると魔道車は、領主の館の前でゴーレム達が門を壊して、立っている

『我が主、終わっているな』

『後始末かな? 面倒だな』

『我が主以外に出来ないだろう』

『シリウス・・・騎士団長連れてくればよかった!!』

マルスが呟き、ベアーズ号から飛び降りる

『マルス師匠、遅かったので捕らえておきました』

エミールが笑顔で言う

『お仕置き済みね』

マルスが笑顔で言うと男達を見る

『化物!! 我らを敵に回した事を後悔させてやる!! オルフェスタ・ガゼルド王国が黙ってないぞ!!』

男が叫ぶ

『オルフェスタ・ガゼルド王国ならもう潰したよ! 助けてくれると思わない事だ!!』

『嘘を!! そんな事信じないぞ!!』

男が怒鳴る

『師匠にその口の聞き方、許さないですよ! 100回追加です』

エミールが笑顔で言う

『ヒェーーーーーーーー!! おおおおお許しを!! 化物ちちちちちっ近付くな!!』

男が錯乱しながら後退りをする

『ば・け・も・の? 誰の事でしょう? 言ってご覧なさい』

エミールが微笑みながら言う

『ななななっなんでもない!! 近付くな!!』

『可愛い弟子を化物呼ばわりして、ただで済むのかな?』

マルスが睨みながら嘲笑う

『え!・・・くくくくるな!!』

男が怯えながら叫ぶ

『ポイズン』

エレーヌが微笑みながら魔法を使う

『ギャーーーーーーーーーー!!』

男が苦しみながら、のたうち回る

『エリカ、ゆっくり魔法を詠唱しなさいね』

エレーヌが微笑みながら言うと、エリカは真剣に唱え始める

『・・・・・・・ポイズンリカバー』

男が苦しみから解放されると、涙目でエレーヌを見る

『パンシー』

エレーヌが魔法を使うと、男が麻痺して、エレーヌを睨んでいる

『・・・・・・・パンシーリカバー』

エリカが魔法を使い回復させると、エレーヌが男を状態異常にさせると、すぐにエリカが回復させて練習をしている


『エミール,良い実験台だけど、他の後始末もしないとね』

『はい! マルス師匠!! 騎士達,まだ来ませんが本当に着ますか?』

エミールが少し不安そうに言う

『催促してくるか・・・なんだか飛び回っているだけなのかな?』

『マルス師匠,疲れましたか?』

エミールが少し心配そうに聞く

『面倒!! 英雄騎士隊に仕事して貰おう』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠の丸投げですね! 一緒に来たのだから、苦労させましょう』

エミールが笑い出す

『もう面倒!! 早く来ない騎士達が悪い!!』

『はい! マルス師匠!!』

エミールが笑いながら言うと、エリカの練習風景を見ている


ベアーズ号から英雄騎士隊員が降りてくると、降伏した兵士達を使い,町中の巡回を始める

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