レトリアル・クレトリア王国危機?
シルフィード号がレグザレスト公爵軍を全員眠らせると、砦に近付く
『あ!! マルス師匠!!』
メトリシアが笑顔で言うと、シルフィード号は、砦の屋上に近付き、英雄騎士隊員と外交担当とメトリシアとヒストリアとケニスが、飛び降りると、マルスが案内して王妃の元に向かう
『あ! 伯母様!!』
メトリシアが笑顔で言う
『メトリシアなの? 大きくなって・・・しかし何故ここに?』
王妃が涙目で聞く
『ヘルト御兄様の結婚式の招待状を届けに来ました。 全然親書の返答も無かったので、お祖父様が心配しています』
メトリシアが笑顔で言う
『ヘルトの結婚式の招待・・・メトリシア、子供達をクライドルト王国に亡命させてください!』
『伯母様・・・王都を見ましたが、そんなに状況が悪いのですか?』
『主力軍は壊滅・・・夫は行方不明になりました・・・魔導船オーディバゼル号の海流砲に海軍も破れ去りました』
王妃が涙目で言う
『魔導船? どうして動いているのですか?』
『解りません・・・オルフェスタ・ガゼルドから支援が有ったと報告は受けています・・・魔道兵器を相手に勝てません』
『マルス師匠!! 潰しましょう!! オルフェスタ・ガゼルドの策略、全部潰しましょう!!』
メトリシアが真剣に言う
『どんな魔導船かな?楽しみだね』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠を敵に回した事を後悔させます!!』
メトリシアが笑顔で言う
『ん? 喧嘩売られたの、メトリシアだよね! 堂々と宣戦布告受けたからね』
マルスが笑顔で言う
『あ!! そうでした!! クライドルト王国が喧嘩売られました!!』
『そうだね、メトリシア自身にも売ったよね』
『はい! お仕置きしてきます』
メトリシアが笑いながら言う
『えーと、メトリシア、この方は何者ですか? マルス師匠と言われていましたが』
王妃が苦笑いして言う
『マルス師匠に弟子入りしました!! 伯母様、内緒にしてくださいね! マルス師匠達はリベリアの英雄と称えられる最強の英雄です!! 他言しないでください!!』
メトリシアが笑顔で言う
『え? リベリアの英雄? もしかして数年前リベリアでリザードを撃退した人なのですか?』
王妃が真剣に聞く
『はい!!』
メトリシアが笑顔で言う
『メトリシア、面倒だから、それ以上は言わないでね、キリシアが怒るよ』
マルスが笑顔で言うとメトリシアが慌てて口止めをする
『理由は解りませんが・・・内緒にするなら、全員に内緒にするように伝えます』
王妃が真剣に言う
『クライドルト王国、外交担当として、絶対秘密にしてください! クライドルト王国及び友好国全てが、リベリアの英雄の事を秘密にする事を約束しています』
外交担当が真剣に言う
『理由は解りませんが、秘密にする事を誓いましょう』
王妃が真剣に言う
『えーと、外の公爵軍の拘束をそろそろしてくれないかな? 眠らせただけだから、起きちゃうかも』
マルスが苦笑いして言う
『え! すぐにやらせます』
王妃が真剣に言うと、騎士が外に出ていく
『今現在の戦況を教えてください』
マルスが真剣に聞く
『この島から脱出が出来なかったので・・・他の島の状況は解りません・・・味方は南部の島ぐらいです』
王妃が真剣に言うと、状況の説明を始める
『もう少し遅かったら、終わっていました・・・マルス師匠』
メトリシアが呟く
『オルフェスタ・ガゼルドが関わったなら、キリシアがなんて言うか解るよね』
『叩き潰す!!』
メトリシアが笑顔で言う
『ウンディーネ号に戻って、みんなの意見を聞こうね』
マルスが笑顔で言う
『はい! マルス師匠』
メトリシアが笑顔で言う
『その前に喧嘩売ってきた男の、お仕置きしようね。情報は必要だからね』
マルスが笑顔で言う
『はい!勿論です!!』
ケニスが微笑みながら言う
『あ!ケニス!私の分も残してください』
『そこまで持ちますか?』
ケニスが不適に笑う
『ケニスが怒っているね・・・メトリシアは回復担当だね』
マルスが笑いながら言うと、王妃が苦笑いしている
(お仕置き? 何? 回復担当? 説明をして欲しい)
マルス達が外に向かうと、公爵軍の兵士が苦しみの表情で転がっている
『え!これって・・・リリシャ師匠!!』
メトリシアがシルフィード号の上から魔法を使い微笑んでいるリリシャを見る
『先越されました・・・出番が無いかも』
ケニスが苦笑いする
『リリシャーーあの男頂戴』
マルスが大声で言う
『えーー! お仕置き始めたのに!!』
『オルフェスタ・ガゼルドの策略聞きたいから、かなり面倒になるからね』
『え!! またオルフェスタ・ガゼルド!! あの魔道砲も!!』
リリシャが真剣に聞く
『情報が欲しい!!』
マルスが大声で言うと、ケニスが男の足を掴み引き摺ってくる
『何をするんだ!! 捕虜だぞ!!』
男が叫ぶ
『まだ捕虜じゃないね、武器も防具も持っているからね』
マルスが笑顔で言う
『え! こここ降伏する!!』
『ん? ダメ!! 多くの民を殺したのだから、償いぐらいしてからかな?』
マルスが笑顔で言う
『ギャぁぁーーーーーー!!』
ケニスが笑顔で男の足をへし折ると、男が悲鳴を上げる
『ケニス、ルールを教えてから折らないと』
『グダグダ煩かったので、黙らせただけです』
ケニスが笑顔で言うと、メトリシアが回復魔法を使う
『何故回復魔法を・・・』
男がメトリシアを見て言う
『ケニスから一本取れたら、終わりにして上げるからね。頑張るように』
マルスが笑顔で言うと、男の前に剣を投げる
『手加減はしませんから、そのつもりで!』
ケニスが笑顔で金属の棒を持って微笑んでいる
『ケニス、やる気満々だね』
マルスが笑顔で言うと、男がケニスに斬りかかる。ケニスはかわして、腕を殴り、骨を砕き、もう片腕も砕く
『ギャーーーー!!』
男が悲鳴をあげると、ケニスは両足を金属の棒で殴り、骨の砕ける音が響く
『ふふふ、頑張ってくださいね』
メトリシアが笑顔で回復魔法を使うと、ケニスがすぐに殴り続けると、鎧が砕ける。四肢を砕き、メトリシアが回復させる
『回復させないで・・・助けてくれ!!』
男が大の字で泣き叫ぶ
『助けてと言われた敵にどうしたのかな? やめなかったよね』
マルスが笑顔で言う
『この!!』
男がマルスに剣で突き刺しにくると、マルスがかわして腕を掴むと、地面に何回か叩きつけて、グルグル回してから投げ飛ばす
『マルス師匠が一番強いですよ! ワザワザ師匠に手を出すなんて愚かです』
メトリシアが笑顔で言うと、回復させる
『動くな!!動いたらメトリシア姫を刺すぞ!!』
男がメトリシアに剣を向ける
『ギャーーーーー!』
ヒストリアが腕を掴みへし折る
『メトリシア様に剣を向けたからには、この程度で済みません!!』
ヒストリアが言うと、もう片腕をへし折る
『やめてくれーーー』
男が泣きながら言う
『指から全部砕いてね』
マルスが微笑みながら言うと、ヒストリアが丁寧に指の骨を折り始める
周囲の兵士から、公爵軍兵士が青ざめて、マルス達を見ていると、男が泣きながら、必死に公爵家の内情を喋り始める