レトリアル・クレトリア王国到着
翌朝、甲板を見たレティナがやってくる
『クラゲ小さくなっちゃった!!』
『乾燥したのですね、水分が無くなると小さくなります』
アニーが微笑みながら言うと、見に行く
『良い具合ですね、夕方には完成しますね』
アニーが微笑みながら言う
『美味しいのかな?』
レティナが興味津々に聞く
『楽しみにしておいてください。私もまだ作った事無いので』
アニーが笑顔で言う
『はーい! アニーお姉ちゃん』
レティナが笑顔で言う
『マルス師匠、レトリアル・クレトリア王国の領域に入りました! 周囲は警戒してます。航路について相談が有るので、艦橋に来てください』
エビリアが真剣に言うと、艦橋に向かう
『マルス、レグザレスト公爵領域を迂回して、南側から王都に向かう方が安全ですけど、どうしますか?』
リリシャが真剣に聞く
『内戦しているなら、どこが戦場になっているのかな?』
マルスが真剣に聞く
『通常北側か、公爵領域を通過するので、南側は使われてませんが・・・魔物が多く、海流の流れが急なので危険が有ります』
メトリシアが真剣に言う
『南側だね!! 魔物出てこい!!』
キリシアが笑顔で叫ぶ
『決定だね、エビリア、航路の確認を頼んだよ。一度シルフィード号で航路を見てくるかな?』
マルスが笑顔で言う
『そうですね。軍隊がいないことを望みます』
メトリシアが笑顔で言うと、シルフィード号に乗り込み、上空から海の様子を見に行く
シルフィード号で一周して戻ってくると、ウンディーネ号は速度を上げて、海峡を通過する
『ここからは、どのぐらいで到着かな?』
マルスが真剣に聞く
『明日の夕方には、王都周辺に到着します』
エビリアが笑顔で言う
『メトリシア、明日の朝、シルフィード号で先に向かおうか? 状況確認だね』
マルスが真剣に言う
『はい! マルス師匠!! どんな状況か解らないので、上空から訪問の方が良いです』
メトリシアが真剣に言うと、全員同意する
翌朝、マルスとリリシャとメトリシアとフローネとケニスとヒストリアとオルガーとオリスとイースと外交担当と英雄騎士隊4人がシルフィード号で王都を目指す
『え!! 王都が・・・』
メトリシアが呟く。荒廃した王都が見えている
『戦争の跡か・・・あの旗は、レグザレスト公爵家かな?』
マルスが王都に掲げられている旗を見て言う
『伯母様・・・』
メトリシアが涙目になる
『少し東側を見て回るしか無いね』
マルスが真剣に言うとシルフィード号は、島に近付かないで、周囲を見て回る
『マルス師匠!あそこ!! 砦で戦闘しています!! 攻めているのは・・・公爵軍です!! 砦の旗印は、レトリアル・クレトリア王国の旗です』
ケニスが見付けて大声で言うと、みんな見ている
『危ないですね・・・完全包囲され、いつ落ちてもおかしくないです』
リリシャが真剣に言う
『フローネ先生、あの砦の上を通り越してください、ちょっと聞きに行ってきます』
マルスが笑顔で言う
『無茶はしないでくださいね。怪我したら、レトリアル・クレトリア王国が消滅しますので』
フローネが苦笑いして言う
『え? どうしてですか?』
マルスが真剣に聞く
『マルスの敵討ちと言ったら、弟子達が島を消滅させますよね』
フローネが真剣に言う
『はい! 消滅させます』
リリシャが笑顔で言うと、マルスが苦笑いする
『じゃあ行ってくる』
マルスが真剣に言うと、シルフィード号から飛び降りて砦の屋根に着地する
砦内に入ると、数人いる部屋を目指す
『すいません、メトリシアの叔母様はここにいますか?』
マルスが部屋に入り聞く
『何者!! 王妃様を守るぞ!!』
女騎士が叫ぶと剣を抜き斬りかかる。マルスはかわしながら腕を掴み投げ飛ばす
『囚われの身になるぐらいなら!!』
女性が短剣を抜く
『えーと、これを渡したいだけど、クライドルト王国からの親書です』
マルスが苦笑いして手紙を出すと、床に置いて離れる
『え! この紋章・・・』
女性が恐る恐る手紙を拾い紋章を見ると、読み始める
『どうやって中に入ったのですか?』
女性が驚きながら聞く
『シルフィード号から飛び降りましたよ。メトリシアの伯母さんは、ここにいますか?』
マルスが笑顔で聞く
『何故メトリシアの名前が?』
女性が真剣に聞く
『王妃様!! 門が破られます!! ん? 何者だ!!』
騎士が入ってくると、マルスを見て怒鳴り剣を向ける
『やめなさい! クライドルト王国からの使者です!! 』
女性が真剣に言う
『どうやって、ここに!! 』
騎士が剣を構えながら言う
『面倒だな・・・シルフィードに停戦するように伝えるように言って!』
マルスが呟くと、シルフィード号が降下してくる
『我が主より、停戦を呼び掛けるように連絡だ』
シルフィードが真剣に言う
『停戦ね・・・喧嘩売られるの覚悟の上で呼び掛けるのね』
リリシャが微笑みながら言うと、英雄騎士隊員が外に出て大声で呼び掛ける。シルフィード号が門の前にくると、公爵軍から次々と矢や魔法が放たれるが、バリアに当たり全て弾かれる
『大変です!!ひひひひっ飛空艇が門の前に降下してきました!! ててててっ停戦を要求しています』
兵士が慌てて入ってくる
『ひひひひっ飛空艇!! 何故!! あ! 空から飛び降りた・・・』
王妃がマルスを真剣に見つめる
『シルフィード号です。』
マルスが笑顔で言うと、王妃は慌てて外を見に行く
『飛空艇・・・あれなら脱出も可能・・・使者の方! お願いです! 子供達をクライドルト王国まで亡命させてください!』
王妃が真剣に言う
『亡命? やっぱりそんなに状況悪いのですね・・・みんな集まったら、説明してくださいね』
マルスが笑顔で言うと、シルフィード号に次々と光線が撃ち込まれ始める
『あれは・・・憎き魔道兵器・・・』
王妃が恨めしそうに見て言う
『魔道兵器・・・オルフェスタ・ガゼルドの仕業かな? シルフィード号に効かないけど』
マルスが笑顔で言う
公爵軍から豪華な鎧を着た者が出てくる
『クライドルト王国飛空艇に次ぐ!! 武器を捨てて降伏せよ!! 魔導船オーディバゼル号で貴様の国の港を全て海の藻屑にするぞ!!』
男が怒鳴る
『クライドルト王国第2王女メトリシア・クライドルトの名の元に伺います!! 宣戦布告と受け取っても良いのですね!!』
メトリシアが大声で言う
『ワッハッハッハ!! ワザワザ人質がやって来たぞ!! 魔道砲の威力、思いしるが良い!!』
男が叫ぶと、光線がシルフィード号目掛けて放たれる。光線がシルフィード号のバリアに当たり、衝撃波が周囲に伝わる
『何故!! 効かない!!』
男が驚き叫ぶ
『宣戦布告受け取りました!! もう容赦しません!! 覚悟しなさい!!』
メトリシアが大声で言う
『スリープフィールド』
メトリシアが魔法を使うと、豪華な鎧を着た男とその周囲の兵士達が倒れ、眠り始める
『メトリシア、全員眠らせてから、お仕置きですね』
リリシャが微笑みながら言うと、次々と魔法を使い始める




