建築開始
翌朝、ガシリオがやってくる
『マルス、案内に来たぞ』
ガシリオが笑顔で言う
『よろしくね』
マルスが笑顔で言うと、マルスはローブと杖を持って、瓦礫の土地に向かう
『マルス、この瓦礫も使って良いが、警備は、数人付ける』
ガシリオが瓦礫を置いてある土地に案内すると、説明をしてくれる
『マルス師匠、この3つから作りますか?』
ミリアが図面を見ながら言う
『そうだね。屋上に飛空艇着陸場所が確保出来るからね』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが微笑みながら図面を見ている。マルスがアースコントロールで建物の壁を作り出す
『こんな感じかな?』
マルスが呟くと、中を歩いて、広さを見ている
『ガシリオ、人が近付かないように、警備を頼んだよ』
マルスが笑顔で言う
『わかった・・・マルスが杖を持つなんて、初めて見たぞ』
ガシリオが真剣に言う
『今回は魔力量が必要だから、かなり本気かな?』
マルスが笑顔で言う
『マルスの本気なんて、中々見れませんから、楽しみですね』
リリシャが微笑みながら言う
『はい、リリシャ師匠!! マルス師匠、いつも素手で、魔法を使うから、本気は見れません』
メトリシアが真剣に言う
『まずは、瓦礫の種類別けからしていこう、みんな瓦礫を運んできて、別けたら、リリシャはモデリングで四角いブロックに変えてね』
マルスが笑顔で言うと、マテリアルコンバージョンとセパレートとモデリングを使い、次々と瓦礫の形を変えていく。リリシャは四角いブロックに変えて、エミールが積み上げている
2日後、瓦礫を片付け終わると、マルスは、地面にアースコントロールで穴を堀り始める
『下水道は、ここに無いから、あそこから向こうに伸ばして・・・ここから太くしたら良いかな?』
マルスがぶつぶつ言いながら、穴を掘ると、リリシャが石の塊を持ってくる
『マルス、どのぐらいにしたら良いのですか?』
リリシャが微笑みながら言うと、マルスが受け取り、モデリングで筒状に変形させる
『リリシャ、こんな感じで頼んだよ』
マルスが笑顔で言うと、エビリアとクレスタが石を次々と持ってくる。リリシャが楽しそうにモデリングで変型させて、地面に置くと、マルスが、次々と繋ぎ合わせて下水道に接続させる
下水道が完成すると、3つの建物の地下をアースコントロールで掘り始めると、すぐに石材を変型させて、基礎を打ち込み、床と壁を作り始めると、紋様魔法と紋章魔法を書き込み始める
5日後、建物が完成する
『マルス、練習場完成ですね』
リリシャが嬉しそうに言う
『魔法練習沢山出来るけど、リリシャの魔法に耐えられないかも』
マルスが呟く
『壊さないように気を付けます』
リリシャが嬉しそうに言う
『マルス!! 鍛練出来る!!』
キリシアが、訓練場の2階から大声で言う
『壁は壊さないでね!』
マルスが笑顔で言うと、エミールが笑い始める
『壊せるのですか?』
リリシャが真剣に言う
『いつかは壊せるよ・・・魔法練習しなかったら』
マルスが笑顔で言うと、中に入り説明を始める
『マルス・・・反則ですね・・・魔力を吸収して、壁を強化なんて』
リリシャが苦笑いする
『我が主は、天才だ・・・ここまで再現するとは』
シリウスが呟くと、マルスは、建物の内容を説明する
『一番右側の1階が基礎訓練場で、2階が接近戦訓練場、3階が休憩室で、屋上への階段が有るよ。真ん中は、1階が魔法練習場と休憩室、2階が付与魔法の魔方陣が3つ、3階は魔道具置き場の予定です。左側は、1階が、魔法練習場に、大鍋使用可能な魔法薬作成スペースで、2階3階は、魔法薬や薬草の保管庫のつもりだよ』
マルスが笑顔で説明する
『フフフ、魔法薬作り放題ですね』
リリシャが笑顔で言うと、嬉しそうに部屋の中を見て回っている。クーレセス号が着陸して、着陸スペースを確認する
『住むのは、ここにしますか?』
メトリシアが真剣に聞く
『リリシャ、どうする?』
『家は、今の所が気に入っています。それに、迷宮から遠くなりすぎます』
リリシャが笑顔で言う
『引っ越しは嫌かな』
キリシアが笑顔で言う
『じゃあ、こっちは、巨大倉庫かな? 来客用の部屋でも良いかな?』
マルスが考え始めると、みんな微笑んでいる
10日後、コの字に大きな建物が完成する
『気空挺も格納出来たから、完成だよ』
マルスが笑顔で言う
『住む気が無いと言いながら、完全に住む気ですよね?』
メトリシアが真剣に言う
『魔法研究所かな? 卒業して帰ってきたら、研究する場所を作った方が良いかなと、思ったよ』
『マルス、奥の方が書庫ですよね、1階の本を読むスペース20人分ぐらいですけど、何人弟子を集めるつもりですか?』
リリシャが苦笑いしている
『え!! 今でも、リリシャ、フローネ先生、エミール、エレーヌ、ミリア、エビリア、クレスタ、リシリア、アニー、ナディア、イリア、レディナ、エリカ、エレリア、シーリス、カミラ、ソリナ、メトリシアだよね?』
マルスが真剣に言う
『え! あ!! そうです!!』
リリシャが考えながら苦笑いする
『良く考えたら、凄い人数!!』
キリシアが笑い始める
『食堂も風呂も厨房も必要になるから、こっちに住む人も、必要かも知れないから、部屋も作ったよ』
マルスが真剣に言う
『そうですね・・・手狭になります』
エミールが真剣に言う
『下女や下男を引き取って、屋敷の管理も必要だよね、それに、馬車の納屋も必要だよね』
マルスが真剣に言う
『マルスも完全に住む気ですね・・・』
リリシャが真剣にマルスを見ている
『え? こっちに住まないよ、みんなと一緒だよ』
マルスが真剣に言う
『それなら良いけど・・・屋敷も改築しないと、厨房が手狭ですね』
リリシャが真剣に言う
『そうだね、あの大型付与魔方陣も、要らなくなったから、卒業して帰ってきたら、改築しようか? 元隊長の家の辺りを工房にして、屋敷を広げようか?』
マルスが真剣に言う
『マルス、お願いね』
リリシャが微笑む
『約束だよ』
キリシアが笑顔で言う
『それまでに、更に強化する方法を考えておくよ』
マルスが笑顔で言う