騎士学院で練習開始?
2日後、マルスは、ヘルトと英雄騎士隊員とメトリシアとケニスとルキア達クラスの人を連れて騎士学院に向かうと、騎士学院の生徒がグラウンドに集まっている。ヘルトは、騎士学院長に話を始める
マルスはゼダルを見付ける
『マルス、これは意味が解らないが、何を始めるのか?』
ゼダルが真剣に聞く
『簡単ですよ、警備隊と同じになるだけです』
マルスが笑顔で言う
『そう言う事か・・・ボコボコにする為か?』
『そうだよ! 300人ぐらいかな?』
マルスが笑顔で言う
『そうだ!! ヒストリアだけは、別格だがな!』
ゼダルが真剣に言う
『騎士団長よりかなり強くなったからね』
『そう言う事か・・・勝てる訳無いな。あの洗練された闘気、達人レベルだ!』
ゼダルが笑顔で言う
『まずはどうしますか?』
ヘルトが戻ってくると、学院長と講師達も集まっている
『講師からね。 隊員頼んだよ!1人で講師を叩き潰して』
マルスが笑顔で言うと、英雄騎士隊員が苦笑いしながら前に出ていく
『もし、叩き潰せなかったら、後で訓練します』
ケニスが笑顔で言うと、英雄騎士隊員が苦笑いする
(絶対にヤバイ!! あの目本気だ!! 殺される)
講師達が英雄騎士隊員に斬りかかると、闘気をまとい、弾き飛ばして進み、最後の1人を弾き飛ばすと、周囲を見てから戻ってくる
『不甲斐ない!! 講師がこれだから、騎士のレベルが低い!! しっかり学べ!!』
ヘルトが大声で言うと、学生達が青ざめている
(あれは・・・本当に人間の動きなのか!!)
『あの騎士は何者ですか?』
学院長が青ざめながら聞く
『英雄騎士隊員だ! 良く聞け!あのレベルでもリベリア警備隊に勝てない!! 騎士のレベルが低すぎる!! しばらくの間、英雄騎士隊員が学生の鍛練に付き合う!! 更に魔法学院の生徒が、回復魔法で回復してくれるから、怪我をしても、気にせず鍛練しろ!』
ヘルトが大声で言う
『じゃあみんな、講師達を回復ね』
マルスが笑顔で言うと、全員回復魔法を使い始める。メトリシアとミリアが注意して回る
生徒達がクラス毎に英雄騎士隊員に挑み、ボコボコにされていくと、魔法学院の生徒が回復して回る
『本当に完全にボコボコだな・・・』
ヘルトが呟く
『つまらないね。英雄騎士が負けないから』
マルスが呟く
『ヒストリアにボコボコしてもらいますか?』
ケニスが微笑みながら言う
『最後に全員の訓練だね』
マルスが笑い始める
『ヒストリア! ちょっと戦いの見本を見せてあげなさい』
メトリシアが笑顔で言う
『はい、メトリシア様!!』
ヒストリアが笑顔で言うと、ケニスが英雄騎士隊員を呼ぶ
ヒストリアと英雄騎士隊員が向かい合うと、ゼダルが合図をすると、闘気をまとい、打ち合いを始める
ヒストリアが、英雄騎士隊員の剣をかわすと、鋭く剣を振る。英雄騎士隊員が後ろにかわして、剣を振り上げると、ヒストリアはかわしながら、間合いを詰めて凪払うと、腹に一撃が当たる。後ろに吹き飛んで英雄騎士隊員が転がる
『大丈夫ですか? ありがとうございます』
ヒストリアが笑顔で言うと、英雄騎士隊員が立ち上がり頭を下げる
『これが目指すレベルだ!! しっかり闘気を学ぶように!!』
ヘルトが大声で言うと、学生達が呆然としていると、マルスがゼダルに耳打ちする
『良く聞け! 達人に近付くためには、闘気鍛練が必要だ!! 毎日の鍛練こそ、達人に近付く一歩である!!』
ゼダルが大声で言う
『はい!!』
生徒達が真剣に返事をすると、解散して、魔法学院に帰る事にする
魔法学院の教室に戻る
『あれが騎士のレベルだ! 回復魔法の練習には良かったかな?』
マルスが笑顔で言う
『はい! マルス様!!』
生徒達が笑顔で言う
『回復魔法は、魔力制御の鍛練に良いから、頑張るように』
マルスが笑顔で言う
『質問です。もしかして、回復魔法の練習の為に、騎士学院の生徒を実験台に?』
生徒が真剣に聞く
『騎士の成長が無いからだ!! これから自習よりも、回復魔法練習が増えるから頑張るように』
マルスが笑顔で言う
『マルス様、ハッキリ言った方が良いです。ボコボコにして、回復魔法練習の実験台にしていると!!』
ルキアが笑顔で言う
『相手が騎士だったら、正直に言うけど、生徒は可哀想だよね』
マルスが笑いながら言うと、全員が笑い始める
屋敷に帰る
『マルス師匠、お帰りなさい』
ソリナが微笑みながら言う
『ソリナさん、ただいま・・・あれは?』
マルスが騎士達を見て苦笑いする
『ケーレス君が騎士から一本取ってしまって、デストラさんがキレて、キリシア様に騎士を鍛えて欲しいと、言ってしまったようです。』
ソリナが苦笑いして言う
『エリカが帰ってきたら、回復魔法の練習かな?』
マルスが笑顔で言うと、ソリナが笑い始める
『デストラさん、キリシアに訓練をお願いするなんて、良かったの?』
マルスが笑顔でデストラに聞く
『え! えーと、後悔している・・・』
デストラが小声で言う
『ケーレス、レーゼン、良く頑張ったね』
マルスが笑顔で言う
『はい! マルス様、初めて騎士様から一本取れました! 』
ケーレスが満面の笑顔で言う
『ちょっと闘気を練って見ようか?』
マルスが笑顔で言うと、ケーレスとレーゼンが闘気を練り始める
『良く練れているね・・・ケニス、部分的にまとえると、思うけど、どうしようか?』
マルスが笑顔で聞く
『良いと思います。2人共努力を惜しみません』
ケニスが微笑みながら言う
『ケーレス、レーゼン、教えるから、訓練場に行くよ』
マルスが笑顔で言うと、訓練場に向かい、闘気を部分的にまとうコツを教え始める
ケーレスとレーゼンが、訓練をしながら、マルスが指摘を続けている
『ケーレス、レーゼン、動きも良くなったから、騎士をボコボコにするよ』
マルスが笑顔で言うと、ケーレスとレーゼンが笑顔でついてくる
『キリシア、騎士を2人頂戴! ケーレスとレーゼンと訓練させるから』
マルスが笑顔で言う
『そこの2人使って』
キリシアが笑顔で言うと、騎士が苦笑いしている
『デストラ、まさか騎士が15歳の少年より弱いなんて有ったら、大変だよね』
マルスが笑顔で言う
『え! 当たり前だ!! 騎士団の精鋭が負けるなど、許されない』
デストラが真剣に言う




