オルセント王国からの帰り道
マルス達は、オルセント王都に戻ると、国王にセクラと共に報告する
『これで戦争は終わったのだな・・・民を戦いに巻き込まなくて済むのか』
国王が真剣に言う
『リベリアの英雄様、本当にありがとうございました』
王太子が真剣に言う
『面倒事は、もう持ち込まないでください』
メトリシアが真剣に言う
『解りました。リベリアの英雄様の伝承は残します。セクラから聞いたが、リベリアの英雄譚が完成したら、是非、我が国にも写しをください』
国王が真剣に言う
『解りました。御父様に伝えておきます』
メトリシアが真剣に言う
『メトリシア! 何それ!!聞いてないよ』
キリシアが真剣に言う
『キリシア師匠が許可しなかったら、いつまでも表に出ません』
メトリシアが笑顔で言う
『それなら、良いのかな? 有名になりたくない!』
キリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す
数日間オルセント王都を散策して、素材や調味料や食料を買うと、飛空艇に乗せて帰る準備をする
『マルス様、また会えますか?』
セクラが真剣に聞く
『次は、あの2隻の修理に来ます』
マルスが笑顔で言う
『あ! その時また会えますね』
『セクラ様、オルセントと仲良くしてくださいね』
『はい、マルス様』
セクラが笑顔で言うと、マルス達は飛空艇に乗ると、シルフィード号は、上昇を始めると、西に向かって飛び始める
『エルシューティングはここでお別れかな?また遊びに行くからね』
マルスが笑顔で言う
『我が主、あの地は守り抜くと約束する』
『頼んだよ』
マルスが笑顔で言う
『また乗りに来るからね』
キリシアがワイバーンの頭を撫でながら言う
『キュルルルルル』
ワイバーンが鳴く
『またね』
キリシアが笑顔で言う
『キリシア殿、楽しみにしていると言っている』
シルフィードが真剣に言う
『解っているよ!!』
キリシアが笑顔で言うと、ワイバーンが飛び立つ
『ワイバーンも守ろう』
エルシューティングが言うと、ワイバーン達と南に飛んでいくのをみんなで見ている
飛空艇が西に飛んで、エレストリアクレイス王国に向かう
『え? あれは軍隊? 王都に近付いている?』
キリシアが真剣に見ながら言う
『あそこに軍隊がいます』
エビリアが真剣に言う
『旗からエレストリアクレイス王国軍です』
クレスタが真剣に言う
『面倒事だね。キリシア』
マルスが言う
『ついでに倒して帰るよ』
キリシアが大声で言う
『みんな良いかな? 叩き潰す?』
マルスがみんなに聞く
『レセナ姫の為に潰して帰りましょう』
リリシャが微笑みながら言う
『はい、リリシャ師匠!!』
ミリアが笑顔で言うと、みんな笑い始める
マルスとキリシアが地上に降りる
『何者だ!!』
バゼルノアス王国の兵士が武器を構えて言う
『聞きたいだけど、エレストリアクレイス王国に侵略中ですか?』
マルスが笑顔で聞く
『大人しく捕まれ!! 捕らえよ!!』
兵士が言うと、兵士が武器を向ける
『聞いているんだけど、答えろ!!愚かな!バゼルノアス王国軍!!』
キリシアが大声で言う
『我らを愚弄するとは!! 殺せ!!』
兵士が怒鳴ると、兵士達が武器を構えながら突撃してくると、キリシアが容赦なく弾き飛ばし始める
『あーーー! 喧嘩売られちゃった!』
マルスが笑顔で言うと、兵士がマルス目掛けて突撃してくると、見えない壁にぶつかり倒れていく
『マルス、手を抜きすぎ!! 数が面倒!!』
キリシアが弾き飛ばしながら叫ぶ
『楽しそうに笑っているよ』
『ん? 雑魚だから、どうでも良いかな!』
『じゃあ、あの後ろから来る騎士は、眠らせるね』
『好きにして!!』
キリシアが笑顔で言う
『スリープフィールド』
マルスが魔法を使うと、騎士と馬が次々と倒れていくと、マルスは近付き、さらに奥にいる兵士達を眠らせて進む
『マルス!! 全部眠らせたら、私の分が無い!!』
キリシアが追い掛けてきて怒鳴る
『キリシアの分は、あそこの大将のお仕置きで良いよね』
マルスが笑顔で言うと、横に並び進んで来る兵士達の後ろを見ている
『面倒!! 雑魚は任せた!!』
キリシアが笑顔で言うと走り出すと、マルスも走り出す
『スリープフィールド』
マルスが魔法を連続で放ち兵士達が寝ていく
キリシアが本陣に近付くと、魔法と矢が飛んでくる
『マルス!!面倒!!もうあげる!!』
キリシアが叫ぶ
『スリープフィールド』
マルスが魔法を使うと、次々と兵士が倒れていく
シルフィード号が着陸する
『マルス師匠!! 凄いです!! キリシア師匠と2人で全滅です』
メトリシアが笑顔で降りてくる
『エレストリアクレイス軍は?』
マルスが笑顔で聞く
『斥候が戻っていったら、騎士がこっちに向かって走ってきています』
メトリシアが笑顔で言う
『じゃあ、こいつらお仕置きしておいてね』
マルスが笑顔で言うと、エレストリアクレイス軍の方を見ている
騎士が走ってくると、一部の騎士が急いで戻っていく
『英雄様!! 何が起きたのですか?』
騎士がキリシアとマルスを見て言う
『ん? 帰り道、軍隊がみえたから、ついでに潰した』
キリシアが笑顔で言う
『あ! 眠らせたらだけだから、早く拘束しておいてね』
マルスが笑顔で言う
『へ? ついでに? バゼルノアス王国主力軍を!!』
騎士が苦笑いする
『早く拘束しないと、起きちゃうよ』
マルスが笑顔で言うと、騎士達が慌てて、周囲を確認して集め出すと、マルスとリリシャとエミールとエビリアとクレスタが岩の壁を作り始める
『英雄様!! 援護ありがとうございます』
騎士団長が笑顔でやってくる
『それで、状況は?』
マルスが笑顔で聞く
『国境が破られ、何とか時間稼ぎの為に布陣してました! 現在、王太子殿下率いる、再編中の軍勢が、こちらに向かっています』
騎士団長が笑顔で言うと、国境の戦いの詳細も聞く
『マルス、潰してから帰ろう!』
キリシアが笑顔で言う
『そうですね。魔導兵器使う国なんて潰してしまいましょう』
リリシャが微笑みながら言う
『ん? 決定したの?』
マルスが微笑みながら言う
『本当に一番ダメなタイミングで戦争をしたのですね』
フローネが苦笑いする
『は? 潰す? バゼルノアス王国と戦うのですか?』
騎士団長が笑顔で言う
『ちょっと王都に乗り込んで、王族を捕まえてきますね』
マルスが笑顔で言うと、全員大笑いすると、騎士団長が不安で苦笑いしている
(え? 何? 何か起きるのか?)