オルセント王国で休息
『マルス何していたの?』
キリシアが戻ってきたマルスを見て言う
『ベガレセルを捕らえに行ってきた』
マルスが笑顔で言う
『え? ベガレセルいたの!!』
『外交担当がベガレセルの記憶を消していたから、多分そいつが犯人かな?』
マルスが笑顔で言うと、説明をする
『記憶を消していた!! ズルい!! だけどマルスの方が数倍ズルい!!』
『え? キリシア、自分はズルしてないよ』
『ズルしてないよ』
マルスが真剣に抗議をする
『ズルはマルスが一番だよ!! 魔法が効かないから!!』
キリシアが笑いながら言う
『防具が有るからね』
『だから、ズル!!』
キリシアが笑いながら言う
『キリシアもズルだね、防具持っているから!!』
『え? 私もズルだった?』
キリシアが苦笑いする
翌朝、セクラから状況を聞くと、キリシア達がお仕置きを始める。ミリアとメトリシアが回復魔法を使い続けている。マルスはシルフィード号で魔導書を読んでいる
『マルス師匠、完成しました。確認してください』
エミールが笑顔で言うと、本を持ってくる
『エミールの魔導書、完成したんだね』
マルスが笑顔で言う
『マルス師匠の初級魔導書です。』
エミールが笑顔で言う
『え? どうして?』
『マルス師匠、魔導書作らないですよね? だから、まとめておきました』
エミールが笑顔で言うと、後ろでエレーヌが微笑んでいる
『マルスが作らないからですね。弟子が代わりに書いても問題は無いですね』
フローネが微笑みながら言う
『エミール、ありがとう。確認するよ』
マルスが笑顔で言うと、魔導書を真剣に見ていく
『初級魔法の詠唱と魔法の内容も良いね。アローやカッターやスモールボールやボールやストームが正確に書いてある』
マルスが笑顔で言う
『はい、マルス師匠。数年でこんなに魔法を使えるようになっていました』
エミールが笑顔で言う
『書き写しした魔導書です。大賢者研究室に寄贈します』
エレーヌが笑顔で言う
『それは良いね。全員が書き写しして、勉強になるね』
マルスが笑顔で言う
『リーベル、監視緩すぎますね・・・賢者を量産してしまいますね』
フローネが微笑みながら言う
『レズオス様も、マルス師匠がエリカに魔法を教えないようにしていたのに、魔法を教えたせいで、訓練場の壁を壊して怒られそうになっていました』
エレーヌが微笑みながら言う
『レズオス・・・知識は教えすぎたらダメですね・・・注意しないと』
フローネが苦笑いする
『もう手遅れです。エリカを研究会に入れました。エリカも、王妃様が両親にかなり嫌みを言ってくれて、親類から文句が言えないようにしてくれています』
『不治の病で追放などする方が悪いですね』
フローネが真剣に言う
『私も不治の病で実家に帰ってしまいましたけど』
リシリアが笑顔で言う
『あ!! そうでしたね・・・私も実力不足でしたね』
フローネが苦笑いすると、リシリアが笑い始める
『全部、エミールの努力のお陰だね』
マルスが笑顔で言う
『え? 私の? 何故ですか?』
エミールが苦笑いする
『エミールを治すために調べたからね。だから、不治の病の原因も全部解ったし、治し方も解ったからね』
マルスが笑顔で言う
『あ!! そうでした! 私が一番最初でした。あの時は辛かったです』
エミールが笑顔で言う
『そうでしたね。もう当たり前のようにしていますが、大発見と言っていた時が懐かしいですね』
フローネが微笑みながら言うと、みんな笑顔で頷いている
夜になると、キリシア達が戻ってくる
『どうだった?』
『ベガレセル本人だったよ!! 念入りにお仕置き追加しておいた』
キリシアが笑いながら言う
『人を不幸にした罪を償って貰います』
リリシャが微笑みながら言う
『オルセント王国は、正式にクライドルト王国に謝罪するそうです。魔工王国を独立させるので、それで謝罪代わりにするそうです』
メトリシアが笑顔で言う
『それは良かった。後は、オルフェスタ・ガゼルド王国に責任をとって貰おう』
マルスが笑顔で言う
『一気に王都で国王をお仕置きするよ!!』
キリシアが笑顔で言う
『早く行って、帰りましょうね』
リリシャが笑いながら言うと、全員が笑っている
翌日、準備をすると、シルフィード号とオルセント号が飛び立つ。後ろからクーレセス号とベアーズ号とエルシューティングがついてくる
『あの戦力と戦争するのか・・・絶対に戦いたくない』
国王が呟く
『リベリアの英雄・・・全部助けられましたが、自分達は何もしてないですよね』
王太子が苦笑いする
『それを言うな・・・重臣の裏切りにベガレセルの正体・・・何も気付かなかった・・・リベリアの英雄が英雄だから仕方無い』
国王が真剣に言う
『フフフ、セクラ頑張りなさい。マルス様の側室でも許しますよ』
王妃が笑顔で言う
『側室か・・・国の威信が無いが、仕方無いだろう・・・あの美人の集まりでは』
国王が真剣に言う
『認めてしまいましたね』
王妃が微笑みながら言う
『占領した領地で国を作って欲しいぐらいだ』
国王が真剣に言う
『クライドルト王国が許さないでしょう』
王太子が真剣に言う
『交渉するしか無いな』
国王が真剣に言う