つかの間の休憩
翌朝、シルフィード号とクーレセス号とオルセント号が出発すると、ベアーズ号も飛行してついてくる
夕方、王都が見えてくると、降下して、セクラが許可を貰いに行くと、王城の裏に着陸する。エルシューティングも着陸する
『ドラゴンまで来るなんて』
王太子が驚きながら言う
『御兄様、美味しい料理が欲しいそうです』
セクラが笑顔で言う
『トラゴンは聞いてないぞ』
王太子が苦笑いして言う
『マルス様のお友達です。マルス様に喧嘩売るなら、ドラゴンを倒すつもりで喧嘩売ってください』
セクラが笑顔で言う
『絶対に無理だ!! 仲良くして欲しい!!』
王太子が苦笑いして言う
『はい、マルス様と仲良くします。』
セクラが嬉しそうに言う
『えーと、後、あの飛空艇・・・どこのだ?』
『ベアーズは、魔工王国からマルス様に譲らせました! マルス様は、数日で直して一緒に飛んで来ました』
『・・・そうか、直したのか? この戦力で戦うのか? 殲滅するつもりなら、一瞬で王城が消し飛ぶな』
王太子が呟くと、国王が笑顔でやってくる
『リベリアの英雄様、オルフェスタ・ガゼルド王国の停戦ですが、断るつもりです。』
国王が真剣に言う
『美味しい料理食べたら、王都まで散歩に行ってきます。喧嘩売られたら、王城を吹き飛ばして戻ってきます』
リリシャが微笑みながら言う
『本当にやりそう・・・』
国王が呟くと、ルーセントを見る
『国王陛下、ドラゴンに一騎討ちで勝って、ドラゴンを仲間にしたようです。あの戦闘の跡を見たら、喧嘩を売ったら終わりです。ゴーレム数百体を殲滅して、楽しかったと、言うような方ですから』
ルーセントが真剣に言う
『そうか・・・報告は受けたが、重臣共が文句ばかりでどうにもならない』
国王が苦笑いする
『この書類を預けますね。研究施設で発見した裏切り者の名前入りです』
メトリシアが笑顔で言うと、国王は資料を読み始め、溜め息をする
『どうしたのですか?』
王太子が真剣に聞くと、国王が手紙を手渡す
『こんな・・・重臣が買収されているのが解ります・・・こんな事で、国は守れるのか?』
王太子が落ち込みながら言う
『美味しいご飯をお願いします』
キリシアが笑顔で言う
『今日は楽しんで欲しい』
国王が笑顔で言うと、セクラが嬉しそうに笑っている
アニーは嬉しそうに厨房で料理の作り方を見学させて貰い、料理人に色々聞いている
『美味しそう』
キリシアが並ぶ料理を見て笑顔で言う
『キリシア、招待だから、御行儀悪いですよ』
リリシャが微笑みながら言う
『あ!! そうだけど、美味しそう』
『そう言えば、みんな貴族出身だから御行儀良いよね。レディナ見習うようにね』
マルスが笑顔で言う
『はーい、お兄ちゃん』
レディナが笑顔で言うと、イリアとシーリスと一緒にいる
『姉妹みたいで良いですね』
リリシャが微笑んでいる
『可愛いです』
ミリアが言う
『可愛い妹です』
エビリアが笑顔で言う
『マルス師匠、私が会ったのも、あのぐらいでした』
エミールが真剣に言う
『あ!!私も』
ミリアが真剣に言う
『思い出しますね。2人と会った時の事を、2人とも自信の欠片も無い、絶望した目でした』
リリシャが微笑みながら言う
『え!! そうでした・・・』
ミリアが呟く
『冒険者の魔法使いの弟子は、嫌だと言ったよね。娼婦や奴隷より良いけど、選択肢が無いから嫌々だったよね』
エミールが微笑みながら
『え!! えーと、そうでしたが、今は幸せです』
ミリアが真剣に言う
『お兄ちゃーん早く』
レディナが笑顔で見ていると、全員席に着いて食べ始める
食事が終わる
『ベガレセルの情報は有ったのかな?』
マルスがセクラを見て言う
『ベガレセル? ・・・あれ? 聞いたような・・・』
セクラが考え始める
『ルーセントは、解るかな?』
『我が国を騙した、魔工王国の外交担当です』
ルーセントが真剣に言う
『え!! あ!! そうでした!! 何故忘れたのでしょうか?』
セクラが思い出して、苦笑いする
『セクラ姫様、王宮に戻ってから、会った人を教えてください、もしかしたら記憶を操作された可能性が有ります』
マルスが真剣に言うと、セクラは思い出しながら、話していく
『ルーセントさん、この人と会う時、ルーセントさんは一緒に居なかったのですよね?』
『はい、宮廷魔術師の話し合いに行ってました』
ルーセントが真剣に言う
『セクラ様、一緒にこの人に会いましょう』
マルスが真剣に言う
『はい、マルス様』
セクラが笑顔で言うと、セクラの案内で向かう
『セクラ姫様、何か御用でしょうか?』
外交担当が笑顔で言う
『話が有るのですが、ベガレセルの件です』
セクラが笑顔で言う
『え! そうですか・・・どうぞこちらへ』
外交担当がソファーに座るように勧める
『早速ですが、ベガレセルの件は、どこまで調べられていますか?』
セクラが真剣に言うと、男は指輪を触り魔力が流れ始める
『捜索は進めています』
男が笑みを浮かべながら言う
『そうで・・す・・・か・・・』
セクラが話し途中で眠り始めると、マルスも寝た振りをする
『小娘め!! 何度も面倒な!! 小僧が吹き込んで、記憶が戻るのか?』
男が呟くと、魔道具を持ってきて、セクラの頭に近付ける
『さっさと忘れろ!! 』
男が呟くと、魔道具を使おうとする
『そこまでにして貰おうか?』
マルスが睨みながら言う
『こここ小僧!! これでもう一回寝ていろ!!』
男が慌てて指輪を触り叫ぶと、マルスの鎧が淡く輝き出す
『睡眠は効かないよ』
マルスが笑顔で言うと、腕を掴み投げ飛ばす
『スリープリカバー』
マルスが魔法を使うと、セクラが目を覚ます
『え? 何が!!』
セクラが慌ててマルスを見る
『セクラ様、こいつが犯人だと思いますね、魔道具で眠らせて、その魔道具で、記憶の一部を消していたようです』
マルスが真剣に言う
『え!! じゃあ、ベガレセルの記憶が曖昧なのは、この男が記憶を消していたから!!』
セクラが驚き男を見る
『そんな事は有りません!! 本当です』
外交担当が慌てて言う
『あれーーじゃあセクラ様が何で寝ちゃったのかな? おかしいなぁ』
マルスが笑顔で言う
『疲れていたのでしょう』
外交担当が笑顔で言う
『ルーセント様どうしてでしょうか?』
マルスが入り口から覗いている、ルーセント達に言う
『すぐに取り調べます。セクラ様に魔道具で眠らせた後、言った言葉はしっかり聞きました』
ルーセントが扉を開けて、中に入ると、外交担当を睨みながら真剣に言うと、後ろで騎士が苦笑いしている
『終わった・・・』
外交担当が呟く
『ベガレセルは、あなたですね』
マルスが笑顔で聞く
『愚かな王を騙すのは簡単だった!! 魔工王国も簡単だった!! 』
外交担当が大声で言う
『セクラ様、ルーセント様、後始末頼みました。』
マルスが笑顔で言う
『マルス様、ありがとうございます・・・簡単に眠らされるなんて・・・何かされていたら』
セクラが考えながら言うと、少し震えている
『セクラ様も元気出してください』
マルスが笑顔で言う
『はい、マルス様・・・御父様に、この事を伝えてきます』
セクラが笑顔で言うと、騎士が男を拘束して連行して行くと、ルーセントが指輪と魔道具を鑑定して持っていく




