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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
12章 近隣諸国とオルフェスタ・カゼルド王国
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研究施設とバーレスカ後編

土煙がはれていくと、マルスの姿を視認する

『結界だと!!』

バーレスカが、怒り怒鳴る

『強いけど、バカだね・・・魔族の方が強かったよ』

マルスが笑顔で言う

『この人間!!』

バーレスカが怒鳴ると、炎を片手に集める

『クロノス!!』

マルスは剣に魔法を伝わらすと、バーレスカに接近して、横に剣を振り抜く、バーレスカは、炎をマルスに放とうとするが、剣で体を両断されると、炎は消し飛ぶ

『何故だ!! バカな!! 何故だ!!』

『時空魔法、クロノスの力だね、時を止めたなら、動かせば良いだけ、過信、慢心は、身を滅ぼすと言ったよね』

マルスが笑顔で言うと、両腕を斬り落とす

『バカな!! まさか!! 何故クロノスを!! この体を滅ぼすか!! 』

バーレスカが叫ぶと、魔力が集まると、バーレスカから透明な分身が現れる

『我をアンデット化させた罪!! 永遠の苦しみを与える!!』

バーレスカが叫ぶ

『バーレスカ・・・聖なる契約、天空の約束、光との契約に基づき、今ここに、光の滅びの力を行使せん、光の彼方に消し飛びなさい』

どこからか声が聞こえると、バーレスカの肉体の指輪が輝き、物凄い光の魔力が集まり、周囲を包み込む

『アーメリア!! 何故だ!! どうして!! あぁぁぁぁぁぁ!! 契約魔法!! 嫌だ!!消えたくない!! きゃーーーーーーーーーーーーー!!』

バーレスカの断末魔が、響き渡ると、光が集束して、バーレスカの肉体と思念体は消えて無くなる


『何が起きたの?』

マルスがシリウスに聞く

『あれは・・・契約型の魔法・・・それもアンデット化に反応するとは・・・あの魔力、アーメリア様の魔法、全てを浄化する最大究極魔法、アーメリア様は、アンデットになったバーレスカを許さない為に契約を・・・』

シリウスが説明をする

『偉大なる慈愛の女神、アーメリア様?』

『その通りだ、天空城に行けば、全てを明かそう』

シリウスが言う

『その前に魔族を倒した方が良いのかな?』

マルスが笑顔で言うと、建物から出てくる魔族を見る


『人間、バーレスカを滅ぼすとは・・・我が仲間を倒したのは、貴様か? 剣士にしては、やるな』

魔族が真剣に睨みながら言う

『強いね・・・バーレスカなど倒せる実力が有るんじゃないの?』

『人間、どうだ?我と手を結ばないか? 結界を解ければ、我は力を貸そう』

『嫌だね。結界を解いたら、魔族をまとめて相手するのは、無理だからね』

『人間、そうか・・・弱い愚かな人間を守る為か? 裏切られて、絶望に滅びを選ぶまで待とうか?』

『そうだね。絶望するかもね。だけど希望も有るからね。結界は有った方が良いかな?』

『人間・・・バーレスカとは違うか・・・残念だ!! 滅びよ』

魔族が言うと、水晶を砕いて、黒い影をまとい始めると、黒い玉をマルス目掛けて飛ばしてくる


マルスは、かわしながら、距離を取っていく

『人間、良い動きだ!! 飛空艇からの攻撃待ちか? 大きな力は、後の建屋が吹き飛ぶぞ!! 人間を消し飛ばしたいか?』

魔族が笑みを浮かべて言う

『あ!! バレた?』

マルスが苦笑いする

『魔将ヌクロスの攻撃をかわし続けた事を、あの世で誇るが良い』

魔族が笑いながら言うと、黒い触手が次々とマルスに襲いかかる

『魔導砲発射!!』

エレーヌが魔導砲を放つと、魔族に当たり黒い影が吹き飛ぶ

『このーーーーー!』

キリシアが叫びながら、飛び降りて、闘気をまとった一撃を魔族に放つと、魔族は肩から両断される

『バカな!! あんな魔道具を!! まだ我は滅びない!!』

ヌクロスが叫ぶと、マルスが接近して片手に集めた魔法を放つ

『シャイニングバースト!!』

ヌクロスは、閃光の中に消えていく。光が収まると、魔族は消滅している


『マルス!! 私の獲物がいない!!』

キリシアが大声でマルスに言う

『キリシア、建物中にまだ沢山人がいるよ!』

マルスが笑顔で言う

『出てこい!! 出てこないと! 全員叩き潰しにいくぞ!!』

キリシアが大声で怒鳴ると、人影が次々と飛び出してくる

『命だけでも助けてください!!』

男が叫ぶと、次々と出てきた人が、震えながら助けを求めてくる


シルフィード号からみんなが降りてくる

『キリシア師匠、お疲れ様です』

メトリシアが笑顔で言う

『マルス、キリシア、私の分は?』

リリシャが笑顔で言うと、みんな笑い始める

『リリシャの分は、無いかも』

マルスが苦笑いする

『そうなの? あの人達もらって良いかな?』

リリシャが微笑みながら言う

『降伏していますので、面倒です』

メトリシアが真剣に言う

『英雄騎士隊に仕事してもらおう』

マルスが苦笑いしながら言う

『あ!! 連れてきたのに、仕事何もしてないです!!』

メトリシアが笑顔で言う

『仕事させましょう』

クレスタが笑顔で言うと、呼びにいく


『マルス、どうしてバーレスカは、光に飲み込まれて消えたの?』

リリシャが真剣に聞く

『バーレスカ、自滅だね。アーメリア様の契約魔法だったみたい・・・シリウスしか解らなかったけど』

マルスが苦笑いすると、シリウスが説明を始める

『ん? クロノス? マルス教えてもらってないよ、後で教えてね』

リリシャが笑顔で言うと、全員笑い始める

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