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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
12章 近隣諸国とオルフェスタ・カゼルド王国
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激戦

ワイバーンは、魔導砲の光を感じ取ると、慌てて急降下する

『え! なにーーーーー!』

キリシアが叫ぶと、光の筋が、上を通りすぎる

『魔導砲!! 危なーーー!! 潰しにいくよ!!』

キリシアが大声で言うと、もう一筋の光がシルフィード号のバリアに当たる

『もしかして、誘導された・・・射程内に入っちゃった? このーーー!ガーゴイル!!もうチマチマ斬らない!!』

キリシアが叫ぶと、闘気を槍に伝わらせて大きな闘気の槍を作りだす

『ワイバーン!! 片っ端から吹き飛ばすよ!!』

『キュルルルーーーー!』

ワイバーンが嬉しそうに鳴くと、高速で飛び始める。すれ違うガーゴイルが槍に当たり両断されていく


シルフィード号は、魔導砲でバリアが破壊される

『最後のバリア、展開します』

シルフィードが言うと、バリアが張られる

『あ!!キリシア師匠!!かわしていました!! え? 戦い方が変わった!! 凄い!!』

メトリシアが笑顔で言う

『あれは・・・伝承の竜騎士ですね・・・』

フローネが苦笑いすると、町の魔導砲に光の筋が当たり、バラバラになる

『エミール先輩!! 凄い威力』

ミリアが嬉しそうに言う

『師匠、どうします?』

クレスタが真剣に聞く

『もうゆっくり飛んであげる必要ないかな? 全部叩き落とします!!』

リリシャが笑顔で言う

『シルフィード号の凄さ、見せ付けます』

シルフィードが言うと、速度をあげ始める。前方にシールドを作り、ガーゴイルの大軍に突っ込む。ガーゴイルにシールドを当てて弾き飛ばしていく

『的になってあげない!! 全部落とすよ!!』

リリシャが嬉しそうに叫ぶ

『完全に悪のりですね』

フローネが苦笑いしながら呟く


マルスは、ドラゴンのブレスを避けて苦笑いしている

『容赦ない!!』

マルスが呟く

『我が主、あの威力、どうにもならない。早く撤退を!!』

シリウスが真剣に言うと、魔導砲の光の筋が、町の上を通りすぎる

『グギャーーーーー!!』

ドラゴンが苦しみ始めると、魔導車の方に歩きだす

『あれは?』

マルスが呟く

『操られている』

シリウスが呟くと、説明を始める

『邪魔はしないと、エミールが危険かな? どこに操っている奴がいるのかな?』

マルスが呟くと、ドラゴンを追い掛ける


『ウエイト!』

マルスが追い付くと、魔法を使う。ドラゴンは、地面に倒れもがき苦しむ

『グォォォォォォ!!!』

ドラゴンが咆哮をあげると、前に進もうとする

『これならどうかな? ハイウエイト!!』

マルスが魔法を使うと、ドラゴンは地面にめり込む様に倒れると、骨が折れる音がすると、ドラゴンはマルス目掛けて、尻尾を振ろうとするが、バランスを崩して、倒れ込む

『我が主・・・』

シリウスが呟くと、ドラゴンを見ている

『ドラゴンが見ている方角・・・あの門の上の所か・・・』

マルスが呟くと、ドラゴンは口に炎を集め始める。マルス目掛けてブレスを放つと、マルスは避けて遠くの門の近くを吹き飛ばす

『あーーやっちゃった。オルフェスタ・ガゼルド王国軍を吹き飛ばした』

マルスが呟くと、ドラゴンが苦しみだす


一方門の上で魔法使いが、ドラゴンを見て騒いでいる

『あのドラゴン!! 使えない!! 人間一人倒せないなんて!! あの魔導車や飛空艇どうにかしろ!!』

男が言うと、魔道具に念ずる。遠くでドラゴンが苦しみだすと、ドラゴンが歩きだす

『何だ!! あの男!! ドラゴンが何故倒れた!! くそ使えん!! その人間も倒せ!! 何が守護ドラゴンだ!!』

男がドラゴンを見ながら言うと、ドラゴンがブレスを放つ。門の外のゴーレムと魔導兵器に当たるのが見える

『くそドラゴン!! なにをやっている!! 早く何とかしろ!』

男が怒鳴ると、ドラゴンが苦しむのを見ていると、ドラゴンと戦う男と目が合う


ドラゴンは、炎を口に集めると、マルス目掛けて放とうとする。マルスは動きながら門を背にすると、ドラゴンはブレスを放ち、門が跡形も無く吹き飛ぶ。そして、ドラゴンは力無く地面に倒れる

『シリウス、ドラゴンを操っているのは、あの頭の金属かな?』

マルスが聞く

『我が主、その通りだ!!』

シリウスが言うと、マルスはドラゴンに近付き、頭の魔道具を剣で抜くと、闘気をまとった剣戟で、魔道具を砕くと、魔道具は、粉々に崩れる

『グォォォォォォーーーーーーー!!!』

ドラゴンが咆哮をあげると、動かなくなる


『人間よ・・・汝に感謝する・・・我にトドメを』

しばらく見ていると、ドラゴンが力無く言う

『ん? ドラゴンがしゃべった!!』

『汝、ドラゴンがしゃべるのは、疑問か?』

『シルフィードもしゃべったから、知能有る魔物もいるよね』

マルスが笑顔で言う

『シルフィード? まぁ良い・・・もう戦う力は無い、早くトドメを・・・その前に名を聞きたい、我を倒した者の名を』

『マルスだ!!』

マルスが笑顔で言う

『マルス? 良い名だな・・・偉大なる魔導王と同じ名とは』

『ん? 魔導王知っているの?』

『我は、魔導王に生きる様に言われ、人間の生きざまを見守っていた』

『まさか!! エルシューティング!!』

シリウスが大きな声をだす

『その名を言われるのは4000年ぶりだ・・・お前は・・・そうか・・・魔導王の肩に、いつもいた飾りか』

『シリウスの知り合いなら、助ける?』

マルスが笑顔で言う

『助ける? 我は既に立ち上がる事も出来ない・・・生き恥は、晒さない』

ドラゴンが言う

『リカバリー!!』

マルスが魔法を使い始めると、ドラゴンが驚きの余り、マルスを見つめている


『翼を広げて! 翼も治すから!!』

マルスが笑顔で言うと、ドラゴンが翼を広げる。マルスは翼を念入りに魔法を使い治していくと、魔力視と闘気も確認を始める

『何ヵ所か治さないと・・・ちょっと時間がかかるかな?』

マルスが呟く

『汝、我を救うか・・・それも傷を完全に癒すとは・・・』

ドラゴンが驚きながら言う

『まだ完全じゃないから、気をつけてね』

『・・・我が主は、天才だが・・・底が知れぬ』

シリウスが真剣に言う

『マルス様、我は汝に従おう』

エルシューティングが真剣に言うと、頭から尻尾まで地面に付ける

『良いの? 人間にこき使われて、自由が無かったんじゃないの?』

マルスが真剣に聞く

『自由か・・・その通りだ・・・汝なら、拘束しないだろう』

『何か有ったら、力貸してね』

マルスが笑顔で言う

『汝の命令なら従おう! まずは、あのガーゴイル共を殲滅してやろうか?』

エルシューティングが真剣に言うと、マルスが上空を見る

『必要ないかな? 本気出したようだからね』

マルスが笑顔で言うと、シルフィード号がスピードをあげてガーゴイルを弾き飛ばし、ワイバーンが高速で飛び回り、ガーゴイルをキリシアが斬り続けている

『あれが本気か? 我でも互角に戦えたのか?』

『多分ね・・・ブレス直撃されたら、落とされそう』

マルスが苦笑いする

『汝は良い人だな!』

エルシューティングが周囲を見ながら言う

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