ゴーレム作製
オルセント王国軍が捕虜の拘束を始めると、全員集まる
『マルス、本気出しすぎ!!』
キリシアが笑顔で言うと、エミールとミリアが微笑んでいる
『あのゴーレム、どうしてヒビが入ったのですか?』
ケニスが真剣に聞く
『文献に、硬い物を高熱で熱してから凍らせたら、脆くなると有ったから、試したよ』
マルスが笑顔で言う
『マルス!! もしダメだったらどうしたの?』
キリシアが真剣に聞く
『ファイヤーノヴァでも試そうと思ったけど、被害が出そうだから良かった!』
マルスが笑顔で言う
『マルス、フリーズテンペスト、教えて貰って無いよね?』
リリシャが笑顔で言う
『え?そうだったかな? 一緒に見てなかった?』
『後で教えてね』
リリシャが笑顔で言うと、キリシアが笑っている
『みんなでゴーレムを操る魔道具を回収しておこう』
マルスが笑顔で言うと、みんなで魔道具を回収し始める。マルスは、ゴーレムの残骸を集めて、クーレセス号に乗せ始める
セクラとルーセント達がやってくる
『兵士への聞き取りは、順調に進んでいますが、これからどうしますか?』
セクラが真剣に聞く
『キリシア、どうする?』
『ん? 勿論潰しに行くよ!!』
キリシアが笑顔で言う
『セクラ姫様、そう言う事です』
マルスが笑顔で言う
『マルス様、これだけの戦果、どんな褒美が良いか解りません』
セクラが真剣に言うと、ルーセントが真剣に見ている
『キリシア、どうする?』
『面倒だから、秘密にしてね』
キリシアが笑顔で言う
『え? ひひひっ秘密に!! そんなこんな凄い事を!!』
セクラが驚いて、挙動不審になっている
『セクラ姫様、リベリアの英雄だからです・・・何をするにも目立つが、全部秘密だから、名前は出ない』
ルーセントが真剣に言う
『マルス様の凄さが知られないのは・・・』
セクラが呟く
『絶対に秘密で!! ここに自分達は居なかったことにしてください。代わりにゴーレムの残骸と魔道具を貰っていきます』
マルスが笑顔で言う
『その程度では、気が済みません!!』
『将来、力を貸して貰いたい時に、借りを返してください』
マルスが笑顔で言う
『え!! そんな事で良いのですか? マルス様の英雄譚、いつか多くの人に伝えたい・・・』
セクラが真剣に言う
『セクラ様、リベリアの英雄の英雄物語は、作成途中です。師匠達が許してくれる時に公開します。その時、セクラ様も読んで貰えますか?』
メトリシアが笑顔で言う
『え!! 勿論です!! いつになりますか?』
『10年後か、それ以上後かも・・・それまで、一緒に秘密を守りましょう』
メトリシアが笑顔で言う
『はい!! メトリシア様!』
セクラがメトリシアの手を握り笑顔で言うと、ルーセントが苦笑いしている
捕虜の聞き取り内容を教えて貰うと、シルフィード号でみんな集まる
『マルス師匠、どうしますか? このまま研究施設の有る南側に行きますか?』
メトリシアが真剣に聞く
『この第2の町の守護ドラゴンを倒しておかないと、後ろから攻撃を受けるよね』
マルスが真剣に言う
『その通りです。残された戦力の半分が、ここに集まって居る可能性が有ります』
リリシャが真剣に言う
『相当激戦になりそうです』
クレスタが言うと、エビリアとエミールが頷いている
『ミスリルゴーレム数体と、ドラゴンにワイバーン・・・倒せる?』
キリシアが真剣に聞く
『魔道具には魔道具で対抗しようかな? 少し時間欲しいな・・・ゴーレム作成したいからね』
マルスが笑顔で言う
『マルス、手伝います!!』
リリシャが笑顔で言う
『マルス師匠!! 絶対に作る所見ます!!』
メトリシアが笑顔で言う
『マルス、手加減はしなさいね』
フローネが、苦笑いしながら言う
『え? まだ作った事無いので、手加減もどのぐらいなのか解りません』
マルスが苦笑いすると、みんな笑い出す
数日後、ゴーレムを作り終わると、マルスは、盾型魔道具兵器の分解を始めると、魔晶石と小型魔導炉を使った魔導車を作り始め、分解した鱗を張り合わせる
『マルス師匠、この魔導砲使うのですか?』
メトリシアが真剣に聞く
『今回は使うよ。魔導砲の打ち合いで勝てない事を見せ付ける為にね』
マルスが真剣に言うと、魔導砲を上部に設置して可動出来るようにする。小型魔導砲を4つ設置する
『マルス師匠、この部分、開閉出来るのはどうしてですか?』
エミールが真剣に聞く
『広げて盾に変形させるよ、魔導砲の魔力を吸収させる為ね』
マルスが笑顔で言う
『マルス!! ズルしている!!』
キリシアが笑顔で言う
『どうしたの?』
『硬い!!』
キリシアが槍で叩きながら言う
『構造強化を四段重ねに、魔力吸収を制御出来るように、多重魔方陣を作ったよ』
『マルス・・・手加減は?』
フローネが苦笑いする
『マルスだからです!!』
メトリシアが笑顔で言う
『マルス、どうやって運ぶの? 考えてなかったの?』
リリシャが笑顔で聞く
『今回は浮遊を使って軽くして、ワイバーン達に運んで貰います』
マルスが笑顔で言う
『マルス・・・ズルですね』
リリシャが笑い始める
『魔導砲を放つ前に、魔力回路を停止して魔導炉を保護してね』
マルスが真剣に言う
『はい、マルス師匠!! マルス師匠の凄さ見せ付けます』
エミールが笑顔で言う
『エレーヌ、この2体がミスリルゴーレムで、この2体がアイアンゴーレムだ。ちょっと動かして、まだまだ歩く程度しか出来ないから、動きを覚えさせてね』
マルスが真剣に言う
『マルス、どうしてゴーレム制御の魔道具が1体に一個なの?』
『1体の動きを色々出来るようにね・・・稼働時間も上がるよ。シリウスから教えて貰ったけど』
マルスが笑顔で言う
『我が主が作成したのだから、雑魚ゴーレムごとき、魔導車に近付けないだろう! 』
シリウスが上機嫌で言う
『ん? マルスのズル? これって魔道具?』
キリシアが腕を見ている
『腕の先に取り付けた武器は切り離し出来るけど、魔道具だよ』
『マルス・・・完全に遊び過ぎ?』
リリシャが笑顔で言う
『全力で作ったから楽しかったよ』
マルスが笑い始める
『マルス、少しは手加減してくださいね』
フローネが苦笑いすると、全員が笑い始める
『マルスだから無理です!! 楽しそうに作っていましたから!!』
リリシャが笑顔で言うと、全員笑っている




