527/1407

防衛戦

シルフィード号に魔導書を積み込むと、マルス達は研究をしている。オルセント王国軍が到着すると、住民と捕虜を解放して、オルフェスタ・ガゼルド王国軍が来るのを待っている

『マルス師匠、西から大軍と南西からも大軍が集まってきています』

オルガーが偵察から戻って来ると、報告に来る

『西側の軍団に多くのゴーレムを見付けました』

オリスが真剣に言う

『撃退したら、研究場と目的地を攻撃かな？』

マルスが笑顔で言う

『退屈してないから良いけど、どうするつもり？』

キリシアが笑顔で言う

『簡単だよ。完膚なきまでに叩き潰す』

マルスが笑顔で言う

『わかった！！』

キリシアが笑顔で言うと、みんな微笑んでいる

セクラ達に伝えにいくと、オルセント王国軍の幹部も集まる

『マルス様、決戦になりますので、どの様に布陣させますか？』

セクラが真剣に聞く

『終わったら後始末してくれたら良いよ』

マルスが笑顔で言うと、フローネが微笑んでいる

『えーと、その数だとかなりの被害が出ます。布陣は必要です』

セクラが真剣に言う

『セクラ姫様、相手が悪すぎます。防衛態勢で待てば良いだけです。二万の軍勢を壊滅させる人が、潰すと言うのですから・・・この町も、飛んでいただけと、言い張るのですから』

ルーセントが苦笑いして言う

『マルス様が怪我したら大変です。いつでも出撃出来るように！！』

セクラが真剣に言うと、軍の幹部が苦笑いしている

（セクラ姫様、気が付いて無いのか？個人の事を考え過ぎて軍の配置をしようとしている事を・・・）

西側にオルフェスタ・ガゼルド王国軍が展開を始めると、ゴーレムと魔導兵器が前に配置され、徐々に前に進み出す

『マルス、行くよ！』

キリシアが笑顔で言う

『ルメイル、ケニス、怪我はしないでね』

マルスが笑顔で言うと、キリシアを先頭に走り出す

魔導兵器から魔導砲が放たれると、キリシア達はかわして一気に加速する。魔導兵器をキリシアが闘気をまとった槍で両断する

『魔導兵器を全部潰すよ！キリシアは、ゴーレムお願い』

マルスが笑顔で言うとマルスも魔導兵器を両断する

『わかった！ゴーレム全滅させとく』

キリシアが笑顔で言うと、ゴーレムを容赦なく両断して進む

マルスは魔導兵器の魔力回路を切断して進み、魔導車を無力化すると、兵士達が逃げ始める

『あれ？ゴーレム弱すぎたかな？』

マルスはバリアフィールドを張り、ゴーレムの動きを見ていると、キリシアとルメイルとケニスが、ゴーレムを一刀両断して次々と倒している。

キリシア達がゴーレムを全部斬り終わる

『キリシア師匠、お疲れ様です』

ケニスが微笑みながら言う

『次は何が出てくるかな？』

キリシアが笑顔で言うと、敵陣を見る

『面倒ですので、結界張りますね』

ケニスが微笑みながら言うと、結界の魔導具を使い、オルフェスタ・ガゼルド王国の騎馬隊が走り出して、キリシア目掛けて突進してくる

『ぎゃーー！！』

悲鳴と壁に当たる鈍い音が鳴り響くと、騎士達が倒れていく

『バカな！！結界だと！！何としても破れ！！偉大なるオルフェスタ・ガゼルド王国の力を示せ！！』

騎士が叫ぶと、騎士達が剣と槍で結界を破ろうとしている

『スリープミストフィールド』

マルスが魔法を使うと、騎士達が倒れ始める

『ワザワザ密集するなんて馬鹿だね』

マルスが呟くと、次々と眠らせる

『マルス！！終わった？』

キリシアが大声で言う

『終わってないね。あれは・・・まだやる気だね』

マルスが笑顔で言うと歩兵が隊列を組んでいる

『面倒！！マルス、どうする？』

キリシアが笑顔で言う

『あれ？大きなゴーレムがまだいたね』

マルスが笑顔で言うと歩兵の後ろから大きなゴーレムが現れると、前に進んで来る

『あれ？金属？』

『ファイヤーボール』

マルスが魔法を放つと、ゴーレムに当たるが、無傷で進んで来る

『硬いね』

マルスが笑顔で言うと、剣に闘気をまとい、接近する。ゴーレムが腕を振り上げて振り下ろし、地面に亀裂が走る。マルスはかわして剣を振り抜くと、剣が少しめり込んで止まる

『やっぱり・・・ミスリルだね』

マルスが呟くと、何回か斬り付けてから離れる

『マルス、ピンチ？』

キリシアが真剣に言う

『ミスリルのゴーレムなんて有ったんだ！！後でミスリル持って帰るね』

マルスが笑顔で言うと、ゴーレムがマルス目掛けて突撃してくる。マルスはかわしながら人から離れる様に誘き出している

リリシャ達は、見付からない様に敵軍の周囲に岩山を作り続けている

『あ！！リリシャ師匠、終わりですか？』

エミールが笑顔で言う

『マルスも酷いですね。逃げ道を先に塞ぐなんて』

リリシャが微笑みながら言う

『オルフェスタ・ガゼルド王国軍も愚かです！前ばかり見ています』

メトリシアが微笑みながら言うと、壁を見ている

『後はエビリアとクレスタが塞ぎ始めれば終わりですね』

リリシャが微笑みながら言うと、合図をワイバーンにする。ワイバーン達がエビリアとクレスタの方に向かう

『合図ですね』

クレスタ、エビリアが微笑みながら言うと、アースコントロールで壁を作りながら城壁に歩き出す

マルスはゴーレムから離れると、周囲を見てから

『ファイヤーテンペスト』

ゴーレムの周囲に無数の炎の玉が現れると、ゴーレムに次々と当たる。ゴーレムが徐々に赤くなる

『やっぱり砕けない』

マルスが苦笑いしながら魔法を続けると、ゴーレムがマルスに近付く

『ブリザードテンペスト』

マルスが魔法を使うと、ゴーレムが氷漬けになっていく。ゴーレムは動くが、亀裂が出来始める

『セイントファイヤーキャノン』

マルスが魔法を放つと、ゴーレムに当たり、ゴーレムが砕け散る

『ばばばっ化け物だ！！』

兵士が青ざめて言うと、隊列が崩れ、逃げ出す人が出始める

シルフィード号が低空飛行で近付く

『フローネ先生、眠らせて良いの？』

レディナが笑顔で聞く

『無理はしないで良いですからね。リシリア一人で十分です』

フローネが微笑みながら言うと、リシリアとナディアとレディナとイリアとシーリスが甲板に向かう

『私は足手まといなので監視してます』

エレリアがモニターを見ながら言う

『あの子達が異常なので、ゆっくりしてましょう』

フローネが微笑みながら言う

『近くで見たら、自信を無くします』

エレリアが真剣に言うと、フローネが笑っている

『包囲も完成しました』

エレーヌが笑顔で言う

『まさか、子供に眠らされているなんて思わないですね』

フローネが微笑みながら言うと、兵士達が倒れていくのを見ている

城壁から見ていたオルセント軍の兵士が苦笑いしている

『そろそろ拘束と、降伏勧告をお願いします』

オリスが笑顔で言う

『え？全軍拘束に向かえ！！』

騎士が苦笑いして言うと、兵士達が門を開けて、走って兵士の拘束と降伏勧告して進み出す

『セクラ様、終わりましたが、捕虜が増えすぎです』

ルーセントが真剣に言う

『マルス様の本気を見れました！！あの魔法、凄かったです』

セクラが笑顔で言う

『その気なら、１人で殲滅出来ます！！あんな魔法の威力に結界まで・・・３人でゴーレムを全滅させるなんて、参考になりません』

ルーセントが真剣に言う

『はい！あれ？この戦争・・・マルス様達の戦争ですか？』

セクラが苦笑いする

『え？・・・・』

ルーセントが苦笑いして黙る

『オルセント軍、戦って無いです・・・侵攻して、マルス様達が戦意を挫いて、敵を捕虜にしただけです・・・えーと、何か褒美渡さないと・・・』

セクラが考え込む