侵攻と魔導書探し
オルセント号が到着すると、兵士達は降伏の旗を掲げて、武器を投げ捨てている。オルセント号は着陸すると、兵士達が拘束を始める
シルフィード号が着陸すると、セクラと、ルーセントが出迎えてくれる
『マルス様、ありがとうございます。魔導砲が有るなんて思いませんでした! オルセント号だったら撃墜されていました』
セクラが真剣に言う
『魔導砲、どうやって撃ったか知りたいけど、被害は?』
マルスが真剣に聞く
『オルセント軍は被害有りませんが、オルフェスタ・ガゼルド王国軍は、魔法使い3000人が死んでいました』
セクラが真剣に言う
『え? どうして!!』
マルスが真剣に聞く
『魔導砲を放つ為に、魔法使いの魔力を吸い上げて無理矢理撃った様だ!! 外道の魔法だ』
ルーセントが真剣に言うと、詳しく説明をする
『魔法使いを犠牲にしなくても、ただ飛んでいただけなのに』
マルスが真剣に言う
『魔導砲があれだけ撃ち込まれて、無傷なんて恐ろしいだけだ!! 兵器が無くても』
ルーセントが苦笑いする
マルス達は、魔法に関する書物を探しながらゆっくりする事にする
『マルス師匠、魔導書、かなり詳しい本が沢山有ります』
エミールが笑顔で魔導書を持ってくる
『これも良い魔導書です』
メトリシアが笑顔で持ってくる
『エミール師匠、この魔導書の文字教えてください』
エレーヌが本を持ってくると、エミールに教えて貰いながら、写し始める
『マルス、どうしたの?』
リリシャがみんなを見ているマルスの横に来る
『良い魔導書だけど、全部見た事の有る物ばかりだと思っていたよ』
マルスが笑顔で言う
『内容が少し違うだけで、ほとんど読んだ事が有ります・・・』
リリシャも真剣に言う
『セクラ様に聞いてみようか?』
マルスが笑顔で言うと、リリシャとセクラの元に向かう
『マルス様、魔導書の件ですが、領主の館の書庫以外にまだ見付かってないですが、魔導砲の有った建て屋に入れない部屋が有ります』
セクラが真剣に言う
『怪しいね。その部屋に案内してください』
マルスが笑顔で言うと、セクラとルーセントの案内で向かう
『この部屋です』
セクラが言うと、マルスが調べ始める
『暗号が必要だね』
マルスが真剣に言うと、魔石を見ている
『実は、知っていた可能性が有る者は全員死んでいるので、中を確認する事は無理です・・・残念です』
セクラが真剣に言う
『マルスどうする? 極秘資料なら読んで見たいです』
リリシャが真剣に言う
『仕方無いね。壊すしか無いのかな?』
マルスが笑顔で言う
『マルス様が壊すなら、外交的な物以外全部持っていって良いです。』
セクラが真剣に言う
『壊すのも不可能だから、どうしようも無い』
ルーセントが苦笑いして言う
『解りました。中に有る物を確認して読まさせて貰います』
マルスが笑顔で言うと、壁を調べ始める
『マルス、どうか出来そう?』
リリシャが心配そうに言う
『無理だね。だから壁に穴を空けるよ。扉なんか壊そうとしたら大変だからね』
マルスが笑顔で言うと、闘気をまとい、剣を何回も振り抜き続けると、剣が深々と突き刺さる
『最後の壁の紋章魔法を斬れた!』
マルスが笑顔で言うと、剣を抜いて三角に壁を斬ると、蹴りをいれて壁に穴を空ける
『リリシャ、中を確認するよ』
マルスが笑顔で言う
『みんなも呼んで来ます。警備は英雄騎士隊に任せますね』
リリシャが微笑みながら言うと、みんな集まり、部屋の中を調べ始める
『まさか、本当に壁を壊すなんて・・・』
ルーセントが苦笑いしている
『ルーセント、マルスの本気、解りましたか?』
フローネが微笑みながら言う
『マルス様・・・やっぱり凄いです』
セクラが笑顔でマルスを見ている
『師匠、何故壁を壊す事が出来たのですか?』
ルーセントが真剣に聞く
『マルスの本気の攻撃なら、石なんて軽く斬れます。その攻撃で斬り続けたら、いくら強い壁でも斬れたと言う事です。完全な力業ですね』
フローネが呆れたように言う
『最初から斬れると解っていたのですか?』
『多分疲れたら、キリシアと2人で壊すつもりだったと思いますよ! それでも出来なければ、弟子が総出で壊すつもりですよ』
フローネが笑顔で言う
『不可能は無いのか・・・非常識過ぎる』
ルーセントが苦笑いする
『いつもの事です』
フローネが微笑みながら言う
『師匠、この本に多重付与魔法の説明と、作り方が書いてあります』
リシリアが笑顔で持ってくると、フローネが読んで微笑み出す
『良い本ですね。マルスが再現した魔方陣の基礎が書いてあります。』
フローネが微笑みながら言う
『私にも見せてください』
ルーセントが言うと、本を見て青ざめる
『解りましたか? マルス達が古代魔術師だと言った理由が』
フローネが微笑みながら言う
『リシリア・・・えーと、このページなんて書いてあるのか?』
ルーセントが苦笑いしながら聞くと、リシリアが読み始め、説明を始める
『完全に読んでいるのか・・・古代魔法王国時代の文字を・・・全員読めるのですか?』
ルーセントが苦笑いして言う
『マルスが14歳で、読み解きを弟子達に教えましたよ。この子達なら、いくらでもこの時代の本を読み解き、必要な魔導書を集めます』
フローネが微笑みながら言う
『師匠、常識外過ぎます。このページ、研究する人が多いと言うのに・・・』
ルーセントがガックリしている
『ルーセント、何故魔法研究院が取り潰されたか、解りましたね。スラスラと古代書を読んで、魔法の再現や魔導具を作る人に対して、再現不可能と報告する研究院、要りますか?』
フローネが微笑みながら言う
『基礎の破壊・・・そう言う事ですか・・・監視が必要です。監視役が、常識外になってはダメですが・・・』
ルーセントが苦笑いする
『何か言いましたか?』
『師匠、この本読めるのですよね』
『これなら読めますね』
フローネが微笑みながら読み始める
『師匠、マルス達に感化され過ぎです・・・気が付いて無いのですか?』
ルーセントが苦笑いする
『このぐらい出来ないと、付いていけませんよ』
フローネが微笑む
『師匠も古代魔導師です。』
ルーセントが真剣に言う
『そうですか? 普通の隠居ですよ』
フローネが微笑みながら言うと、レディナとイリアが本を持ってきて意味を聞き始めると、ルーセントが青ざめて壁に寄りかかり座り込んでしまう
(あんな若い子に読めるなんて・・・基礎が違いすぎる)
『ルーセント師、どうしました』
セクラが心配そうに言う
『いえ・・・自信喪失しました。一度リベリアで修行し直した方が良いのかも・・・』
ルーセントが落ち込んでいると、セクラが心配そうに見ている