シルフィードとワイバーン達
4匹のワイバーンが周囲に降りてくる
『お前達は自由だ! 故郷でゆっくり過ごせ』
シルフィードがワイバーンに言うと、ワイバーン達が悲しそうに咆哮をあげる
『何故だ、何故帰ろうとしない』
ワイバーン達がシルフィードを見て咆哮をあげている
『我が主、皆が主と共に戦いたいと言っている』
シルフィードが言うとワイバーン達は顎を地面に付ける
『何故?』
マルスが真剣に聞く
『かつて、竜騎士として共に人間と戦った時の名残で、彼らは人間と仲良くしたい様だ』
シルフィードが真剣に言う
『だけど何故?』
『あのバーレスカを倒したいと、言っている・・・危険だが、一族の為に共に戦いたい様だ』
シルフィードが真剣に言う
『話し合うしか無いけど、危険だよね?守り抜けないかも』
マルスが真剣に言う
『は? 守る? 逆だろう』
シルフィードが疑問に言う
『我が主がその気なら、一撃で殲滅出来るぞ!! それに弟子達も、かつての魔法使い達並みの実力者だ!!』
シリウスが真剣に言う
『我が主はそんなに・・・間違いなく強いか・・・相手にも成ってなかったか』
シルフィードが呟くと、ワイバーン達が見ている
『みんなと相談するけど、なるべく後ろで見ていてね』
マルスが笑顔で言うと、上空のシルフィード号を見てから、クーレセス号に向けて飛ぶと、ワイバーン達が付いてくる
『我が主、新しい仲間か?』
クーレセスが現れ、見ている
『シルフィードだ。仲良くしてね』
『我が主、ワイバーンと仲良く出来ない!! 怖いから』
クーレセスが言うと、シリウスとシルフィードが笑い出す
シルフィード号に横付けして貰うと、マルスが説明に行く
『マルス!! あのワイバーン何!!』
キリシアが笑顔で聞く
『説明はするけど、まずはシルフィードにこの船の守護者して貰うよ』
マルスが笑顔で言うと、シルフィードが姿を現す。みんな真剣に見ている
『マルス、どんな魔法使ったの? 教えて貰ってないよ』
リリシャが笑顔で言う
『え? そっち?』
マルスが呟く
『え? 魔法を教えて貰うのが大事です!! 守護者作るの大変なの?』
リリシャが笑顔で言う
『我が主、我より魔法が大事なのか?』
シルフィードが聞く
『マルスだから、仕方ないでしょ! 私にも守護者作れるの?』
リリシャが真剣に言う
『無理だろう・・・転生魔法と創成魔法と時空魔法を使える魔法使いはほとんどいない』
シリウスが説明をする
『また私の使えない魔法!! マルスいつか使える様になったら教えてよ』
リリシャが真剣に言うとみんな笑い始める
『シルフィードちゃん、よろしくお願いします』
レディナが笑顔で挨拶する
『レディナは自分の妹だから、仲良くしてね』
マルスが笑顔で言う
『レディナ様、よろしくお願いします』
シルフィードが頭を下げると、みんな真剣に見て微笑んでいる
マルスは操舵室に向かうと、シルフィードの結晶を操舵の中に固定する
『なんだ!! この魔力!! 凄い!!』
シルフィードが興奮している
『数千年ぶりの飛空艇だ! 我が主、最初の本格的飛空艇の居心地は良いか?』
シリウスが真剣に言う
『凄い!! 全方向が見える!! それにこれは・・・主砲?』
シルフィードが呟く
『それは使わないよ。戦う物なんて、本当は必要ないからね』
マルスが真剣に言うと、シリウスが説明をしている
『我が主の凄さわかった・・・こんな相手に戦いを挑むなど、勝てる筈は無いか・・・』
シルフィードが真剣に言う
『マルス!!まだ説明が終わってないよ!! あのワイバーン何?』
キリシアが真剣に言う
『あ!! 実は、魔導王バーレスカとの戦いに、共に戦いたいそうだよ、元竜騎士のワイバーンだよ』
マルスが笑顔で言う
『ん? 竜騎士? 何?』
キリシアがフローネに聞く
『かつて魔法王国を滅ぼす為に戦った騎士達が、ワイバーンに乗って戦ったと、記録が有ります・・・まさかワイバーンが、自ら共に戦いたいと言うなんて・・・』
フローネが真剣に説明してから、苦笑いしている
『魔導王バーレスカって何?』
リリシャが真剣に聞く
『最後の魔導王にして、光の魔導王!! 全ての魔法の基礎を作った人です。』
フローネが真剣に言う
『今の歴史はそうですね。隠された歴史は違います。まだ完全な歴史の資料が揃ってませんが・・・シルフィードが歴史の生き証人だけど、人間の歴史は知らないんだよね』
マルスが真剣に言う
『は? 魔導王バーレスカが光の魔導王で無いのですか!! まさかそんな・・・魔法王国は、それを隠したのですか!! そんなことあり得ない』
フローネが苦笑いしている
『もしかして、マルスが調べているのは、歴史も?』
リリシャが真剣に言う
『真実の歴史と・・・失われた魔法かな?』
マルスが考えながら言う
『マルスが調べるなら、私も調べます』
リリシャが微笑みながら言う
『マルス師匠!もしかして、魔導王バーレスカは悪者ですか?』
メトリシアが真剣に言う
『解らない・・・1つだけ言えるのは、シルフィードを操り、自分達を襲わせようとしたのが魔導王バーレスカだね! 多分、オルフェスタ・ガゼルド王国の黒幕の可能性も有るかも』
マルスが真剣に言う
『それなら叩き潰す!!』
キリシアが笑顔で言うと、みんな頷いている
みんなでクーレセス号に行くと、キリシアがワイバーンをじっくり見てから頭を撫でている
『マルス、乗っても良いのかな?』
キリシアが笑顔で聞く
『危ないよ』
マルスが苦笑いする
『我が主、皆が乗せたいと言っている』
シルフィードが真剣に言うとワイバーンが喉を鳴らしている
『乗るのに、何か必要な物は?』
マルスがシルフィードに聞く
『鞍と手綱が必要だ!!』
『マルス作って!!』
キリシアが笑顔で言う
『シルフィード、魔導具にしてワイバーンも強化出来るの?』
『我が主、可能だ!!』
シルフィードが真剣に言う
『何を試そうかな?』
マルスが呟くと考え始める
『何か悪い事を言ったのか?』
シルフィードが呟く
『マルス師匠のいつもの事です! もう体力強化回復、生命力強化回復、構造強化、身体能力強化以外に魔導具に何を付加するか考えています』
ミリアが笑顔で言う
『あの顔は・・・もっととんでも無い事を考えています。』
リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑い出す




