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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
12章 近隣諸国とオルフェスタ・カゼルド王国
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シルフィード号

1ヶ月後、魔法学院に通いながら準備をする。アーメルドに向かい、造船所で造船を開始する


更に1ヶ月後、気空挺より巨大な船が完成する。上部に巨大な気嚢が2つ有り、ゴンドラ部の後方上部両側に大きなプロペラが2つ設置されている

『マルスの飛空艇で良いのかな?』

リリシャが微笑みながら聞く

『我が主の始めての飛空艇だ!』

シリウスが答える

『シリウスの知識のお陰で完成したけど、気嚢の下側が倉庫に出来たのが、一番良いよね』

マルスが大きな楕円形の気嚢部分を見て言う

『気体変化で浮く空気を作ったのは、驚きました』

リリシャが見上げながら言う

『熱を使わなくても浮力が得られたから、その分魔力消費が少なくて済むけど、密閉が面倒だったね』

マルスが笑顔で言う


操舵室に入ると、モニターのチェックをみんなが始めると、マルスは、ゴンドラ部の最下層の魔導炉と魔導具の確認をする

『飛行石無しに魔石だけで作れるなんて、シリウスが居なかったら出来なかったかもね』

『我が主にヒントを言ったら、本当に改良して、最終形態の魔導具を作成するとは思わなかったぞ』

シリウスが真剣な口調で言う

『守護者が居れば、完成だね』

マルスが真剣に言う

『何を言う! 魔導炉4つを簡単に組合せ、人が快適に過ごす空間、魔法も吸収する気嚢、外装も魔力吸収に破壊出来ないぐらいの多重構造・・・途轍も無い防御だろう・・・我が主は、過剰な程完璧主義者か?』

『結界用の魔導炉が停止して、結界が破られたら、破壊可能でしょ』

マルスが真剣に言う

『この魔導具を秘密にするのは当たり前だが、魔導砲も秘密にして良いのか?』

『もしもの時用だからね。魔力充填に時間が掛かるから、使わない方が良いね』

マルスが笑顔で言うと、操舵室に戻る


『マルス出航準備完了?』

キリシアが笑顔で言う

『上昇準備! 全方位モニター確認』

マルスが笑顔で言う

『大丈夫です! 魔力量も満タンです!』

クレスタが笑顔で言う

『浮力用熱発生装置作動!』

マルスが言うと、気嚢内の熱発生装置が、高温の熱を発生させると、軽く浮かび上がる

『全魔導具の稼働!! 上昇開始』

マルスが笑顔で言うと、ゆっくり上昇を始める

『マルス、ドキドキしますね。数千年で2隻目の新型です』

リリシャが微笑みながら言うとモニターを見ている

『飛べたら、落とし前付けに行くのかな?』

『当たり前!! 潰しに行くよ!!』

キリシアが大声で言うと、みんな笑い始める

『マルス、名前はなんて言うの?』

リリシャが微笑みながら聞く

『シルフィード号にしようと思っているよ』

マルスが笑顔で言う

『シルフィード号出発!』

キリシアが大声で言うと、プロペラを回して進み始める。海上でスピードを上げたり、高度を上下して飛行してから、造船所に戻ってくる


『完成ですか?』

アルクオドールが笑顔で出迎える

『完璧だよ! 乗ってみる?』

マルスが笑顔で言うとアルクオドールを乗せて一周して戻ってくる

『凄いです・・・気空挺よりも大きいのに、安定していて凄いです』

アルクオドールが笑顔で言う

『色々成長したからね。これで遠くまで遠征に行けるよ』

マルスが笑顔で言う

『マルスらしいですね。だけど問題が・・・これってどこに保管するの?』

リリシャが苦笑いする

『え? 考えてなかった』

マルスが苦笑いする

『マルス師匠です!! 御父様にどこか用意して貰います』

メトリシアが笑いながら言う

『リベリアは、ウイントレスにどこか用意して貰うか・・・』

マルスが苦笑いして言う

『作る事が先で、後は周囲が何とかするのですね』

アルクオドールが笑いながら言う

『その通り!! マルスだから!!』

キリシアが笑いながら言う


翌朝、アーメルドから王都に向かい、門が見えてくると降下する

『王城に向かいます!! 連絡をよろしく』

ヒストリアが笑顔で言う

『え!! えええっ英雄様!! この船はどうしたのですか!!』

『作りました! 国王陛下に見せびらかせに来ました』

マルスが大声で言うと、兵士が馬に乗り走っていくと、シルフィード号は、ゆっくり王城に向かうと、裏手に着陸する


『英雄殿・・・作られたのですか?』

騎士団長が見上げながら言う

『御父様、あげません!! 国王陛下にお目通りを』

ヒストリアが真剣に言う

『解ったが、もう少しで来るだろう』

騎士団長が苦笑いして言うと、国王と前国王と王妃とヘルトが歩いてくると、周囲をじっくり見る

『御父様、どうですか?シルフィード号は』

『メトリシア、凄い!! 本当にこんな大きな船が飛ぶとは! マルス殿は、魔導王の名を継ぐかもしれない』

国王が真剣に言う

『中を確認しますか?シルフィード号は少し遊覧飛行します』

マルスが笑顔で言うと、みんな乗り込み、王都を一周する


『国王陛下、魔法王国は、どうなっていますか?』

マルスが真剣に聞く

『芳しく無い! もう敗戦濃厚だ! 飛空艇で何とか持たせている状況だ』

国王が真剣に言うと、集まった戦況を説明する

『予定通り、魔法王国に遊びに行って来ますね。セクラ王女様に飛空艇を自慢してきます。ついでに襲われたら、叩き潰すけど』

マルスが笑顔で言う

『英雄騎士隊だけでなく、リベリア警備隊から2小隊同行させる』

国王が真剣に言う

『警備はリベリア警備隊に任せます。帰ってくるまでに、飛空艇の着陸場所を作っておいて欲しいです』

マルスが笑顔で言う

『ここの場所に好きに着陸させて構わない! どうせ侵入出来ないのだろう』

国王が笑顔で言うと、みんな笑い始める


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