魔族と天空の城
マルス達は、飛空艇工房の様子を確認してから、北の遺跡に向かう
『魔族、いるかな?』
キリシアが笑顔で言う
『キリシア、居て欲しい様に言ったらダメですよ』
リリシャが笑顔で言う
『リリシャも嬉しそうだよ』
マルスが苦笑いして言う
『マルス、準備は出来たのかな?』
キリシアが笑顔で言うと、気空挺は着陸して、マルス達は遺跡に入る
注意しながら天井や壁の紋様を調べながら進む
『レッサーデーモンいるね』
キリシアが慎重に見ている
『魔族も近くにいるね、キリシアどうする?』
マルスが真剣に言う
『一気に片付けて、魔族を倒すよ』
キリシアが笑顔で言うと、レッサーデーモン目掛けて接近する
キリシアはレッサーデーモンに接近すると、闘気を纏った槍で横に凪払い、両断すると直ぐに頭を貫く
『雑魚!!』
キリシアが呟くと、次のレッサーデーモンを一刀両断すると、直ぐに横に両断する
マルスは、レッサーデーモン2体の首を闘気を纏った剣で切り落とすと、
『セイントファイヤーボール!!』
エミールとミリアが魔法で体を吹き飛ばすと、マルスは、大きな部屋に入る。魔族が驚いて見ている
『人間が!! 何故ここに!! 皆殺しにしろ!!』
魔族が慌てた様子で叫ぶと、レッサーデーモンが2体、マルス目掛けて突進してくる。
マルスは、接近するレッサーデーモン2体を、闘気を纏った剣で横に両断すると、後ろに飛び退く
『セイントファイヤーボール!!』
クレスタとエビリアの魔法でレッサーデーモンの上半身は吹き飛ばされる
『馬鹿な!! 何者だ!!』
魔族が怯えながら叫ぶ
『お前達がオルフェスタ・ガゼルトと手を組んだ事は知っている!覚悟しろ!!』
キリシアが怒鳴ると、魔族は火の玉を作り始める
『セイントファイヤーアロー』
リリシャの魔法が魔族の腕を吹き飛ばすと、火の玉は消えていく
『アギャーーーー! 人間ごときが!!』
魔族がリリシャを睨む
『何故手先になっているのかな?』
マルスが微笑みながら聞く
『我らが悲願! 魔導王の遺産の結界を解くためだ!!』
魔族が叫ぶ
『結界?』
マルスが呟く
『憎き魔導王が作った結界で島を出られない! 人間を根絶やしにする為には、結界を破壊しなくてはならない!!』
『結界が有るから、強い魔族はこっちに来れないのね』
マルスが笑顔で言う
『憎い魔導王め!!』
魔族が叫ぶ
『もう倒して良いかな?』
キリシアが笑顔で言う
『人間ごときが!! 後悔するが良い!!』
魔族が叫ぶと、黒い珠を砕くと、影が魔族に取り付いていく
『人間め、根絶やしだ・・・あぎゃーーーーーーーー!!』
魔族は影に飲み込まれながら、姿を変えていくと、キリシアが闘気を纏った槍で貫く
『キリシア、気を付けて!!何か変』
マルスが叫ぶと、キリシアは飛び退く
『滅びよ!! 人間!!』
魔族が叫ぶと、周囲には影の触手が伸び始めキリシアとマルスに襲いかかる
キリシアはかわしながら、触手を斬り続けている
『キリがない!!マルス!!』
キリシアが慌てながら次々と槍で影の触手を斬り刻んでいる
『余裕がない!! この触手、キリがない!!』
マルスが剣で次々と触手を斬りながら言う
『セイントファイヤーキャノン!!!』
リリシャとエミールとミリアの魔法が当たり触手が吹き飛ばされる
『小癪な!! 黙って見ていろ!!』
魔族が叫ぶと、周囲に黒い光に囲まれる
『え?何?』
キリシアが周囲を見ながら言う
『くらえーー!!』
ルメイルが闘気を纏い突進すると、黒い光の壁に当たり弾き返される
『バリア・・・』
ルメイルが苦笑いする
『セイントファイヤーキャノン!!』
エビリアとクレスタの魔法が当たると大爆発する
『え? 全く通じない』
エビリアが呟く
『分断された事を悔やむが良い!! 人間共め!!』
魔族が触手に飲み込まれながら叫ぶ
『バリアか・・・逃がす事も無いね』
マルスが笑顔で言うと、大降りで闘気の剣を伸ばして、次々と斬り裂く
『何!! 馬鹿な!!まだそんな力を!!』
魔族が驚きながら叫ぶ
『威力重視で良いね』
キリシアも笑顔で呟くと、闘気で槍の2倍まで伸ばすと、高速で次々と突き始めると、影の触手が次々と消し飛ぶ
『剣士ごときが!!何故だ!! 何故触手が消し飛ぶ!! まさか聖属性!!』
魔族が驚きながら言うと、逃げようとする
『シャイニングバースト』
リリシャの全力の魔法が当たると、バリアの中まで衝撃が伝わる
『バリア壊れないか・・・バリア無くなったら直ぐに終わるね』
マルスが笑顔で言うと、魔族がバリアを強化する
『馬鹿な・・・ぎゃーーーーー!!』
キリシアの槍の闘気が魔族を貫くと、魔族が信じられない様な目付きでキリシアを見ると、槍の貫いた跡が影の触手で見えなくなる
『こんな事あり得ない!! 本当に人間かーー!!』
『魔族より強い人間もいると認識した?』
マルスが笑顔で言う
『貴様らも道連れだ!!』
魔族が叫ぶと、影の触手が一気に増えてキリシアとマルスに襲いかかる。キリシアとマルスは凪払いながら、隙を待つ




