リベリアの日常
数日間迷宮探索と出発準備をして待つと、ヘルトがやってくる
『クレシア、変わりはないか?』
ヘルトが笑顔で言う
『変わりはないですよ、何か食べます?』
クレシアが微笑みながら言う
『何も食べないで来たから、頼む』
ヘルトが笑顔で言うと、みんな微笑みながら見ていると、クレシアが厨房に行く
『ヘルトお兄様、やれば出来ますね』
メトリシアが笑顔で言う
『先に挨拶しないと、何も聞いて貰えないからな』
ヘルトが苦笑いしながら言う
『何の用ですか?』
『マルス殿、こちらがリオンド・ベクラード王国宛の親書だ。こちらはエレストリアクレイス王国宛の親書だ。出発はいつにする? リオンド・ベクラードには、外交担当を送り付けて帰って欲しい』
ヘルトが真剣に言う
『面倒にならなければ』
マルスが笑顔で言う
『大丈夫だ! お祖父様に怒られて、若い外交担当が向かう事になったから』
ヘルトが笑顔で言う
『お兄様、外交関係本当に大丈夫なのですか? 隣国の状況が解らないなんて無いですよね』
メトリシアが真剣に聞く
『ガベラス王国経由で伝えてある・・・本当に愚か者しか居なくて困っている、エレストリアクレイス王国にも外交担当を追加で送って、エレストリアクレイスの隣国にも外交出来る様に準備させた!』
ヘルトが真剣に言う
『それなら良いですけど』
メトリシアが苦笑いする
『それだけなら良いが・・・レトリアル・クレトリア王国からの使者が来てない事も解って、今調査をしている』
ヘルトが真剣に言う
『え? 叔母様の国から?』
メトリシアが驚いている
『西の島国だから心配はしているが、海の魔物の可能性も有るが、調査には1ヶ月はかかる』
ヘルトが真剣に言うと、メトリシアが心配そうにしている
2日後、外交担当者が来ると出発する事にする
『今回も許可はおりませんでしたの』
アリシアが残念そうに言う
『アリシア御姉様、リーネとリリアとシーリスの事はお願いします』
メトリシアが真剣に言う
『毎日一緒に勉強しますわ』
アリシアが笑顔で言うと、カジェリアが苦笑いしている
『クエリスさん、屋敷内の事、頼みますね』
マルスが真剣に言う
『ゆっくり楽しんできてください』
クエリスが笑顔で言うと、ハロイナとレイリアが微笑んでいる
気空挺に乗り込むと、最後にソリナが乗り、気空挺は、上昇を始めると、南東に向かって出発する
リベリアが見えてくると、降下して門に向かう
『英雄殿、お帰りなさい』
門番が笑顔で言うと、屋敷に向かい、着陸する
『お帰りなさい』
フローネが微笑みながら出迎えてくれる
『フローネ先生、ただいま』
リリシャが笑顔で言うと、全員降りて家に入る。フローネに行き先を伝えると、北での出来事を説明する
『またですか・・・帰ってこないと思ったら、本当に忙しいですね』
フローネが苦笑いしている
『この事態だからこそ、遺跡も探索したいです。もう少しで魔導炉作成できますから』
マルスが笑顔で言う
『本当に作りそうですね』
フローネが微笑みながら言うと、ウイントレスがやってくる
『ん?クレシアとクリスは一緒じゃないのか?』
ウイントレスが残念そうに言う
『屋敷に居候していますよ』
マルスが笑顔で言う
『本気か・・・寂しくなる』
ウイントレスが残念そうに言う
『ウルストさんに早く帰ってきて欲しいですか?』
メトリシアが聞く
『そうだな・・・』
ウイントレスが苦笑いしてしょんぼりして帰っていく
『クスクス、ウイントレスは、寂しいのですね。クレシアに続いてクリスちゃんまで家出してしまいましたからね』
フローネが笑いながら言う
『クリスちゃん、クレシア御姉様にべったりです。シーリスちゃんとリリアちゃんと一緒に、昼間はお勉強してます』
メトリシアが微笑みながら言うと、みんな微笑んでいる
『少し可哀想です』
ミリアが呟く
『そうですね・・・マルスに責任を取って貰わないといけませんね』
フローネが微笑みながら言う
『え? 自分ですか? 何故?』
マルスが苦笑いする
『マルスが追い返さないからですね』
リリシャが微笑みながら言う
『アリシア様とクレシア様を追い返せますか?』
マルスが苦笑いしながら言う
『無理ですね』
フローネが笑いながら言う
『御姉様も帰りません。部屋が出来ても屋敷の居心地が良いですからね』
メトリシアが笑いながら言う
レティナ達が帰ってくる
『あ!! お兄ちゃん、お帰りなさい』
レティナがマルスを見て抱き付く
『レティナ、ただいま』
マルスが微笑みながら頭を撫でていると、全員が微笑みながら見ている
『ラーザも警備隊で訓練していたの?』
ラーザを見て言う
『はい、マルス様、訓練に参加するようになって、自分の弱さと未熟さが解りました』
ラーザが笑顔で言う
『ラーザは完膚なきまでに全員に負けて、訓練場を走り回っています。ライオスと追い駆けっこして遊んだりもしてます』
イリアが微笑みながら言う
『イリア! 言わないで』
ラーザが苦笑いして言う
『足腰鍛えるのは良いよ』
マルスが笑顔で言う
『警備隊隊員さん達の動きを読みにくくなって、本当にキリシア様みたいに動いています』
ラーザが真剣に言う
『キリシアもウカウカしていたら、一本取られるよ』
マルスが笑顔で言う
『明日叩き潰す!!』
キリシアが笑顔で言うと、全員大笑いする