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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
11章 オテリオス王国
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ハルドとアーセルと両親 前編

翌日、王城にリリシャとメトリシアとアリシアと向かい、王妃様に会いに行く

『お母様、ハルドとアーセルの両親が来ると伺いました』

メトリシアが真剣に聞く

『楽しみですね・・・男爵まで来ますよ』

王妃が笑顔で言う

『お母様、楽しそうですわ』

『アリシアも楽しみで来たのですね』

『え? 可愛い生徒ですからですわ』

アリシアが笑顔で言う

『リーガルド伯爵の分家とバスガルト男爵分家、良い縁談ですが、男爵はわからず屋、アーセルの両親は保守的・・・結構難航しますね』

王妃が笑顔で言う

『お母様、楽しそうですね・・・』

メトリシアが真剣に聞く

『この縁談、成立させれば、宮廷魔術師長にハルド、副師長にアーセル就任です。本当に楽しみにしてますわ』

『王妃様、もしかして・・・縁を切らせて、仕官させるつもりですか?』

マルスが真剣に聞く

『それが1番ですわ』

王妃が満面の笑顔になる

『お母様、少し怖いです』

メトリシアが苦笑いすると、アリシア苦笑いしている


話し合いの隣の部屋でマルスとメトリシアとリリシャが話を聞く事にする


バスガルト男爵とハルドの両親とリーガルド伯爵とアーセルの両親が集まると、ハルドとアーセルが緊張しながら座ると、それぞれ挨拶をする


『王妃様、この度の縁談ですが、何故急にこの様な縁談を?』

アーセルの父親が真剣に聞く

『その通り! ハルドには、許嫁もいます』

ハルドの父親が真剣に言う

『簡単です! 2人がお似合いですからです!』

王妃が笑顔で言う

『お似合いだから? 許嫁がいるなら、問題になるとは思わなかったのですか?』

ハルドの父親が真剣に聞く

『分家の重臣の娘ですか? 他にも嫁げると思いますが、どうでしょう? バスガルト男爵の子息に嫁げる可能性も出来ますからね』

王妃が男爵を見て言う

『それは・・・本家の後継ぎ様に嫁げるなら、我が分家よりは良いですが・・・』

ハルドの父親が苦笑いする

『ハルドに嫁いで、娘は苦労するのでは? 魔法を学ばせましたが、才能が無いので、娘は早く良い嫁ぎ先を探していましたが、遠くの家の人に嫁ぐのは、本家に申し訳有りません』

アーセルの父親が真剣に言う

『伯爵家としても、良い事ですね。娘の生徒ですから、王家と繋がりも有ります』

王妃が微笑みながら言うとアリシアを見る

『我が男爵家として、ハルドの他家との婚姻は許さん』

バスガルト男爵が大声で言う

『アーセルを幸せに出来ない様な人に嫁がせるのが妥当なのか、少し考えて欲しい』

リーガルド伯爵が真剣に言う

『ハルドでは、無理と言うのか!!』

ハルドの父親が怒鳴る

『分家と言えば、良い様に聞こえますが、領地が減り今後かなり財政難となっていると聞いているが・・・』

アーセルの父親が真剣に言う

『それは・・・』

ハルドの父親が男爵を見ながら黙る

『困ることなど無い!! 無礼だろう!』

バスガルト男爵が大声を上げる

『リーガルド伯爵家も、ゴブリンの大量発生でかなり領地の混乱が有るのだろう? 違うか?』

ハルドの父親が睨みながら言う

『もう復興は進んでいる! その事は王家も知っている所だ!!』

リーガルド伯爵が真剣に言う

『どうかな? 領地の調査でもすれば解るがな』

バスガルト男爵が笑いながら言う

『男爵様!そのぐらいにしてください!』

ハルドが真剣に言う

『黙れ!! ハルド! 分家の癖にこんな事で手を煩わせる方が悪い!! 身の程を知れ!』

バスガルト男爵がハルドを睨みながら言う

『男爵も、自分の子供の監視も出来てないから、領地を失う事になったのですよね!』

ハルドが真剣に言う

『何を!! 何を言ったか解っているのか!! ハルド!!お前など一生本家の為に働け!!』

『ハルド、何の事だ? 領地をトリエスト子爵家に割譲した理由を知っているのか!!』

ハルドの父親が真剣に聞く

『え? あ!! それは・・・』

ハルドが苦笑いして黙る

『何が有った!! ハルド!!』

ハルドの父親が怒鳴る

『見苦しいですね・・・バスガルト男爵家からしたら、知られたら大変ですね』

王妃が微笑みながら言うと、男爵が青ざめている

『何が・・・』

ハルドの父親が苦笑いしている

『バスガルト男爵家も内紛か・・・つまらんな』

リーガルド伯爵が苦笑いしている

『ここで提案ですが、ハルドを男爵家から切り離して、王家の家臣として仕官して貰います。勿論アーセルもですが、どうですか?』

王妃が微笑みながら言う

『は? 冗談を・・・』

バスガルト男爵が苦笑いする

『何故ですか?』

ハルドの父親が苦笑いしている

『ハルドが帰っても、領地が減った男爵家では、裁量を発揮できません、それに次期領主様と比べたら、かなり優秀です。もし何か有れば暗殺対象になりえますね。違いますか?男爵』

王妃が微笑みながら言う

『え? それは・・・』

バスガルト男爵が黙り込む

『それは・・・確かに・・・』

ハルドの父親が苦笑いする

『ハルドの後見人もいますから、ハルドを絶縁して欲しいぐらいですね』

王妃が笑顔で言う

『何故そこまで・・・』

ハルドの父親が苦笑いして、ハルドを見る

『ここで、バスガルト男爵! ハルドを次期男爵にするか、追放するか、決めてくださいね』

王妃が微笑みながら言う

『いくら王家でも、干渉しすぎだ!! 何故だ!!』

バスガルト男爵が声を上げる

『ここで、割譲の理由を全部話しますね! リリシャ様の件です』

王妃が微笑みながら言う

『何故!! それは!!』

『副団長にメトリシアが確認してますからね!どうしますか?』

王妃が笑顔で言う

『ハルドを追放する!! 我がバスガルト男爵家の名を使う事は許さん!!』

バスガルト男爵が大声で言うと、ハルドの父親が驚いている

『バスガルト男爵!!何故だ!! 何故ハルドを追放に!!』

ハルドの父親が詰め寄る

『決定だ!! 文句は無いな!!』

『うっ・・・ハルド・・・』

ハルドの母親が泣き崩れると、ハルドが慌てて抱き抱えると、父親が悔しそうにバスガルト男爵を睨んでいる

『追放された者に嫁いで大丈夫なのか?』

アーセルの父親が呟く

『後見人に会ってくれれば、大丈夫ですね』

王妃が微笑みながら言う

『後見人に? どの様な方なのですか?』

アーセルの母親が心配そうに言う

『え? 後見人は聞いてないです』

アーセルが苦笑いして言う

『王妃様、本当にハルドとアーセルを結婚させて、幸せになりますか? 仕官も確実なのですか?』

リーガルド伯爵が真剣に聞く

『リーガルド伯爵家としても、後見人を知れば納得出来ますね。どうしますか?アーセルを追放して、ハルドと結婚させますか?』

王妃が笑顔で言う

『アーセルが幸せになるのであれば、文句は無い! 若いから少しは、支援しよう』

リーガルド伯爵が考えながら言う

『ハルド、アーセル、良いですね。来年から頼みましたよ』

王妃が満面の笑顔で言うと、アリシアがメトリシアを呼んでいる



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