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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
11章 オテリオス王国
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クライドルドへ帰還

数日間、お仕置が続くと、エミール達が帰る準備を始めている

『マルス師匠、まだ終わらないのですか?』

エミールが覗き呟く

『やめる気が無いからね。国王陛下に話しに行こうか?』

マルスが微笑みながら言うと、別の部屋に向かう。侍女が案内してくれると、部屋にグレゼイドとビレストが待っている

『国王陛下、お仕置が終わりませんが、今後の事について聞きたいのですが』

マルスが微笑みながら言う

『その件ですが、北のもう一匹は放置で大丈夫だ。あそこから動かないが、警戒は続ける』

グレゼイドが真剣に言う

『何か有れば、いつでも連絡ください』

マルスが微笑みながら言う

『英雄殿、今回は本当に助けられた・・・報酬は本当に要らないのか?』

『既に過分な報酬を貰いました。』

『過分な報酬?』

『クリスタルスネークの結晶と鱗です。付与魔法の材料になりますので、相当な報酬です』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠からしたら、最高の報酬です』

エミールが笑顔で言う

『あの程度で? 我が国からしたら、何の役にも立たない物だが』

『気にせず、国土の再建に力を尽くしてください』

マルスが笑顔で言う

『その通りだが・・・』

グレゼイドが考え込む

『国民の為に力を尽くしてください』

マルスが笑顔で言う

『我が国は、鉱石を産出している事は知っていると思うが、付与魔法で必要な鉱石が有れば、格安で売ることを約束しよう』

グレゼイドが笑顔で言う

『え? 鉱石ですか?』

マルスが驚く

『マルス師匠、宝石を産出しています』

エミールが笑顔で言う

『そうなんだね、宝石か・・・クレシア様の結婚式もう少しだよね?』

マルスが呟く

『何時でしたか?』

エミールが笑顔で言う

『結婚? クレシア様とは?』

グレゼイドが真剣に聞く

『ヘルト王太子とリベリア公爵家のクレシア様の結婚です』

マルスが笑顔で言う

『え? そんな事知りませんでした!! 王太子殿下の婚約も聞いてませんでした!!』

グレゼイドが驚いている

『これは、最高の宝飾品を手配しましょう』

ビレストが笑顔で言う

『我が国の威信にかけて、用意しないとな・・・ん? これでは我が国の御礼にならない』

グレゼイドが苦笑いする

『そうですわ・・・贈らなければ恥になっていました・・・助けられましたね』

ビレストが微笑む

『その通りだ。マルス殿が結婚する時の宝飾品は任せてほしい』

グレゼイドが真剣に言う

『え? 結婚? まだ予定はないですが』

マルスが苦笑いする

『そうなのか? 美人に囲まれて・・・』

『それは言わない方が良いですね』

グレゼイドが言おうとすると、ビレストが微笑みながら言い、マルスを見ている

(義姉様は、楽しんでいるのかしら? 見た感じ、全員がマルス殿に好意を持っていますから)


数日後、気空挺に乗って帰ることにする

『オルフェスタ・カゼルド王国の非道の件は、既にあの場にいた、各国の外交担当が確認をして、各国に伝えられています。昨日懺悔をしながら、全ての企みを確認した内容に各国は外交断絶すると思われます』

グレゼイドが笑顔で言う

『それは良かったです。』

メトリシアが笑顔でいう

『メトリシアの元気な顔を見れて嬉しかったですよ。ヘルトの結婚式までに最高の装飾品を用意する事を伝えてくださいね』

ビレストが笑顔で言う

『はい! マルス師匠、伝えたのですか?』

メトリシアがマルスを見て言う

『知らなかった様だから』

『招待が来るまで、内緒にした方が良かったのに・・・』

メトリシアが真剣に言う

『メトリシア、それは困ります。今回の件、助けられて、甥の結婚式に何も贈らなかったら、最大の恥になります。解りますよね』

『あ! 伯母様すいません』

『メトリシアも早く競争に勝てます様に頑張りなさい』

ビレストが微笑みながら言う

『え? 伯母様!!それは!』

メトリシアが赤くなり黙り込む


気空挺が上昇を始めると、南に向かって進む。町中の兵士と騎士が並んで見送っている

『あの、御父様、メトリシア様、凄く強くて優しい御姉様でした。いつか御姉様の様に、人を救える人になります。戦う力では無くても、人を幸せに導ける人になって見せます』

クレオルが見送りながら言う

『良く覚えておきなさい。あれが本当の英雄です! 伝承として永代に伝えましょう』

ビレストが微笑みながら言う

『はい!』

クレオルが見えなくなるまで見送っている


数日後、王都が見えてくると、気空挺が降下していく。門番に伝えて屋敷に向かう

『マルス師匠、お帰りなさい』

カミラが笑顔で出迎えてくれる

『カミラ、ただいま』

マルスが笑顔で気空挺を降りながら言う

『マルス、すぐに作るのですか?』

リリシャが微笑みながら言う

『材料が無い・・・金属全部使っちゃった』

マルスが苦笑いする

『明日、取りに行くよ』

キリシアが笑顔で言うと、みんな屋敷に入って行く

『マルス様、お帰りなさい』

クリスが笑顔で言う

『クリスちゃん、ただいま』

マルスが笑顔で言う

『マルス様、クリスまで居候するそうです』

クレシアが苦笑いして言う

『はい! 御姉様と一緒です』

クリスが笑顔で言うと、エレリアが苦笑いしている


馬車が到着すると、ヘルトがやってくる

『メトリシア、どうなった?』

ヘルトが真剣に言うと、全員が微笑みながら焼き菓子を食べている

『メトリシア・・・どうなったんだ?』

ヘルトが苦笑いしながら聞くと、みんな見ながら微笑んでいる

『クレシア、これは?』

ヘルトが苦笑いする

『ヘルト、何か食べますか?』

クレシアが笑顔で言う

『少し食べるが・・・』

ヘルトがメトリシアを見ながら言う

『先にクレシア様と話してから聞きなさい』

キリシアが笑顔で言うと、みんな笑い出す

『そう言うことか・・・クレシア、内装も順調に進んでいるから楽しみにしていてほしい』

ヘルトが笑顔で言う

『楽しみですね』

クレシアが微笑みながら言うと厨房に向かう

『良くできました』

リリシャが微笑みながら言う

『オテリオス王国はどうなった?』

ヘルトが苦笑いする

『オルフェスタ・カゼルド王国の策略でした。巨大なクリスタルスネークを2匹と、東の生息地まで確認して、住民の保護は出来ました。又何か有れば、連絡が来ると思います』

メトリシアが真剣に言うと、親書を出して詳細に伝える

『そんな事に・・・親書が届いてお祖父様が、外交担当の怠慢に激怒して、相当な事だと認識している』

ヘルトが苦笑いする

『しばらくしたら、オルフェスタ・カゼルド王国をお仕置に行くからよろしく』

キリシアが笑顔で言う

『お仕置に・・・本当にやりそうだ』

ヘルトが呟く

『喧嘩なら買いましたよ』

リリシャが微笑みながら言う

『は? 買った・・・』

ヘルトが苦笑いすると、クレシアが料理をヘルトの前に置く

『クレシア御姉様の結婚式の宝飾品は、伯母様が用意してくれます』

メトリシアが笑顔で言う

『え? 宝飾品を』

クレシアが驚く

『オテリオス王国の宝飾品は相当な物だぞ・・・』

ヘルトが赤くなりながら言う

『式が楽しみですね』

メトリシアが笑顔で言うと、みんなヘルトを見ている


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