国境の町
数日後、町が見えてくる
『このまま進みますか?』
エミールが笑顔で聞く
『あのデカブツ倒さないと危ないから、ここで待っていて』
マルスが笑顔で言う
『マルス、予定通り城門から入ろう』
キリシアが笑顔で言うと、気空挺は着陸する。騎士団と合流する
キリシアとリリシャとマルスとルメイルとケニスとオルガーとオリスとイースは気空挺を降りて、城門に向かって歩き出すと、気空挺は上昇していく
城門に到着すると、壊れた門から中を覗く
『マルス、気配は?』
キリシアが真剣に聞く
『まだ居ないかな? 地中の中は解らないけど』
マルスが真剣に言うと、騎士達が城壁の上に上がり、マルス達は町中を進むことにする
『キリシア! 発見したけど、13匹いるね』
マルスが真剣に言う
『あっちがデカブツだね』
リリシャが真剣に言う
『キリシア、デカブツ引き付けてくれるかな? その間に成るべく多くの雑魚を片付けるから』
マルスが真剣に言う
『わかった!! 任せなさい!!』
キリシアが笑顔で言う
『ルメイルは、キリシアの援護ね、ケニスはルメイルを援護しながら、キリシアの援護もお願いね』
マルスが真剣に言う
『はい、マルス師匠』
ケニスが真剣に言うと、ルメイルは頷いている
『リリシャ、倒して肉片にしてから水晶結晶を取り出してね』
マルスが笑顔で言うと、マルスは闘気を纏い、走り出す
『え! 速い!!』
オルガーが驚いている
『マルスが本気だしたね』
キリシアが笑顔で言うと、リリシャが追いかけ始める
マルスは、クリスタルスネークを見付けると、闘気を纏った剣で斬り付ける。水晶結晶の辺りを切り出して後ろに投げ飛ばす。リリシャが魔法で焼き払うと、水晶結晶をイースが箱にしまう
『凄い・・・一瞬で倒した』
オルガーが呟くと、マルスは走り出している
キリシアは、大きなクリスタルスネークを見付ける
『デカイ!!』
キリシアが近付こうとすると、大きなクリスタルスネークがキリシア目掛けて飛び付いてくる
『危な!!』
キリシアは慌てて避けると、闘気を纏った槍で斬り付けるが、弾かれる
『固すぎる!!』
キリシアが呟くと、クリスタルスネークの尻尾がキリシアに向けて叩き付けられる。キリシアは飛び退くと尻尾は建物に当たり建物が崩れる
『このーーー!』
キリシアが叫ぶと、クリスタルスネークが噛み付きにくる。キリシアは闘気を纏い、槍で突くと、クリスタルスネークの目を貫き、クリスタルスネークは暴れだし、近くの建物にぶつかり、建物が崩れる
『危ない!!』
キリシアが慌てて逃げ回る
マルスは、崩れる建物を見て苦笑いする
『暴れたら面倒だね』
マルスが呟くと、クリスタルスネークの肉片をリリシャの方に飛ばす
『あれは危険ですね・・・魔法さえ使えれば』
リリシャが真剣に崩れる建物を見ていると、投げられた肉片を焼き払い、水晶結晶を取り出して、イースが箱に入れる
『リリシャ、急ぐよ』
マルスが真剣に言うと走り出す
キリシアは逃げ回りながら反撃をしていると、クリスタルスネークが飛び付こうとした瞬間、ルメイルが闘気を纏った剣で頭を斬り付け、クリスタルスネークがバランスを崩しながらもキリシアに向けて飛び付く
『このーーー!』
キリシアが気合いを入れて槍を振り抜くと、口から大きく切り裂き、クリスタルスネークが暴れている
『これでも倒れない!!』
キリシアが驚くと、尻尾が近付いてくるのが視界に入る。キリシアはかわしきれず、尻尾に弾き飛ばされる。建物に当たり、建物は崩れる
『キリシア様!!』
ケニスが慌てて建物に近付くと、クリスタルスネークが飛び付いてきて、土煙に包まれる
マルスは次々とクリスタルスネークを倒しながら進み、最後の一匹を見付けると、接近して一気に斬り裂く。すぐに水晶結晶の付近を切り出すと、リリシャの方に投げ飛ばす。リリシャが魔法で焼き尽くして炭から水晶結晶を取り出す
『マルス、片付いたね』
リリシャが微笑んでいる
『後はあのデカブツ・・・凄い暴れ様だね』
マルスが土煙上がる方を見て言う
『キリシア、大丈夫かな? 手出しすると文句言いそう』
リリシャが微笑みながら言うと、イースが水晶結晶を拾い、箱に入れる
『このままだと建物が全部壊されそうだから、行こうか?』
マルスが真剣に言う
『マルスも疲れているんだから、少し休憩してから向かってね』
リリシャが微笑みながら言う
『迷宮で慣れているから大丈夫』
『ダメです!! 相当疲れているから休みなさい!!』
リリシャが真剣に言うと、マルスは苦笑いしながら座り、オリスから水を受け取り飲み始める
『マルス師匠、どうしてあんなに速く動けるのですか? リリシャ様も』
オルガーが真剣に聞く
『リリシャが速いのは、魔力で筋力を強化しているからね。エミールもミリアもメトリシアもエビリアもクレスタも使えるから、接近戦も可能だよ』
マルスが微笑みながら言う
『接近戦も・・・前衛いるのですか?』
『魔力で強化していると、消耗が激しいから、前衛は必要だよ』
マルスが微笑みながら言うと、オルガーが安心したような顔になる
『マルス、やっぱり早く行った方が良いかも知れない』
リリシャが真剣に言う
『そうだね。近くまで行ってから、様子見よう』
マルスが笑顔で言うと、走り出す
近くまで行くと、ルメイルがクリスタルスネークに斬り付けて、クリスタルスネークの軌道が反れるのを見ると、キリシアが槍で大きく切り裂いている
『危ない!!』
マルスが叫ぶと、マルスは高速で走り出す