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ギルド依頼、そして故郷へ

翌日、朝からフローネの家に行く


『フローネ先生、いますか?』


『師匠、おはようございます』


エミールが挨拶してくる


『エミール、おはよう』


中に入り


『フローネ先生、おはようございます』


『おはよう』


フローネは微笑みながら返事をする


『エミールは、迷宮に入るのは止めた方が良いと思うのですが』


リリシャが言うと


『そうですね。危険だと思います』


『えっ、はい』


エミールは残念そうにうつむく


『魔法を使えなくなる可能性があるから』


キリシアの言葉にフローネとリリシャが頷く


『ギルドで依頼を受けて経験を積みたいと思うのですが』


リリシャの言葉に


『このまま訓練していても仕方ないですからね』


フローネが言う


『この後、ギルドで依頼を見に行きましょう』


リリシャの言葉にエミールは頷く





ギルドの中に入り掲示板を見て依頼を探す


『これといった依頼は見つからないね』


キリシアが言うとリリシャも頷く


『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、エミールさん、こんにちは』


『ヘザーネ、こんにちは』


『少し話したい事があるのですが』


『どうしたの?』


『奥に来てください』


ヘザーネに付いていく


『こちらです』


中に入るとバイル、ゼタル、そして何人かの冒険者達がいた


『このタイミングでギルドに来てくれるとはありがたい』


バイルが言う


『今、北の領主から要請があり、北のいくつかの村に冒険者を派遣して欲しいとの要請だ』


『現在、多くのゴブリンに襲われている。そのため、領主はいくつかの村に兵士を常駐させているが、常駐出来ない村の防衛に冒険者を送って欲しいとのことだ』


いくつかの村の名前がでる。その中にトーラスト村もあった


『正式な依頼として、ギルドから報償金も出る。参加して欲しい』


『行く先の村は、希望を出しても良いですか?』


キリシアが言うと


『なるべく希望を聞くようにする』


バイルが言う


『トーラスト村に私達が行きます』


『トーラスト村に行く理由があるのかな?』


『マルスの故郷だから』


『わかった。トーラスト村は任せる』


バイルは即答で答える


他の冒険者達も直ぐに希望を言って決めていく


『急ぎで悪いが、明日の朝出発出来るように準備をしてくれ。馬車はギルドで手配する』


バイルがそう言って解散になる





『北の異変がゴブリンとはね』


キリシアが言う


『数ヵ月前から戦っていたのですね』


リリシャも言う


『こんな形で故郷に帰るとはね』


マルスも言う


『着いたら情報が必要だね』


キリシアの言葉に同意する


『ヘザーネ』


『北に行かれるのですね』


『マルスの故郷に』


『そうでしたね』


『ゴブリンはどのくらいいるのかな?』


ヘザーネは周りを確認してから


『領主の兵士は一度負けて、守る為の兵士が足りないそうです』


小声で言う


『ただ事ではないですね』





宿屋に行き、明日の朝出発する事を告げ、


鍛冶屋に向かい、入るとカセティが出てきて奥にいるギレリムを呼びに行く


『どうした?』


『ギルドの依頼で北の方に行くことになったの』


『北か・・・』


『でも、マルスの故郷の村にしたから』


『マルスの故郷か…無事に帰ってこい』


ギレリムは笑顔で言う





フローネの家に着くと、馬車が止まっている


『フローネ先生、ただいま』


中に入ると道具屋が来ていた


『お帰りなさい』


フローネが言う


『実はお願いがあったのですが…またポーションを作って貰えませんか?』


道具屋が言う


『今回は難しいです、明日の朝からギルドの依頼で出掛けるので、準備をしたい』


キリシアが言う


『北の村ですか?』


『そうです』


『わかりました。無茶はしないように気を付けてください』


道具屋はそう言って帰っていった


『北の村ですか?』


『はい、先生。どうやらゴブリンにかなりやられて村を守れなくなり、ギルドにも応援を頼んだみたいです』


『危険かも知れないですね』


『トーラスト村はマルスの故郷なので、どのみち助けに行くしね』


キリシアがフローネに言うと


『マルスの家族が心配ですね』


マルスも頷く





翌朝、宿屋の前に迎えの馬車が来る


『ヘザーネ、おはよう』


『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、エミールさん、おはようございます』


ヘザーネは挨拶してから、集合場所まで一緒に行くとの事だった


『人数が少ないので、領主兵が2人一緒に行くそうですが、2人の指示に従う必要はありません』


ヘザーネが言う


『わかった』


キリシアは頷きながら言う


『間に合ったか』


ギレリムが来た


『ギレリム、おはよう』


『ライラに預けた荷物は、俺がフローネの家に運んでおく、後これを持っていけ』


いくつかの武器と盾等を持ってきてくれた


『必要はないかも知れないがな』


『ギレリム、ありがとう』





市場に寄って、予備の食料と薬類を積み込んで集合場所に到着する


『キリシア殿、警備隊から俺達が同行する』


足を痛めていた隊員と若い隊員


『ガシリオだ。よろしく』


『ルメイルです。よろしく』


足を痛めていた方がガシリオで、若い方がルメイル


『よろしく。荷物のせて』


馬車の中を見て頷きながら


『食料に武器もちゃんと用意しているとは』


警備隊員は感心している


『マルスの故郷だから、余ったらマルスの家に置いてくれば良いからね』


キリシアが言うと皆、頷く


『ヘザーネ、これ渡し忘れていた』


鉱石から作ったペンダントを渡す


『ありがとうございます。大事に使います』


『ヘザーネ、行ってくるね』





他の冒険者も集まり、北へ出発する



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