魔導具
屋敷に戻り、リビングに行く
『マルス、お帰り』
キリシアがリリアの焼き菓子を食べながら言う
『キリシア、またつまみ食い?』
リリシャが微笑みながら言う
『リリアの試食だよ! 凄く美味しくなった!』
キリシアが笑顔で言う
『サーリンもユーリスも一緒に作っているからね』
マルスが微笑みながら言う
『王城で何してきたの?』
『クレシアさんの新居の案内だね』
マルスが笑顔で言うと、説明をする
『マルス様、本当に凄い厨房でした』
クレシアが笑顔で言う
『クレシア様が気に入ったのであれば、良かった』
キリシアが笑顔で言う
『あ!マルス、ランプ完成品持ってきました』
リリシャが笑顔で言うと、気空挺から倉庫に持ってくる
『凄い量だね』
マルスが苦笑いする
『ギレリムが気合い入れて作っています。』
リリシャが笑顔で言う
『全部で200個になります。』
エビリアが笑顔で言う
『貸し出しをしないと、もうダメだね』
マルスが苦笑いする
『そうですが、ミドルが来たくない様で中々難しいです』
リリシャが苦笑いすると、クレスタが説明する
『クレシア様とレズオス次第だね』
マルスが笑顔で言うと、クレシアに相談に向かう
『クレシア様、魔法のランプの貸し出しの件で、相談をしたいのですが、現在王都で貸し出し用が250個になりましたので、本格的に貸し出しを始めたいのですが』
マルスが真剣に言う
『ヘルトに伝えますね』
クレシアが笑顔で言うと、どの様に貸出しするか相談する
『探知魔導具の貸し出しも増やして貰わないといけないですね』
クレシアが微笑みながら言う
『火と水と光と風の探知魔導具を作りますね』
マルスが笑顔で言うと、クレシアが微笑んでいる
マルスは工房で探知魔導具を作り始めると、リリシャが微笑みながら見ている
『これで全部出来たけど、後は何しようかな?』
『町中を散歩したいですね』
リリシャが微笑みながら言う
『少し散歩しようか?』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが嬉しそうにしている。散歩に出掛ける
色々な店を回りながら歩いていると、冒険者ギルドの前を通るとオイゲルが出てくる
『マルス殿!! ちょうど良かった! 少し話が有ります』
オイゲルが真剣に言うと、応接室に向かう
『マルス殿、実は、緊急依頼が出ています。内容が内容なので、英雄殿以外に不可能です。』
オイゲルが真剣に言うと、依頼書を出してマルスの前に置く
『これは何ですか?』
マルスが言うと、真剣に読み始めると、リリシャも見て驚いている
『この魔物、相当な強さですよね・・・それも隣国なんて』
マルスが呟く
『その通りです。詳しい内容がほとんど入ってきてませんが、3匹いるようなので、国家危機と認識しました。どうか討伐を手伝って欲しい』
オイゲルが真剣に言うと、マルスは考え始める
『マルス、これって一度確認するしかないけど、大変なことですよね』
リリシャがマルスを見て言う
『一度考えさせてください。隣国となるとメトリシアの事が有るので、一度相談する必要があります』
マルスが真剣に言うと、マルス達は帰ることにする
屋敷に帰る
『マルス様、お帰りなさい』
ソリナが笑顔で言う
『ソリナさん、ただいま』
マルスが笑顔で言う
『メトリシア様が探していましたが、出掛けたと教えたら・・・』
ソリナが苦笑いすると、マルスとリリシャは屋敷に入りリビングに行く
『あ!! マルス師匠! どこに行っていたのですか?』
メトリシアがマルスを見ると詰め寄り、言う
『リリシャと散歩に行っていたよ』
マルスが微笑みながら言う
『私も誘ってください!!』
メトリシアが真剣に言うと、リリシャが微笑みながら見ている
『それより北の王国、オテリオス王国と国交有るのかな?』
マルスが真剣に聞く
『オテリオス王国ですか? 伯母様の国ですが何か?』
『この緊急依頼だけど、王国には連絡は入ってないのかな?』
マルスが真剣に聞く
『え? これは・・・相当の事ですよね、冒険者ギルドが隣国の冒険者を呼ぶなんて』
メトリシアが読み始めると真剣に答える
『魔物も、探していた水晶結晶の持ち主かも知れないけど、確認したいんだよね』
マルスが真剣に言う
『解りました。すぐにお父様に聞いてみます』
メトリシアが真剣に言うと、真剣に依頼書を読んでいる
『マルス師匠、一緒に王城に来て貰った方が良いです! この内容、国家危機と思います!!』
メトリシアが真剣に言う
『キリシアも呼びましょう、多分すぐに準備も必要ですから』
リリシャが真剣に言うと、キリシアを呼んですぐに王城に向かう
王城に到着すると、すぐに国王に会いに行く
『メトリシア、どうしたのだ? 至急会いたいとは? 離宮の事か?』
国王が真剣に聞く
『オテリオス王国から援軍要請は入ってないですか!!』
『オテリオスから? 聞いてないが、何か有るのか?』
国王が苦笑いして言う
『これを見てください!! マルス師匠に冒険者ギルドから依頼が出ました!!』
メトリシアが真剣に言うと、依頼書を渡す。国王が真剣に読む
『誰か! 騎士団長と重臣とヘルトを呼べ!!』
国王が読み終えると、青ざめながら指示する
ヘルトと騎士団長と重臣がやってくると、キリシアを見た騎士団長が苦笑いする
『国王陛下、何か用ですか?』
重臣が苦笑いしながら言う
『オテリオス王国からの使者は来てないか?』
『いえ、来てません』
『いつから、来てない!! こちらからの使者は、いつ出した!』
国王が真剣に言う
『半年は来てません。今年は使者は出してません』
重臣が答える
『そうなると・・・詳細が解らないか・・・』
国王が呟くと、依頼書をヘルトに渡す。ヘルトが読んで苦笑いする
『この内容、相当の事ですが、友好国の窮地に援軍要請が無いのは、不思議です』
ヘルトが真剣に言うと、騎士団長と重臣に内容を説明する
『至急事態を確認したいが、どうなっている』
国王が重臣を見ている
『この依頼が本当ですか? この様な事態であれば、外交担当に聞いてみますが・・・』
『すぐに確認せよ!! 手遅れになれば、我が国にも被害が及ぶ!!至急だ!!』
国王が真剣に言うと、重臣が出ていく
『本当に呑気だね、情報を全く集めていないなんて』
キリシアが苦笑いしながら言う
『もし本当なら・・・何故援軍要請が無いか気になる』
国王が苦笑いして言うと、騎士団長が地図を持ってくる
『国王陛下、もしこの付近が通れないと・・・我が国に外交担当が来ないと思われます』
騎士団長が地図を指差しながら言う
『オイゲルにどうやって依頼が有ったか確認が必要だね』
マルスが考えながら言う
『すぐに呼び出します』
ヘルトが真剣に言うと、騎士に伝える