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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
11章 オテリオス王国
473/1407

騎士達と、ハルドとアーセル

翌朝、ヘルトがやってくる

『マルス殿、王城に来てください』

ヘルトが笑顔でマルスに言う

『ヘルト、今から魔法学院に通学するつもりだけど』

『マルス殿、魔法学院に行っても、生徒の練習が出来ないですよね?』

ヘルトが苦笑いする

『ヘルト御兄様、クレシア御姉様が居なくて寂しいのですか?』

メトリシアが笑顔で言う

『え! そそっそんな事はないぞ!!』

ヘルトが慌てて言う

『そうですか? クレシア御姉様に伝えておきます』

メトリシアが満足そうに言う

『メトリシア!! それは言わないでくれ!! 美味しいご飯が食べれなくなる!!』

ヘルトが慌てて言うと、厨房の方を見ている


王城の部屋に入ると、国王と前国王と王妃が笑顔で待っている

『マルス殿、早速だが、用件は魔法学院の練習場だが、作り直せるか?』

国王が笑顔で聞く

『作り直さないと、クラスのみんな練習が出来ません』

マルスが真剣に言う

『騎士達に警備させる、魔導船に同行した騎士達は、マルス殿とメトリシアの護衛にする』

国王が真剣に言う

『訓練を覗いたが、短期間であそこまで変わるとは・・・』

前国王が真剣に言う

『キリシアの暇潰しだから、仕方無いですよね』

マルスが笑顔で言うと、メトリシアが詳しく説明をすると、国王と前国王と王妃とヘルトが苦笑いしている


訓練場に到着すると、騎士団長と副団長とデストラが待っている

『マルス殿・・・』

騎士団長が苦笑いしながら呟く

(嵌められた・・・もう訓練はしないぞ)

『騎士団長、騎士達の実力を確認する!!』

国王が真剣に言うと、王妃が微笑んでいる

『え? 騎士達の実力を? ・・・まさか!! 同行した騎士か!!』

『まさか・・・キリシア殿に鍛えられたのか?』

『やりたくない』

騎士団長と副団長とデストラが呟くと、騎士達が入ってくる


『騎士団長、副団長、デストラは、1人ずつ一騎討ちで実力を確認する事!! 良いな!』

国王が笑顔で言う

『1人ずつ?』

騎士団長が苦笑いすると、騎士が訓練用の剣を持って中央に行くと、副団長が訓練用の剣を持ち、向かい合う

『騎士さん、解っているよね。手を抜いたら、キリシアが性根を叩き直すからね』

マルスが笑顔で言うと、騎士達が苦笑いしている

『楽しみです』

メトリシアが笑顔で言う

『メトリシア、騎士が負けたら、後で付き合ってね。キリシアの前に自分が本気で叩き直すからね』

マルスが笑顔で言う

『マルス師匠、何時間でも付き合います』

メトリシアが笑顔で言うと、騎士達が真剣に見ている

(負けたら・・・不味い!! 団長すいません!! 今日は本気で勝ちにいきます!!)


『完全に目付きが変わった・・・あの檄は怖いが・・・負けるなよ。副団長』

騎士団長が苦笑いしながら呟く

『両者始め!!』

デストラが合図すると、副団長が闘気を纏うと、騎士も闘気を纏う

『は? 闘気を纏える? 不味い!!』

騎士団長が青ざめると、騎士が接近して剣を振ると、副団長はかわして反撃をする。騎士もかわして反撃をする

『速い!! キリシア殿!!』

騎士団長が青ざめながら呟くと、副団長の剣をかわして、騎士の一撃が腹に当たり、副団長が後ろに弾き飛ぶと、床に転がる

『よし!!』

ヘルトが思わず、ガッツポーズする

『副団長、団員に負けちゃった』

マルスが笑顔で言う

『嘘だ・・・こんなに簡単に強くなるのか・・・』

副団長が涙目になっている


『次はデストラだな・・・副団長があれではな』

国王が、落ち込んでいる副団長を見ながら呟く

『デストラ! 絶対に負けるなよ!!』

騎士団長が大声で言う


デストラと騎士が向かい合うと、合図と共に闘気を纏い打ち合いを始めると、デストラの剣をかわした騎士の一撃が腕に当たり、腹に強烈な一撃が入ると、デストラが後ろに弾き飛ぶ

『デストラまで・・・』

騎士団長が呟くと、次々とデストラを弾き飛ばして騎士達が勝っていく


『もう嫌だ!! なんだ!! 何故簡単に達人を育てられるんだ!!』

デストラが泣きながら叫ぶ

『デストラも限界だね』

マルスが笑顔で言う

『騎士団長、まさか負けるとは思わないが、騎士団長の威厳を守るように』

国王が笑いながら言う

『デストラが負ける時点で、私では勝てません』

騎士団長が苦笑いして言う

『威厳も捨てたのか?』

『英雄殿が鍛えた時点で、もう別次元の達人です!』

騎士団長が真剣に言うと、副団長とデストラが苦笑いしている

『団員との訓練もやらないのは、団長として良くないだろ?』

国王が笑顔で言うと、騎士団長が苦笑いして騎士と向かい合う


合図と共に闘気を纏い、打ち合いを始めると、次第に動きについていけなくなり、騎士団長は防ぐのに精一杯になると、後ろに弾き飛ばされる

『あり得ないだろ!! なんだ!! この動きは・・・キリシア殿!! 鍛えすぎだ!!』

騎士団長が叫ぶと、国王と前国王が満足そうに笑っている


『騎士団長、彼らを国王直属騎士として、英雄殿の護衛で文句は無いな! 英雄騎士隊とする!』

国王が真剣に言う

『構いません・・・英雄騎士隊・・・』

騎士団長が呟くと、マルスを見ている

(頼むから、これ以上強くしないでくれ・・・)


大賢者研究会に向かう

『え!! 王妃様!! ヘルト様!!』

ハルドとアーセルが驚いて頭を下げる

『修行の成果を見に来ました』

王妃が笑顔で言うと、訓練場に向かう

『・・・・ファイヤーボール』

『・・・・フリーズアロー』

『・・・・ストーンアロー』

『・・・・アクアカッター』

『・・・・ウインドカッター』

『・・・・ファイヤーストーム』

ハルドとアーセルが次々と魔法を放ち続けていると、王妃とヘルトが満足そうに微笑んでいる


魔法練習をしていると、ルキアとリーネがやってくる

『王妃様、ヘルト王太子殿下、お久しぶりです』

ルキアとリーネが挨拶をする

『ルキアさん、リーネさんも魔法の修行成果を見させてくださいね』

王妃が笑顔で言うと、ルキアとリーネが魔法練習を始める


休憩室にみんな集まる

『ルキアさん、リーネさん、凄い成長です。本当に素晴らしいですね』

王妃が笑顔で言う

『本当です・・・リーネを捨てた親の悔しがる顔が思い浮かびます』

ヘルトが笑顔で言う

『マルス師匠とクレスタ御姉様のお陰です』

リーネが笑顔で言う

『ふふふ、マルス師匠ですね。弟子になったのですか?』

王妃が笑顔で言う

『え? 弟子?・・・え? いえ! まだ弟子では無いです!! マルス様、申し訳ありません!!』

リーネが慌てて言うと、ルキアを見ている

『リーネ、マルス様に取られそうで怖いです』

ルキアが笑いながら言う

『ルキア師匠、そんな事は無いです!! マルス様は、私の尊敬する大先生です!! 師匠は、ルキア師匠です!!』

リーネが真っ赤になって言うと、みんな笑い始める


『ルキアさん、本当に宮廷魔術師長になりませんか?』

王妃が真剣に聞く

『アルに嫁ぎますので、お断りします』

ルキアが真剣に答える

『そうですか・・・気が変わったら教えてくださいね』

王妃が笑顔で言うと、ハルドとアーセルを見る


『ハルドさん、卒業後、宮廷魔術師志望と聞きましたが、本当ですか?』

『はい! 家が許してくれれば、宮廷魔術師になる為に試験を受けます!』

ハルドが真剣に言う

『アーセルさんも宮廷魔術師で良いのかしら?』

『え? 家が許してくれるかは、解りませんが・・・』

アーセルが苦笑いして言うと、メトリシアを見ている

『アーセルさんの家は、初めての宮廷魔術師輩出ですから、北の領主も喜ぶでしょう。それに、英雄殿に推薦されたなら大喜びでしょう』

王妃が笑顔で言う

『そうでしょうか? 早く結婚して、子供を作れと春に会った時、言われましたので・・・』

アーセルが苦笑いしている

『文句は言わせません! それに結婚もハルド相手なら、文句は言えないでしょう』

王妃が笑顔で言う

『え? えーーーーーーー!!! なななっ何故!!』

アーセルが驚いて大声をあげるとハルドが慌て出す

『ハルドさんも覚悟を決めなさいね。男爵には、私の仲介を無視するなら、リリシャ殿の件を公表すると言っておきます』

王妃が笑顔で言う

『え!! そそそそっそれは!! しかし許嫁と親がなんて言うか解りません!! 絶対に反対されます』

ハルドが慌てて言う

『そうですか・・・残念ですね・・・良い縁談と思いましたが、ハルドさんはアーセルさんを諦めるのですね』

王妃が残念そうに言う

『え!! そそそっそれは・・・アーセルが近くに居てくれたら・・・そのー・・・嬉しいですが、家の名誉の為に・・・どうしたら・・・』

『一言ですよ』

王妃が笑顔で言うと、アーセルが真っ赤になっている

『え! その・・・どうしたら・・・』

『アーセルさんを守りたくないのですか?』

メトリシアが笑顔で言うと、ヘルトが苦笑いしている

『え!! 守りたいけど・・・』

ハルドが真っ赤になってアーセルを見ると、目が合い黙り込む

『一言言えば、文句は言わせません』

王妃が笑顔で言う

『一言・・・アーセル一緒に居てくれるか?』

ハルドが赤くなりながら小声で言う

『え?』

アーセルが真剣に呟く

『声が小さいですね』

王妃が満面の笑顔で言うと、メトリシアが嬉しそうに見ていると、ヘルトが苦笑いする

(完全に遊ばれ始めている)

『アーセル! 家なんてどうでも良い!! だから一生一緒にいて欲しい!! 何が有るか解らないけど、2人で一緒に歩もう』

ハルドが覚悟を決めて言う

『ハルド・・・はい』

アーセルが真っ赤になって、涙を流しながら言う

『ふふふ、ハルドさん、アーセルさん、御両親には手紙をしたためます。仲介する縁談を断るならどうなるか、思い知らせてあげますわ』

王妃が笑顔で言う

『帰ったら国王陛下に伝えます。宮廷魔術師に2人がなると』

ヘルトが笑顔で言う

『国王陛下に?』

ハルドが呟く

『2人が宮廷魔術師に?』

アーセルが呟く

『宮廷魔術師? えーーーーーーー!』

ハルドとアーセルが声をあげる

『もう決定です。これは国王陛下からの召喚となりますので、逃がしません』

王妃が笑顔で言うと、ハルドとアーセルが呆然とする

『ハルドさん、アーセルさん、婚約と宮廷魔術師就任、おめでとうございます。』

ルキアが笑顔で言うと、みんなでお祝いの言葉を言う

『やっと宮廷魔術師に使える人材が、入りました』

王妃が笑顔で言う

『やっとです。誰もなってくれないから、仕方無いですが』

ヘルトが苦笑いすると、みんな笑い始める

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