表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
10章 ヘルゼレス王国
456/1407

国王と準備

キリシアが入ってくる

『マルス、メーレス姫様が至急話をしたいそうだけど、どうする?』

『今はちょっと難しい。もう少しで完成するから、その後で!』

マルスが言うと、真剣に紋様魔法と紋章魔法を書き込んでいる

『え? もう完成するの?』

キリシアが真剣に見ていく

『キリシア、待たせる訳にはいきませんので、少し話を聞きましょう』

フローネが真剣に言う

『はい、フローネ先生』

キリシアが笑顔で言うと、倉庫を出てメーレスの元に向かう


『フローネ師、マルス様は?』

メーレスが真剣に聞く

『今手を離せないので、どの様なお話ですか?』

フローネが微笑みながら言う

『実は・・・お父様に、マルス様から聞いた内容を伝えましたが、余りの事に、至急直接話を聞きたいと、言っています』

『そうですか・・・今は無理ですね』

フローネが真剣に言う

『国の命運が左右されます! 何をなされているか解りませんが、急を要します』

メーレスが真剣に言う

『国を左右する内容を、マルスに決めさせるのですか? マルスはあなた達の家臣でも、この国の住民でも無いのですよ』

フローネが真剣に言う

『え? あ!! そうですが・・・』

メーレスが真剣に考え込む

『面倒な事は、外交担当に任せる』

キリシアが笑顔で言う

『マルスは、名誉も地位も権力も関係無いと、考慮して結論を出す事にしてくださいね』

フローネが真剣に言う

『お父様だけなら良いのですが・・・重臣達が納得しないと思います・・・』

『じゃあ重臣共に、アントを見てきて貰えば! 絶対にやらないと思うけど』

キリシアが笑いながら言うと、マルスが倉庫から出てくる

『あ!! マルス様!』

メーレスがマルスを見て笑顔になる

『メーレス様、何か用ですか?』

『お父様が会って話を聞きたいそうです』

メーレスが真剣に言う

『会いに行くだけ時間の無駄なので、行きません』

マルスが真剣に言う

『マルス様・・・』

メーレスが残念そうに呟く

『キリシア、外交担当呼び出して、話を聞いてきて貰おう』

マルスが真剣に言うと、騎士が外交担当を呼んでくる

『マルス殿、用ですか?』

外交担当が真剣に聞く

『国王陛下に会って何の用か聞いてきて、多分アントの件で、撤退したくないとか、利権の事ばかり言う重臣達が面倒だからね。どんな依頼も断って良いから!』

マルスが言うと、メーレスが驚いてマルスを見ている

『予想通りなのですね・・・どこでもいる話したく無い権力者ですか・・・畏まりました。』

外交担当が真剣に言うと、メーレスと王城に向かっていく


王城で、外交担当が国王に会う

『英雄殿は来ないのですか?』

国王が残念そうに言う

『忙しいようですので、それに外交担当として話を伺う必要も有ります。』

外交担当が真剣に言う

『そうだな・・・クライドルト王国の客人だったな・・・アント討伐は難しいと、思うか?』

国王が真剣に聞く

『状況は解りませんが、どのぐらい広がっていますか? それに1日にどのぐらい広がりますか?』

『地図を見ると良い』

国王が言うと、重臣達が地図を見せると、説明を始める

『英雄様が想像している通りですね・・・対策が出来なければ、10日で王都に到達しますね』

外交担当が真剣に言うと、メトリシアが書いた予想を見ている

『は? とととと10日!! ふざけるな!! 我が国の騎士が負けると言うのか!!』

重臣が怒鳴る

『騎士の弱い強いは関係ないですね。人手が足りません。一人当たり100匹軽く倒せますか?』

『え!!・・・』

『1人負ければ、他の人が次々と倒れ・・・最後は全滅します』

外交担当が真剣に言う

『そんな事あり得ない!! 簡単に負けない!!』

重臣が怒鳴る

『あり得ないと言っても事実は変えられないです。あなたが1人でアントを殲滅して来てくれれば良いですが、出来ますか?』

外交担当が微笑みながら言う

『え!! 無理だ!! そんな事出来ない!』

『あり得ないとか、無理とか、何を出来るのですか?』

『貴様!!』

重臣が睨み付けながら怒鳴る

『もう止めよ! 外交担当に聞きたい、エレストリアクレイス王国の件は、本当か?』

国王が真剣に聞くと、聞いていた内容を話す

『事実です。その他にゴブリン、バッタの大群も発生しましたが、何とか我々は勝てました。全て英雄様が動いてくれたお陰です。クライドルト王国の英雄の意味はそう言う事です。』

外交担当が真剣に言う

『そうか・・・勝てないのか・・・この防衛戦に変えるしか無いのか』

国王が呟く

『国王陛下!! 町を見捨てたら! 大損害です!!』

重臣が慌てて言う

『リベリアのリザードの時は、3つの町と周辺の村が全滅していました。人口にして、10000人がリザードに食べられました』

『いいい10000人!!』

『リベリアに英雄殿がいなければ、国は滅んでいたと自覚しています。』

外交担当が真剣に言う

『お前達は、もう黙っていろ! 直ぐにセレスバインに伝令を送れ、一時の猶予も無いと思え!!』

国王が真剣に言うと、重臣達は動揺している

『護衛騎士、出掛ける準備を』

国王が真剣に言うと、メーレスと外交担当を連れて出ていく


倉庫に到着すると、外交担当が慌てて騎士に伝える

『マルス、面倒だけどどうする?』

キリシアが苦笑いして言う

『マルス、会うしか無いようですね』

フローネが苦笑いすると、マルスとリリシャとキリシアとフローネが外に出る

『英雄殿、この窮地に手を貸してくれるか?』

国王が真剣に言う

『面倒事お断り!』

キリシアが真剣に言う

『そうですね。あなたの為では無く、避難してきて路地裏で泣いている人の為に戦いますけど』

リリシャが微笑みながら言う

『遺跡探索してきますので、ついでに近付いた魔物は叩き潰して来ますが、遺跡内で発見した物は、全部貰えますか?』

マルスが笑顔で言う

『は? ついでに・・・路地裏で泣いている人の為・・・面倒事お断り?』

国王が苦笑いする

『この子達は、有名になるのを嫌います。既に最速で出発する準備をしているので、手短に』

フローネが微笑みながら言う

『マルス様! 忙しいのは・・・準備をしているからですか!!』

メーレスが驚いている

『そう言う事か・・・なるほど、英雄か』

国王が呟くと、笑い始める

『そう言うことですね』

フローネが微笑む

『遺跡内で発見した物は、全部英雄殿の持ち物だ!約束する!』

国王笑顔で言う

『何かに書いといてね。後で文句を言ってくる面倒な貴族がいないようにね』

キリシアが笑いながら言う

『帰ったら、書いておこう』

国王が笑いながら言う

『マルス様、何か手伝える事は有りますか?』

メーレスが真剣に言う

『商人と鍛冶師に手を抜くな! 最速でやれ! と言っておいてね』

キリシアが笑いながら言う

『はい? 解りませんが、伝えておきます。』

メーレスが真剣に言う

『後は秘密にしてね、面倒だから!!』

マルスが真剣に言う

『それは解った・・・』

国王が苦笑いする


『マルス師匠! 1つ目完成です!』

メトリシアが笑顔でやってくる

『あ!! ごめん、マジックポーション要らなくなった!!』

マルスが苦笑いしながら言う

『え!! そんな!!! 何故!!』

メトリシアが驚いて叫ぶ

『メトリシア、マルスに不可能は無いですよ・・・もう手を付けられません』

フローネが苦笑いする

『マルス師匠!! どうして!! 折角作ったのに・・・』

メトリシアが涙目で言う

『必要な人が引き取ってくれるよ』

マルスが笑顔で言う

『マジックポーションは必要だ! いくらでも買おう』

国王が笑顔で言う

『もう!! 持っていってください!!』

メトリシアがむくれながら言うと、大きな壺を国王の前に置く

『え? これがマジックポーション?』

国王が苦笑いする

『小分けも面倒だから、好きにしてください』

メトリシアが言うと、倉庫に入っていく

『メトリシア、怒っていますね』

リリシャが微笑みながら言う

『直ぐに戻ってくるね』

マルスが倉庫を見る

『マルス師匠!!!!! 何故完成しているのですか!!』

メトリシアが走ってマルスに詰め寄る

『出来ちゃっただけだよ』

マルスが微笑みながら言う

『出来ちゃったから!! 作る所見たかったのに!! マルス師匠の意地悪!!』

メトリシアが真剣に言う

『メトリシア様、人前です。はしたないですよ!!』

ケニスが苦笑いしながら言う

『え!・・・』

メトリシアは、国王とメーレスを見て、慌てて離れると、赤くなっている


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ