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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
10章 ヘルゼレス王国
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メーレスとアント

迷宮を出ると馬車に向かう

『マルス師匠、お帰りなさい』

オルガーとオリスとイースが笑顔で言う

『ただいま』

マルスが笑顔で言うと、隣の馬車からメーレスが降りてくる

『マルス様、御相談が有るのですが・・・』

メーレスが真剣に言う

『メーレス様、ここで話せる内容ですか?』

『出来れば、どこか人に聞かれない場所が良いのですが・・・』

メーレスが周囲を見てから言う

『商人の応接室とかは大丈夫かな?』

『はい、あそこなら多少の事なら黙っていてくれます。』

メーレスが真剣に言う

『みんなは先に帰って・・・フローネ先生も一緒で良いですか?』

マルスが真剣に言う

『はい、フローネ師にも意見を伺いたいと思っています。』

メーレスが真剣に言う

『カミラ、ヒストリア、レディナ達を頼むね』

マルスが真剣に言うと、馬車でみんな戻っていくと、マルスとフローネは、メーレスの馬車で商会に向かう


商会の商人に応接室を借りる

『マルス様、実は国内でアントが大量発生しています。10日前、御兄様も騎士団を率いて出発しましたが、数が多くてどうしたら良いか・・・現在お父様と重臣で話し合っていますが、結論が出ません』

メーレスが真剣に言う

『フローネ先生、良いですか?』

マルスが真剣に言う

『良いです。恐らく対応は不可能です』

フローネも真剣に答える

『自分達は、既に同じ様な事を経験しています。その中でも今回に似ているのは・・・エレストリアクレイス王国でスパイダーの大量発生が1番似ています。』

『エレストリアクレイス王国で、スパイダー大量発生!! その時はどの様に対応したのですか?』

メーレスが驚きながら聞く

『発生地点を自分達が強襲して、ヴァンパイア数体と、卵を産んでいた巨大蜘蛛を倒してから、王国騎士団が必死に戦い、何とかなりましたが、国土の半分以上がスパイダーに占領されたので、復興が大変な事になっています。リベリアの時も相当の被害でしたが・・・』

マルスが真剣に説明する

『ヴヴヴヴァンパイア!! 可能性があるのですか!!』

メーレスが驚きながら青ざめている

『今回も発生地点の付近に遺跡が有りませんか?』

『はい・・・古代遺跡が』

『もし、そこが発生地点なら・・・可能性は有ります。』

マルスが真剣に言う

『可能性が有る・・・もし町で撃退しようとしたら、どうなりますか?』

メーレスが青ざめながら、震える声で聞く

『魔物にとって人は食料です。町で撃退しようとしても、大群で昼夜問わず攻め続けられます。戦い続けられますか? 中に入られたら、民を守る事も不可能です。撤退戦をしながら、防衛ラインを作る必要が有ると思います。』

マルスが真剣に言うと、詳しく説明を始める


『お父様に報告してきます・・・御兄様・・・ご無事で・・・』

メーレスが呟くと急いで帰っていく

『マルス、あの様子だと、かなりの被害が発生してますね』

フローネが心配そうに言う

『準備を急ぎましょう』

マルスが真剣に言うと、商人が入ってくる

『マルス殿、昼間、リリシャ殿より依頼されました鍛冶屋の件ですが、この国有数の鍛冶師が引き受けてくれます。費用がかかりますが、良いですか?』

商人が真剣に言う

『費用より時間勝負になります。付与魔方陣はどうですか?』

マルスが真剣に聞く

『そちらは嫌がっています。』

『そうですか・・・ポーション作れる魔方陣を持っている人はいますか?』

『はい、そちらは良いと言っておりました。』

商人が真剣に言う

『後は・・・空になっている、大きな倉庫は借りれませんか?』

マルスが真剣に聞く

『倉庫ですか? それなら有りますが、どうするのですか?』

『急いで作りたい物が有りますので、その倉庫に付与魔方陣を作り、付与魔法をします。終わったら消しても大丈夫なのですが・・・よろしいですか?』

『ただの倉庫なので、構いません』

商人が真剣に答える

『描く材料は、足りるかな?』

マルスが考え込む

『十分ですね・・・使うと、マジックポーションが足りなくなる可能性が有ります』

フローネが微笑みながら言う

『魔石はどのぐらい有ったかな?』

『忘れたのですか!! あなた達が取ってくる10日分積み込んでいたのを』

フローネが呆れながら言う

『小魔石が足りないかも・・・紋様魔法でいいか・・・』

マルスが考えながらブツブツ言っている

『マルス・・・材料はどうするのですか?』

フローネが呆れながら言う

『何でも屋とか、知り合いはいませんか?』

『紹介しますが、物集めなら私でも出来ますが・・・』

『高いものより屑が良いので・・・それに作り方は内緒にしてくださいね』

マルスが真剣に言う

『これでも、この国で1番の商会を仕切る者です。秘密は守ります。それに、キリシア様に既に紹介してありますので、キリシア様に聞いた方が、早いとは思います。』

商人が笑顔で言う

『ん? キリシア、何か依頼しましたか?』

マルスが真剣に聞く

『内緒にして欲しいと言われていましたので・・・』

商人が苦笑いする

『キリシアなら・・・食料かな? 難民の』

マルスが考えながら言う

『え! それは・・・』

商人が苦笑いする

『あの子は・・・いつも通りですね。金貨の袋置いていきましたか?』

フローネが微笑みながら言う

『お見通しとは・・・』

『何でも屋には、恐らく誰が依頼したか内緒で、食料を供給するようにですね・・・それなら、もし調べられたら・・・商人さんでも、大変な事になるので、メーレス姫様が極秘で依頼した事にしてくださいね』

マルスが考えながら言う

『は?・・・そんな・・・それなら誰も文句は言えません』

商人が苦笑いしている

『一度どこまで用意したか、確認しますね。もし必要な物が有れば、至急用意してください』

マルスが真剣に言うと、帰る事にする


港に着くと、キリシアとリリシャとメトリシアとケニスが待っている

『メーレス姫様との密談は何ですか!!』

メトリシアが言い寄る

『アントの件だよ。10日前にお兄さんが騎士団と出発した様だね』

マルスが真剣に言うと、詳細に状況を伝える

『余り、時間が無いね』

キリシアが真剣に言う

『早く始めましょう』

リリシャが真剣に言う

『材料の手配をしたいから、何でも屋に行きたいな』

マルスが真剣に言う

『わかった! 案内する』

キリシアが笑顔で言う

『キリシアの依頼とは別件とちゃんと言ってね。多分食料でしょ』

マルスが笑顔で言う

『え! なんで解るの!! 商人がばらした!!』

キリシアが驚く

『キリシアさん、何でも屋さんに依頼する内容なんて、1つしか思い付きませんよ。2度目ですからね』

フローネが微笑みながら言う

『キリシアだからです』

リリシャが微笑みながら言う

『恥ずかしいから、バラさらないで!!』

キリシアが赤くなる

『商人に、調べられて危なくなったら、メーレス姫様の依頼としてと、頼んでおいたよ』

マルスが笑顔で言う

『あ!! その手が・・・マルスありがとう』

キリシアが笑顔で言うと、何でも屋に向かい、材料を集めて貰う依頼をすると、鍛冶屋に向かう

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